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信一郎は乗合自動車で事故にあい、瀕死の青年から腕時計を託される。返すべきひとは、死に際に口走った「瑠璃子」という女性。帰京後探し当てた瑠璃子は真珠のように美しく、孔雀のように微笑み、自分のサロンに集う男たちを弄ぶ妖婦だった。かつて父の名誉を守るため、没落しかけた家を救うため、将来を誓った恋人・直也と別れて、新興成金の荘田勝平の妻となった瑠璃子には、運命に翻弄された過酷な過去があり──。TVドラマ化され、話題を呼んだ大河ロマン小説。
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Posted by ブクログ
大正の時代でさえ、成金の人身売買じみた結婚は非難の的になるのが意外だった。
戯曲を思わせる転調。瑠璃子も直也も勝平も…みんなみんなちょっとした出来心で起こした行動すべてが報いとなってしまう。
結構ボリュームあるのに退屈せず読み進められる。600ページ近くあるのに4日程度で読み終えるほど読む手が止まらなかった。普段なら2週間〜1ヶ月近くかけて読む量くらいなのに。
新聞での連載だった性質のお陰か、次のお話に移る前に1〜2行程度で前回のあらすじのような文があって、それがとにかくガンガン読み進めるための助けになった。振り返らず進めてしまうスタイルが良い。
なんとたわしコロッケは出てこない
Posted by ブクログ
これが「娯楽」だ!!
圧倒的に楽しい。
面白くないところ、退屈するところがない。
なぜこんな本が生まれたのか。
おそらく「新聞小説」であることが関係しているのではないか。
当然「新聞小説」はすぐに続きが読めないものだ。
同じ新聞を購読している人と話すと「今回の小説は面白くないから読むのをやめた」という話をよく聞く。
そうなのだ。
単行本なら多少面白くない場面が続いても、我慢して読み進めればいい。
しかし、新聞小説はその「我慢して読み進める」ことができないのだ。
面白い場面が来るまで何日も待たなければいけないのだ。
しかし、この「真珠夫人」は毎日、読者を飽きさせないような展開が待っている。
その結果、単行本で一気に通読すると、胸やけがするほど面白い場面の連続である。
だが、それがいい。
Posted by ブクログ
『真珠夫人』
憧れの おびのり姐さん♥ に
お薦めしていただいた一冊です
姐さん ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ありがとうございます♪
3月から月に一冊文豪たちの小説を読む…
という【月イチ文豪生活】を始めました
初回の作品は 菊池寛氏 「真珠夫人」 ♥
いやぁ……びっくりしました(*´艸`)
「昭和の昼メロっぽいから楽しんでー」
姐さんはサラッと云うんです
結構 分厚い その小説を読み始めました
六月の初め、信一郎は妻 静子の待つ 湯河原へと向かうため列車に乗っていた。湯河原まであと列車で3時間程だが車だと1時間程で着くこともあって信一郎は相乗りをして車で行くことに…。青木君という青年と相乗りをするのだが途中 車は事故に遭い青木君は命を落としてしまう。死ぬ間際、青木君は信一郎に瑠璃子という女性に時計を返して欲しいと頼むのであった。
…と いう感じで始まるのですが
あぁ…それにしてもの うっかりミス
すいません 姐さん( ・᷄ὢ・᷅ )
今回、姐さんに薦められて嬉しくって…でも
私の感想をきちんと伝えなければ…そしてそれは自分の言葉でと思い、姐さんのレビューはあえて読まずに挑んだ結果がこれです。
はい!間違えてしまいました。
私は主人公は信一郎と思い込んでいました。
なんか変! …で、すぐに姐さんのレビュー確認って。自分が情けない。まるで 鶴の恩返しの旦那みたいなことをしてしまいました ( ¯꒳¯̥̥ )
そう…主人公は瑠璃子ちゃん♡
はい スッキリ♪
注:レビューは おびのりさんのを参考にしてください
私では稚拙すぎてダメです!
興奮は伝わると思うのですが フフフ(´^∀^`)フフフ…
波乱万丈な展開ではじまるこの小説。
「昼メロ♡」上等!!!
菊池寛さんの描く文章に 天晴!!!
不思議と その時代その時にタイムスリップです。
大正九年に描かれただなんて思えない程です。言い回しだったりは読み辛い部分もありますが そんなの気にならないんです。とても上質な文章。
殺人があったり、初恋の人を思う気持ちに泪まで流してしまうそんな とても贅沢な読書でした♡
解説が川端康成っていうのも凄すぎるでしょ!
読みおわれてホッ(*´∀`)-3としております!
皆さん、ぜひ読んでみてください!
