山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コバルト文庫から刊行された「ラブリーをつかまえろ!」を改題、加筆修正した作品だそうです。
モトが少女小説なので、主人公も中学2年生。
今まで、山本文緒作品は同世代の大人の女性が主人公のものを中心に読んでいたので、いまさら読むまでもないか、と思っていたのですが
年始の忙しい中のスキマに読むには良いかなあ、と手に取りました。
内容自体はちょっぴりミステリっぽい謎解きと
思春期の悩みや恋、と軽く進んでいきます。
また、テンポ良く素直な会話体はフミオ節ここにあり、
と感じられとても読みやすい本です。
しかし少女小説とあなどるなかれ。
心理描写はかなり丁寧で、
この年頃の「女の子 -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
実乃に中学二年の夏休みがやって来た。特に変わったこともない静かな町で、便利屋の父親を手伝っていたそんな時、実乃が密かに心を寄せる永春さんの同級生、ロック歌手の黒木洋介のコンサートが開かれることになるが…。何かすばらしいことがあるかも知れない、そんな少女の季節を描いた、清々しくほろ苦い青春物語。
【感想】
この本は山本文緒さんがコバルト文庫で書かれていた時期に発行したものを再装丁、再発行したものだそうです。
読み始めから「あれれ?」と、思うくらいとっても読みやすい文章。なんでだろう?と思ったら上記のような理由からでした。
内容は、純粋な初恋物語という感じです。とっても読みやすいけ