今野緒雪のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
10年ぶりくらいに読むマリみて。
これが最後だと思うと、中々もったいなくて読めなかったのですが何故かこのタイミングで読んじゃいました。
といってもお馴染みのバラエティギフトスタイルなので祐巳や志摩子さんや由乃、その妹たちがでてくるのはほんのちょっぴり。
でもなつかしかった……!三年松組、山百合会、薔薇の館、ビスケット扉、環境整備委員、ミルクホール、リリアンかわら版……。なつかしワード満載で、ストーリーそっちのけで郷愁に浸ってしまった。
そして「薬香草茶話」の祥子お姉さま!!相変わらずお麗しくていらっしゃった。ハーブティーをかたむけながらの姉妹の会話が美しすぎてこれぞリリアン。これぞマリア様がみ -
Posted by ブクログ
マリア様がみてるシリーズで有名な著者の新作。
表紙にある三姉妹を中心としたファミリーものかと思いきや、どちらかといえば、主軸は真ん中主人公メグムとその想い人の青年をめぐる因果のお話。
タイトルのネタバレについてはすでに知っていたのであまり感慨はなかった。全体的によくまとまっていて、さらりとした読後感が残る。
ただ「異人館画廊」もそうだったが、この大人レーベルとしてのオレンジ文庫、やはりティーンズ向けなのではないだろうか。
主人公の恋ごころが一方通行であまりドキドキ感もなく、どちらかといえば、発酵友との関係のほうが濃密な感じがする。石膏像に似てるというそれだけの理由で好きになってよいものか -
Posted by ブクログ
卒業を間近に控えて、黄薔薇様に複数の男の人の影?! 黄薔薇様こと鳥居江利子の男家族の実態が明らかとなった一冊。
先手必勝がモットーの由乃の《おばあちゃん》だけあってびっくりするくらい積極的で、望む答えではなかったにしろ、惚れた人の近い場所へと突き進んでいく姿は逞しい。
残り2篇は送別会と江利子と山辺のちょっとした歩み寄りの話。学園全体のものはともかく、薔薇様に限定した内々だけの短いお別れ会はシンミリした作品になるかと思ってたけど、白薔薇様の画策により一気に大笑いの物へと変わった。作中で紅薔薇様も言っているが、キャラの成長が見えてきた。
次でこの作品の一期が完結とは寂しいかぎり。 -
Posted by ブクログ
年が明け三学期が始まると三年生に受験や卒業の影がちらつく。山百合会の薔薇様方も例外なく受験で忙しい様子。
一二年生はといえば来年度のために生徒会選挙が開催されるというのがシリーズ四巻のメインの様子。
クラスメイトに薔薇様にかけロサ・カニーナと呼ばれる蟹名静と実質、三人いる生徒会長に来年度はまだ二年生の志摩子が相応しいか否かという選挙でもあるようなのだが……。
表紙だったり、読者が今回のメインキャラクターだと解釈できる展開なのに志摩子の出番はそう多くない。祐巳、由乃、白薔薇、ロサ・カニーナが志摩子を視野に入れながら展開するが彼女自身、既刊よりちょっと多く喋っているなー程度の出番。
メインだけど、