『昼メロ』の世界に一緒に行きましょう⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
姐さん大丈夫でしょうか?大袈裟?
こんなんで…ちょっぴり不安です( ᵒ̴̶̷᷄ д ᵒ̴̶̷᷅ )
さて、姐さん 来月のお題お願いしまーす♥
それでは、また来月!
Posted by ブクログ
芥川賞と直木賞の創設者であり、文藝春秋社の創始者である菊池寛の長篇小説。
園遊会に招かれた華族に生まれた若い恋人達が、拝金主義の主催者の男と口論になり、お金こそ全てと信じて疑わないその男は、侮辱された恨みを晴らすため、女性の父が金策に窮することにつけ込んで罠に嵌めます。
追い詰められた女性は、恋人と引き裂かれて、憎むべき男と愛の無い結婚を選ぶことに。体を許さぬうちに、その男も亡くなりますが、美貌の未亡人を世の男性たちが放っておくはずも無く、サロンと化した自宅に集う男たちを翻弄することが常態化していきます。そのような様子から、しだいに妖婦と言われるようになりますが、はたして彼女の本当の心の内は…。
この小説は、新聞に連載されていたこともあり、それぞれの章が短くて読みやすかったです。しかし、短いが故に主人公と父が、拝金主義者に追い詰められていく過程の中で、若い恋人とのやり取りや葛藤などが、もう少し書かれていたらなとは思いました。とはいえ、小説全体からすると些細なことで、話しはとても面白かったです。
この『真珠夫人』というタイトル、愛する人のために守るものを守った女性の真の強さをよく表していると思います。ただ、これが小説だから心情を解することができますが、リアルの世界では、彼女はかなり嫌われるでしょうね。通俗小説として割り切って読むことが肝要です。
Posted by ブクログ
長さを感じず、あっと言う間に読める。面白い。
人間の表裏一体な感情が見事に描写されているように思う。特に女性の揺れ動く様々な感情が、さらけ出したくないのだが良くわかる。菊池寛、男なのに恐るべし。
人の感情は常に揺れ動く。しかし信念、信条をもって覚悟を決めれば揺るぎない人になれる。瑠璃子しかり、信一郎しかり...
この時代ならではの事情で、自分の思い通りにいかない結婚になった瑠璃子だが、揺るぎない覚悟は相当だったのではないか。自分の信念を貫くのか、人としてどうかという道徳。相反するときにとる行動は?
人としてを選んでいる私。そして常に不満を抱いている私。
瑠璃子は、芯があり、最高の美貌をもってしても、あのような生き方しか出来なかったのか…?時代のせいなのかも知れないが、初恋は拗らせたら駄目なのね。
最後は報いを受けるが、一番解放された瞬間だったのだろう。胸が痛くなる。
Posted by ブクログ
「瑠璃子」さんにどんどん魅かれて、読むスピードも早くなってあっという間に読みきってしまった作品でした。本当に男性が書いたのかと思うような女性目線の作品です。時代設定もあるからか、男性と女性の価値観に関して、当時の社会や文化を知ることもできる。男性優位の社会のなかで、このような強い女性を描かれているので、時間が経っても色あせないので、今でも読まれている作品なんだと思いました。
最後のほうの主人公が瀕死状態のときに現れた昔の恋人とのシーンが忘れられません。唯一本当の主人公の姿を知っている昔の恋人への最後の笑顔を塑像すると、彼との約束を守ったことを無言で伝えたのではないだろうかと思えてきました。
Posted by ブクログ
ストーリーの展開を含めて、ぐいぐいと惹きこまれていく。
大正時代の小説、古臭い小説、との先入観を持つ必要は全くない。いや、大正時代だからこそ、新たな価値観の萌芽の時代だからこそ、男女の価値観において、このような興味深い小説が書けるのかもしれない。
女性の生き方、フェミニズムをテーマにしているのだが、今でも色褪せないテーマであるし、考えさせられることも多々ある。
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「男性は女性を弄んでよいもの、女性は男性を弄んで悪いもの、そんな間違った男性本位の道徳に、私は一身を賭しても、反抗したいと思っていますの。今の世の中では、国家までもが、国家の法律までが、社会のいろいろな組織までが、そうした間違った考え方を、助けているのでございますもの。」
「そうそう、ワイルドの警句に『結婚の適当なる基礎は双方の誤解なり』という皮肉な言葉がありますが、貴君の私に対する、結婚申し込みなんか、本当に貴君の誤解から出ているのです。」
しかし、白蓮さんを重ねて読むのでなく、これはこれで小説として読むと、本の厚みの割りに、ドンドン読み進められ、先の気になる内容で、本当に面白く読んで良かった1冊です。
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