高橋洋一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第1章で、確率・統計の基本的な考え方をベイズ理論をメインに説明している。
ただ、本のタイトルのうち、前半部分とマッチするのはこの章だけ。
ベイズ理論は主観確率をその中心におくが、伝統的な統計学に馴染んでいるとやや頭の中を整理するのにワンテンポ必要かもしれない。
第2章以降は東電問題や復興財源の話など、どちらかというと政策論に近く、タイトルの後半部分に相当するのだろう。
ただ、第1章と第2章以降のつながりが見えにくいのは残念に思う。
政策論のことは、著者が従来より主張してる内容をより一般向けにしたものといえる。
多くの部分で賛同できるところもあるのだが、自身の他の著書を参考にすべしというよ -
Posted by ブクログ
最近テレビや新聞のニュースを見る機会が減ってきている私にとって、「日本の大問題」は何なのか、また、その「解決策」が何なのかがあまり認識できていません。この本の著者は以前に「さらば財務省」という本も書かれた財政通でもあり、難しい問題を分かりやすく解説しています。
難しい問題を難しく書くのは多くの人がやっていますが、易しく解説するには本質が分かっていなければできないと思います。この本は普段、新聞だけを読んでいては認識することのできない視点で書かれていて、私にとってはためになる本でした。特に、日本政府がドル買いをするという具体的な内容(=短期国債を発行)は初めて知ったこと(p79)でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ本書のタイトル通りなら1章だけでいいかと…
1章に書かれている事はわかっていても忘れてしまう、つい勘違いしてしまうようなこともある。例えば統計の取り方、質問の仕方で結果が変わっちゃうとか。
うっかりどんな質問をしてその集計結果が出たのかまで頭が回らずに、結果だけ見てその解説を読んで「そうなのかー」って思いこんじゃうことはありがち。
「増税に賛成ですか?」と「復興のための増税に賛成ですか?」では集計結果が異なるだろう。でもどちらも「増税に賛成か?」なんだからグラフタイトルはそうなっちゃうとか。
「可能性は極めて低いが0ではない」が「ないとは言えない」と結論付けられたり。
1章はベイズ統計以降も -
Posted by ブクログ
放射線散布におけるシミュレーションデータの重要性、主観を考慮に入れた「ベイズ確率」の意義、政府、日銀や財務省の発言のカラクリなどを実例を交えつつ解説。
お上が述べる理屈の根拠になってる数字が、何を基準にして何を対象にしてるかを確かめろ、というのはよく分かった。
景気の伸び率や、対GDP比でカネがいくらか、などと言った話しはその典型例。
一方で、後半半分は確率云々の話と言うより、日本の財政や政策の話に終始してた。
4%成長の必要性、日銀直接引き受けの話、各種埋蔵金の活用など、話自体はとても面白かったが、それは本を改めて語って欲しい。
統計・確率のもっと突っ込んだ実例や、扱い方を知りたかった。 -
Posted by ブクログ
元大蔵官僚で竹中平蔵氏のブレーンであった著者による金融政策の有効性を解説した本。全体的にインフレ目標を掲げず、金融政策を軽視する政府、金利引き上げなど金融の引き締めに走る日銀への批判が多めになっている。
マンデル・フレミング理論に基づく変動相場制における財政政策(公共投資)の無効性、世界恐慌時のニューディール政策も、公共事業の前に金融操作を行ったために効果があったことなどがわかった。
今のデフレ状況の下でも、単なるお金や公共事業のばら撒きに終始することなく、金融政策も視野に入れた方針が求められる。今も昔も、政官財界の複雑すぎる利害に雁字搦めにされている政府には期待を持てないところ -
Posted by ブクログ
日本経済の問題点、日銀の役割と、現状の乖離をバッサリ批判。
いかにしてインフレ誘導していくか、その方法論と必要性。
正直内容が難しかった。
経済学の基礎を勉強してないので、理解するのに必死だった。
それでも、日銀における、手段の独立性と目的の独立性は別ものであって、あくまで目標は政府が定めるべき、というのは納得。
需給ギャップやリーマン・ショックへの対応結果、バランスシートの内訳など、データに基づいて議論が進んでいくのも客観的だった。
どうにもマスコミ、日銀は、インフレ=制御不能=悪、と考えてる風潮があるので、その理由とかも知りたかった。
経済学の知識をつけてから、もう一度読み直したい。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
景気対策、年金、社会保障、税制、地方自治…さまざまな問題について解説した一冊。
[ 目次 ]
まえがき 公共事業、やめるべきか続けるべきか、それが問題だ―「八ッ場ダム」を例に
第1章 民主党の政策の大問題(高速道路無料化が天下の愚策のわけ;民主党の政策、「財源不足」じゃないの? ほか)
第2章 社会保障制度の大問題(年金は積立方式にすればいいんじゃないの?;話題の「負の所得税」とは何ですか? ほか)
第3章 税の大問題(法人税ゼロは大企業優遇じゃないの?;話題の「寄付控除」って何? ほか)
第4章 地方分権の大問題(地方分権って、一体どういう意味があるの?;地方分権はいいけど、