河野龍太郎のレビュー一覧

  • 日本経済の死角 ――収奪的システムを解き明かす

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    失われた30年について考察。
    さらにこれから目指すべき社会について言及。

    数字の明示も有り難いが文章としての書き方がわかりやすく非常に読みやすい。
    終盤にかけて主張が全面に出ていて面白い。

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    2025年10月12日
  • 世界経済の死角

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    世界経済の死角
    著者 河野龍太郎 唐鎌大輔
    発行 2025年7月30日初版
    2025年8月10日第二版

    河野さんの著書で「日本経済の死角」という本があり、そちらを先に読んだ。その対談口語版かなと思って読んでみたら、また違う考察が入っている。

    正式決定権が官僚から官邸中枢(政治家)に売ったことで、十分な経済シュミレーションを経ないで、かつ大衆に分かりやすい「一発逆転」の政策が増えているという指摘は面白い。官僚に依存しすぎず乗りこなす能力は、政治家に持ち得るのか。それができるのはどういったバックグランドもっま人材なのだろう。

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    2025年08月30日
  • 世界経済の死角

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    はじめに―唐鎌大輔

    序章  外国人にとって”お買い得な国”の裏側

    第1章 なぜ働けどラクにならないのか

    第2章 トランプ政権で、世界経済はどう変わる?

    第3章 為替ににじむ国家の迷走

    第4章 日本からお金が逃げていく?

    第5章 AIと外国人労働者が日本の中間層を破壊する?

    最終章 変わりゆく世界

    むすびに代えてー河野龍太郎 

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    2025年08月11日
  • 金融緩和の罠

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    哲学者の萱野稔人氏が金融緩和策に批判的な三人の専門家(藻谷浩介氏、河野龍太郎氏、小野善康氏)と対話形式でのインタビュー内容を文字に起こしたものである。
    3人の中でも小野氏の内容が興味深かった。
    小野氏の論理展開の大前提は、「お金が究極の欲望の対象になる」ということ。成熟社会では、モノがあふれていて、モノへの欲求がお金への欲求より低くなってしまったとする。
    「成熟社会になってもまだまだ人びとにはほしいモノがある」との反論に対しては、
    「もっているお金をつぎ込んで、ほしいモノを次々に買うのかと聞いてみると、大概の場合、返ってくる答えはこうです。『いや、お金がもったいないから買わない』
     この言葉こ

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    2021年08月08日
  • 金融緩和の罠

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    2013年刊行の少し古い本。三人の著名エコノミストがアベノミクスの掲げる金融緩和を真っ向から否定し、その危険性を解く。
    自分の理解できる範囲で、何で金融緩和が意味がないかという理由は2点)。
    1.日本は人口オーナス期(現役世代が減少して高齢化社会)に入っていて、人口が減っていくところに需要は生じないというもの。需要のないところにお金をジャブジャブ注ぎ込んでもその効果は?
    2.人は豊かになっていくとモノではなくお金の所有願望が強くなっていくというもの。ものが溢れている日本にお金をジャブジャブ注ぎ込んでも実際にお金がモノに変わるのか?
    2番目については思いあたる節もあり目から鱗。ミニマミスト思考と

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    2018年01月22日
  • 金融緩和の罠

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    ■生産年齢人口の総人口に占める割合のピークは、日本は1990年頃、アメリカ、アイルランド、スペインは2005年頃、中国は2015年頃。
    ■中央銀行ファイナンスによる追加財政、すなわちマネタイゼーション戦略は、当初は高めの実質成長率、低いインフレ率、やや高めの名目成長率、低い長期金利、リスク資産価格の上昇が観測され、バブル的な様相が強まる。しかし、その後は、低い実質成長率、高いインフレ率、高めの名目成長率、リスク資産価格の下落が訪れる。
    ■人は、お金そのものが欲しい。純粋に、今お金があるからあれもこれもと実感できて嬉しい。
    ■完全失業者は300万人前後。彼らを100万人雇うためには消費税を数パー

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    2014年01月08日
  • 金融緩和の罠

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    昨今言われている金融緩和で日本経済は打破できるのか?
    これについて、3人のエコノミスト・経済学者へのインタビュー形式で書かれています。

    セオリーベースではなく、ファクトベースで判断するのは、何も経済学だけに限ったことではありません。その重要性にもきづくことのできる1冊です。

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    2013年05月02日
  • 日本経済の死角 ――収奪的システムを解き明かす

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    河野龍太郎「日本経済の死角」(ちくま新書)
    著者の主張は、日本の問題は実質賃金が伸びないため国内消費が伸びない。そのため企業も国内に投資せず景気が拡大しないというもの。必ずしも企業経営者が強欲な訳ではなく、不況や災害が続いた中で手元流動性を確保するために内部留保を増やし続けたことがその原因だという。この事態を改善するために必要なのは、政府・日銀、企業、国民ともにマインドセットを転換し、物価上昇を超える賃上げを継続して行うことだという。日本では賃上げ実現には生産性向上が必要と言われがちだが、日本はここ20年で相応に生産性は向上しているのに賃金には反映されていない。対してフランスやドイツは日本より

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    2026年02月11日
  • 日本経済の死角 ――収奪的システムを解き明かす

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    1.この本を一言で表すと?
    7つの「死角」から日本経済の長期停滞を分析した本。
    2.よかった点を 3~5 つ
    ・1998 年から 2023 年までの間に、生産性は累計で 30%ほど上昇していますが、実質賃金は横ばいのままです。(p24)
    →初めて聞いた話で、かなり驚いた。
    ・コーポレートガバナンス改革の罠
    (p46)
    →新しい視点でコーポレートガバナンス改革を分析している。
    ・日本の長期停滞の元凶は、儲かっても溜め込んで、実質賃金や人的投資に消極的な日本の大企業(p66)
    →これが第一章の結論かと思う。
    ・超人手不足社会が到来する中、介護や教育を含め、市場経済には必ずしも馴染まない仕事を担う人

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    2026年01月11日
  • 日本経済の死角 ――収奪的システムを解き明かす

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    流し読み。定期昇給に隠された実質賃金の低迷、バブル崩壊と労働法改正による労働時間減少の影響、収奪的なイノベーションが支配者だけの利益にならないように。

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    2025年12月12日
  • 日本経済の死角 ――収奪的システムを解き明かす

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    「失われた30年」で日本の生産性は上がっているのに、実質賃金が上がらないのはなぜなのか?

