福田ますみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本書を読んで真っ先に思ったのが、あらぬ疑いをかけられたとき、やってもいないことをやったと認めてしまうことは、してはいけないことだということでした。
いわゆるモンスターペアレントがかなり認知されてきた今であればともかく、当時は教師と児童・その保護者との関係は特殊であり、やっていないと主張するのは難しかったのだろうと理解します。
それでも、当初から一貫してやっていないと主張することはとても重要だと思いました。
あと、週刊誌や新聞の報道内容も決して鵜呑みにしてはいけないですね…。
なかなか読むのが辛い内容ではありますが、本書は色々な教訓を受け取ることができるので、一読をおすすめします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自らのための備忘録
この事件のことはまったく記憶にない。私は必ずNHKの夜7時のニュースは欠かさず見ているが知らなかった。
怖しいことだと思った。
「原告側弁護団は、この時点で約550名に達していた。これに対し、被告側の代理人はゼロ」
こんなに怖しいことがあるだろうか…。
但し、前半部分は走り読み。まともに読んでいられなかったから。裁判記録を中心に読む。
民事裁判がこんなものかとも呆れた。人生には時折、事故としか呼べないような理不尽なことに巻き込まれることがあるが、本ケースもそうだったとしか言えない。気の毒でならない。
大谷弁護士、前田医師のコメントを今更ながらにでも聞きたいが、最後まで「組織」と言い続けた教育委員会に日本的なものを感じる。ついでに週刊文春と朝日新聞の公式コメントも聞きたい。 -
Posted by ブクログ
突然家族によって拉致監禁され、かつて同じ思想を持っていた仲間からその思想を批判され、組織からの脱会を強制される。自らの意思で行った活動を否定され、所属組織を裏切って裁判を起こすように強制される。逆に拉致監禁を犯罪として裁判を起こしても無視される。しかも、その拉致監禁の被害者が4千人に上るとしたら。
そんな旧統一教会側からの視点で描いた500頁のノンフィクション。
統一教会と同じ文鮮明が作った勝共連合に敵対する共産党とキリスト教系組織が実行し、信者の脱会を希望する家族から多額の金をもらっているという。
一面の真実と捉えるのか、プロパガンダ合戦と捉えるのか?ただ事実がこれなのだとしたら、司法の劣化著しい。
キリスト教系故に迫害を受け入れる思想的素地があるというのはあるかも知れない。 -
Posted by ブクログ
ロシアにおいて、政権批判をするマスメディアが政権から弾圧され、プーチンが大統領に就任した2000年~2009年までに120人を超える多くのジャーナリストが抹殺され(白昼堂々と射殺されたり、不可解な事故に遭遇したり、行方不明になったり)ている実情を、政権からの圧力に抵抗し続ける新聞社「ノーバヤガゼータ」の関係者への取材を基に描くノンフィクション。
本書で描かれる内容は、政権にダメージを与える内容の記事を書いたジャーナリストへの圧力や、マスメディアへの露骨な介入、など欧米・日本など報道の自由がある程度確保されている国の常識からは想像もできない酷いものです。本書自体は、2010年の出版で現在のロシアの状況を描いているわけではありません。しかしプーチンが大統領になってマスメディアを容赦なく締め上げる様子は、おそらくウクライナへの侵攻によってより一層激しくなっているだろうと容易に推測できます。
犯人を特定できて報道しようにも、政権に傷を負わせる内容だったら政権から恫喝される、マスメディアの大株主であり、政権の後ろ盾となっているオリガルヒ(新興財閥)から露骨に報道内容の介入がある、警察も国家権力に媚びて調査内容を捏造する…。本書を読んでいると現在のロシアの人々は”本当に”プーチンを支持しているのか、指示しているふりをしなければ身に危険が及ぶと考えているのか、私自身もニュースを見る時の視点が本書を読む前と後では少し変化したように感じます。 -
Posted by ブクログ
ポリティカルコレクトネス=政治的正しさの名の下に、行き過ぎた言葉狩りや差別主義者のレッテル貼りが行われるのを目にするにつけ、何かおかしいと思っているのは私だけじゃないだろう。
ちょっとした言葉尻を捉え、しかも故意に切り取られた言葉をあげつらって、まるで集団ヒステリーのように対象者を社会的に抹殺せんとする勢いで追い詰める人々。
彼らを扇動するものの正体を論じたこの本が、様々な違和感やモヤモヤを明らかにしてくれた。
行きすぎたポリコレに毒された今のアメリカの恐るべき姿に暗澹たる思いとなり、日本は遅れている、アメリカを見習えとばかりにポリコレを煽る勢力に決して踊らされないようにしようとつくづく思う。
多様性という言葉をやたらと使う人たちが、反対意見を頑なに封殺する現状を見れば、自ずと彼らの胡散臭さはわかるもの。まだ間に合う。どうか日本は踏みとどまって欲しい。
マイノリティでないというだけで迫害される、そんなディストピアにならないで欲しい。 -
購入済み
保護者も学校の先生もとにかく
気持ち悪くて胸くそ悪かったです。
早くスッキリするような展開が読みたいなと
思いますがスッキリすることあるのかなとも思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校生が亡くなっているし、読んでも暗い気持ちにしかならないルポだけど、同じ著者の「でっちあげ」を読んで興味を持ったので読みました。
「でっちあげ」と違うのは、どんなにモンスターマザーに訴えらても、担任・副担任・校長・部活動顧問が一丸となって対応し、「こちらは間違っていない」ということを一貫して主張していること。きちんと記録もとっているし、関係機関とも連携している。そうやって隙をつくらずきちんと対応しているにも関わらず、モンスターペアレントにかかると悪者にされてしまう。本当に恐ろしい。そして「でっちあげ」同様、マスコミやネットがおおげさに、最初から学校が悪いという前提で取り上げて学校を追いこんでいく。モンスターさんの言うことを鵜呑みにした弁護士や議員も登場。
とても極端な例のようにも思えるが、こういう人は、います。
自分が正しいと思いこみ、ひいては全面的に相手が悪いと主張し、対立の過程で言うことがどんどん大げさになり、最初と言っていることが変わってくる。自然と矛盾点も出てくるが、そこを埋め合わせるためにまた新たな嘘を作ってどんどん泥沼化していく。自分は正しいと思っているから手に負えない。そういう人は、嘘をついているという意識がない。しゃべりながら(主張しながら)新たな事実を自分の中に作り上げていく。
こういう人には絶対に関わりたくないけど、たまにいるので、この高校のようにちゃんと記録をとって対応しなければいけないという教訓になります。そして前作同様、マスコミにはちゃんと中立を保った報道をしてほしいけど、たいていはそうじゃないので、ワイドショーとかネットの情報をうのみにしちゃいけないなぁと本当に思う。新聞でさえも信用できない。何を信じればいいの?ほんとに。