福田ますみのレビュー一覧

  • でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―

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    病的な嘘つきって本当にいる。専門的な治療が必要なレベル。自分がついた嘘を自分が信じてしまっているからぶれない。そこに多くのそれぞれの正義が乗っかって、人生が狂わされていく人がいる。でも嘘は嘘だから、何人かで話を突き合わせるとほころびも出てくる。
    もやもやした結末がリアル。ドラマなら和子の背景も語られて、彼女もまた被害者ということになるのだろうけど。
    10年後に処分が取り消されたところで、失った時間は戻らない。でも取り消されないよりはずっといい。やっぱりもやもや…

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    2025年08月14日
  • モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    こんな人おるんか……という言葉しか出て来ない笑
    どうしてここまで攻撃的な母親になってしまったのか、彼女の人格形成が気になった。
    メディアが事件の一部だけを切り取って誇張してしまうのは、本当に大きな問題だな〜と思わされた。フェアな報道って難しいよね〜

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    2023年08月06日
  • モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―(新潮文庫)

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    久々のフィクション。
    「我が子が学校でいじめを受けて自殺した、それを学校が隠蔽しようとしている」と聞くと、誰もが「可哀想に。学校許せない!」となりますが、その母親が子どもに対してネグレクトに近い生活をし、二度目の旦那さんに対しての暴力と暴言で裁判中、子どもがいじめられていると思い込み、学校やクラブの保護者にも執拗な嫌がらせ、暴言電話をして追い詰める、とんでも親だったとしたら、、、読んでいて物事は一方から見るのではなく多方面から見る必要性があるな、と思い、この母親がどういう風に育ち、青春時代を過ごしたのか、気になりました。

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    2023年02月25日
  • ポリコレの正体 「多様性尊重」「言葉狩り」の先にあるものは

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    ネタバレ

    日本の女性は、ジェンダーギャップ指数が大きいのに、幸福度は男性より高い。この背景には、男性が働くことを前提とした人生で、選択肢が少ないのに対し、女性は専業主婦など多様なライフプランがあり、人生の選択肢が多いからだとされる。
    LGBTという私的領分に、国(政治)はどこまで介入するのか?小川榮太郎「私的領分という尊厳を権力に売り渡すことである。」「政治は生きづらさの主観を救えない。」

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    2023年01月29日
  • 暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う―

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    ロシアにおいて、政権批判をするマスメディアが政権から弾圧され、プーチンが大統領に就任した2000年~2009年までに120人を超える多くのジャーナリストが抹殺され(白昼堂々と射殺されたり、不可解な事故に遭遇したり、行方不明になったり)ている実情を、政権からの圧力に抵抗し続ける新聞社「ノーバヤガゼータ」の関係者への取材を基に描くノンフィクション。
    本書で描かれる内容は、政権にダメージを与える内容の記事を書いたジャーナリストへの圧力や、マスメディアへの露骨な介入、など欧米・日本など報道の自由がある程度確保されている国の常識からは想像もできない酷いものです。本書自体は、2010年の出版で現在のロシア

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    2022年10月13日
  • ポリコレの正体 「多様性尊重」「言葉狩り」の先にあるものは

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    ポリコレという言葉を、高橋源一郎「飛ぶ教室」で初めて知る。
    ???の頭で、本を探すとこの本が見つかった。

    ポリコレなる意味は理解したものの、まだまだ勉強が必要である。
    とはいえ、最近のなんだか気持ち悪い世の中に、この言葉がしっくりと当てはまる。

    この本でいうと、同調できることと出来なこともあり、もう少しいろいろな本や記事を紐解く必要がありそうだ。

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    2022年09月04日
  • ポリコレの正体 「多様性尊重」「言葉狩り」の先にあるものは

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    ポリティカルコレクトネス=政治的正しさの名の下に、行き過ぎた言葉狩りや差別主義者のレッテル貼りが行われるのを目にするにつけ、何かおかしいと思っているのは私だけじゃないだろう。
    ちょっとした言葉尻を捉え、しかも故意に切り取られた言葉をあげつらって、まるで集団ヒステリーのように対象者を社会的に抹殺せんとする勢いで追い詰める人々。
    彼らを扇動するものの正体を論じたこの本が、様々な違和感やモヤモヤを明らかにしてくれた。

    行きすぎたポリコレに毒された今のアメリカの恐るべき姿に暗澹たる思いとなり、日本は遅れている、アメリカを見習えとばかりにポリコレを煽る勢力に決して踊らされないようにしようとつくづく思う

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    2022年03月17日
  • でっちあげ 2巻

    n.

    購入済み

    保護者も学校の先生もとにかく
    気持ち悪くて胸くそ悪かったです。
    早くスッキリするような展開が読みたいなと
    思いますがスッキリすることあるのかなとも思いました。

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    2022年09月28日
  • モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    高校生が亡くなっているし、読んでも暗い気持ちにしかならないルポだけど、同じ著者の「でっちあげ」を読んで興味を持ったので読みました。
    「でっちあげ」と違うのは、どんなにモンスターマザーに訴えらても、担任・副担任・校長・部活動顧問が一丸となって対応し、「こちらは間違っていない」ということを一貫して主張していること。きちんと記録もとっているし、関係機関とも連携している。そうやって隙をつくらずきちんと対応しているにも関わらず、モンスターペアレントにかかると悪者にされてしまう。本当に恐ろしい。そして「でっちあげ」同様、マスコミやネットがおおげさに、最初から学校が悪いという前提で取り上げて学校を追いこんで

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    2021年07月31日
  • モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―(新潮文庫)

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    不登校の男子高校生が久々の登校を目前にして自殺する事件が発生した。かねてから学校の責任を異常ともいえる執念で追及していた母親は、校長を殺人罪で刑事告訴する。弁護士、県会議員、マスコミも加わっての執拗な攻勢を前に、崩壊寸前まで追い込まれる高校側。だが教師たちは真実を求め、反撃に転じる。そして裁判で次々明らかになる驚愕の真実。恐怖の隣人を描いた戦慄のノンフィクション。

    「でっちあげ」もひどい内容だったが、こちらはもっと恐ろしい。学校も教育委員会も、さほどミスはしていないのに。

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    2019年02月03日
  • モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―(新潮文庫)

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    福田ますみ『モンスターマザー ―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―』新潮文庫。

    著者の思いばかりが先走っているかのような表現に、今一つ納得できないノンフィクションだった。重大深刻なテーマであるのは分かるのだが、著者の表現が冷静ではなく、中立公平でないように感じた。それ故に読んでいるうちに気持ちが冷めてしまうのだ。

    内容的にはキチガイのようなモンスターペアレントの母親が息子の不登校、家出、そして自殺を巡り、学校を相手に有らん限りの誹謗中傷を行うという話。それに乗っかる弁護士やらマスコミやら……

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    2019年02月01日
  • 暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う―

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    権力批判をすると政権に命を狙われる。戦前戦中の日本の様相を呈する国家が現存する。それに抗するメディア、ジャーナリストが存在する。そこで本書のようなドキュメンタリーが生まれる。ロシアはさらに良くない方向に強化されているという。エリツィン時代にロシアに進出した企業は今後どうなるのか心配だ。2014.9.15

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    2014年09月15日