    日本の賃金が上がらない理由をいくつもの事実から読み解く。
    基本的に現在の新自由主義を批判する内容になっていると思う。

    他の国に比べて、生産性は上がっているのに賃金はなぜ増えないのかを語っている。
    賃金上昇を阻害する要因として
    ①メインバンク制崩壊に起因する企業の保守的体制
    ②雇用を全面的に守るために全員で低賃金を受け入れる
    ③①と②からくる企業の内部留保
    ④残業規制と週40時間規制による労働力の不足
    ⑤フリードマンとジェンセンの経済政策を是としたブルジョワたちの流れ
    (株主優先理論とエージェンシー理論

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    2025年12月05日
  • 世界経済の死角

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    対談形式で読みやすくなってるけど内容は難しいです。

    日本は生産性の割に労働者の賃金が少ないそうなので今後は賃金が上がるといいですね。

    ・腐らない議論が大切
    ・都市部と地方は価値観が違う
    ・政府の補正予算や決算を誰も検証しない

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    2025年11月03日
  • 世界経済の死角

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    多角的な視点から世界経済・金融を分析した良書。
    トランプ関税やEUの軍拡といった近年の話題のトピックや「ドル基軸通貨体制」「新時代の赤字」といった深いトッピク、過去の世界・日本経済の分析等の全414ページに渡る1冊。
    特に第1章で取り扱った日本の低水準の実質賃金の上昇率は非常に読み応えがあった。

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    2025年09月04日
  • 日本経済の死角 ――収奪的システムを解き明かす

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    1990年基準では日本は生産性向上に比して実質賃金が上がっていない
    ⇔同年基準では生産性が日本ほど上がっていないフランス・ドイツは実質賃金上昇
    ※属人ベースでは定期昇給のある会社では賃金増加しているが、
     国単位では増加していない

    1990年初頭からの経済不況は、過剰投資の他に
    40時間労働への移行による労働投入の減少も原因
     →供給の制約による経済低迷の影響は、現状の働き方改革でも進行中

    メインバンク制の崩壊
     →企業が雇用維持のために利益剰余金を留保
     →コーポレートガバナンスの強化で株主の利益を重視
      
    限界生産性(労働を追加したときに増加する生産量の指標)を上げるべき
     →汎用性

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    2025年08月24日
  • 金融緩和の罠

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    対談集。
    藻谷浩介;「デフレの正体」著者。
    河野龍太郎;BNPパリバ証券経済調査本部長。
    小野善康;大阪大学社会経済研究所教授。

    はじめに
    第1章 ミクロの現場を無視したリフレ政策 藻谷浩介×萱野稔人
    第2章 積極緩和の長期化がもたらす副作用 河野龍太郎×萱野稔人
    第3章 お金への欲望に金融緩和は勝てない 小野善康×萱野稔人

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    2019年03月27日
  • 金融緩和の罠

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    ネタバレ

    金融緩和に懐疑的なインタビュアーが、意見を同じくする3人の専門家との対談を通じて、アベノミクスの金融緩和を批判的に記したビジネス書。結局『罠』とは、政府債務の増大とその後訪れるであろう国債価格の暴落、通貨信用の毀損(円の暴落)と、従来の反リフレ派の主張と変わらないところ。
    3人の専門家の意見に納得する部分も多かったが、同時に100%同意できるわけでもなく、納得できない部分も多々あります。とはいっても、全般的にわかりやすく、楽しく読ませていただいた。

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    2015年03月16日
  • 金融緩和の罠

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    マクロ経済学の骨格を外すような話をするので、学者を始め、各方面から揚げ足取り的な批判をされている各論者たち。しかし、三者に共通する、過度な金融緩和は、現在の日本において、根本的な解決策になることはないという点はとてもしっくりくる。生産世代の減少、将来への不安、社会の成熟化による物的需要の減少、に対応した構造改革を含めた施策が必要だ。これらの問題の解決が無いままの金融緩和は、国の信用を損ね財政破綻に陥る危険性がある。アベノミクスでいうと「第3の矢」である成長戦略がめっちゃ大事という事かな。とても面白かった。

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    2013年09月19日
  • 金融緩和の罠

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    一人のインタビューアが、リフレ反対派の3人に一人づつインタビューをしていくという形式。この点の本は主張がバラバラとアチコにに書かれていてポイントがわかりづらいという特徴がある。

    一人目の藻谷浩介氏はリフレ派に否定された大ヒット作『デフレの正体』で言わんとすることを再度主張。数年前に読んだ時には、日本の『現役世代を市場とする商品の供給過剰による値崩れ』の原因は『15歳から64歳までの生産年齢人口の減少』にあるという氏の主張の分かりやすさに大いに納得したものだ。ただその後多くの『リフレ派』に、その主張が経済学的検知から間違っている、『デフレ』の定義を勘違いしている、高齢化が進んでいる他国でもデフ

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    2013年04月29日