武田美穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いや驚いた…この那須さんと武田さんの絵本はもう一冊あった。
あの『ねんどの神さま』だ。
粘土の塊の如く心にズシンと重しを乗せてきたあの『ねんどの神さま』のお2人の作品。
那須正幹 作 となっているけど、絵本になる前に亡くなられている。
だからこれは遺作になるらしい。
『ねんどの神さま』と『やくそく』同じ人が描いたとは思えない。
こんなにポップで可愛い絵なのに、やっぱり心に重たい物を投げ込まれた。
最後に那須さんが1990年に記した文書も掲載されているんだけど、まさしく今、2026年の今を心配されていた。
戦争を知らない世代が多くなり、『戦争は嫌だ』という気持ちが私たち一般市民の心から薄まってしまった時、戦争をしたい政治家が平和憲法に手を付けると。
私たちにできることは、声高に「戦争は絶対に嫌だ」と叫び続けることだと言っている。
那須さん、分かったよ。
私も戦争は絶対に嫌なんだ。
だから声高に叫ぶよ。
戦 争 は 絶 対 に 嫌 だ ! ! -
Posted by ブクログ
『未明の砦』の中で若者たちが本を読み漁り、自分達の権利に気付いていくのですが、その中の一冊です。
対象年齢小学生から大人までの絵本。
憲法は学校の授業で教わったはず。誰もが等しく持っている権利をきちんと学んだはずなのに、日々の暮らしの中では権利を剥脱されている人がなんと多いことか。
自分に権利があることを知らずに剥脱されている人も多いと思います。やはり、“知っている”ということが武器になるのだと思います。
そして作者の松元ヒロさんのおっしゃる通り、憲法の前文のなんと美しいことか。
今の現実に合わないと言われることもありますが、
『理想と現実が違っていたら、ふつうは、現実を理想に近づけるように、努力するものではありませんか』
確かに!
でも、この絵本の中の憲法くんは、『わたしをどうするかはみなさんが決めることです』とも言っています。
“知っている”ことと同時に大切なのは“考える”ことだと思います。
自分の国のことだもの。自分の頭で考えよう。 -
Posted by ブクログ
松元ヒロさんが好きだ。
ここ数年、公演にはほぼ行っている。
ずいぶん前、今はない安田生命ホールでヒロさんの公演を見たときが「憲法くん」の初見。そのときだったか、座席からやはり今は亡き談志師匠が出てきてヒロさんを絶賛した。特別なお墨付き感でさらにファンになった。
それが本になったと知ったのはずいぶん経ってから。
本にして問題提起をしたいね的な雑談をしたことはあったけれど、
実際に形にした編集者がいた。
こういうふうになるのね、と感慨深い。
挿絵もかわいらしくてこの本らしい。
途中で挿入される憲法の前文は、リズムが詩のようで美しい。
公演でこの部分を一気にヒロさんがまくしたてると、
客席はシーンとなって、やがて拍手が起こる。
目で読むと、また違った趣きがある。
企画の勝利。だと思う。
憲法改正の動きについて、「現状と憲法が合わない」という意見が出てきていることに対して
*理想と現実がちがっていたら、
ふつうは、
現実を理想に近づけるように、
努力するもの
ではありませんか。