日本経済の死角 ――収奪的システムを解き明かす

日本経済の死角 ――収奪的システムを解き明かす

935円 (税込)

4pt

「失われた30年」で日本の生産性は上がっているのに、実質賃金が上がらないのはなぜなのか? 労働法制、雇用慣行、企業統治、イノベーション……日本経済の長期停滞をよみとく際の「死角」や誤算を白日のもとに晒し、社会が陥りかけている「収奪的システム」から抜け出す方途を明示する。予測的中率に定評のある最注目のエコノミストによる、まったく新しい経済分析の渾身の快著。経済構造に関わるあらゆる謎が氷解する。

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日本経済の死角 ――収奪的システムを解き明かす のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日本経済は過去30年、生産が上がらなかったのでは無く、大企業が人件費を抑え続けてきたために停滞していた。前半は日本経済について、後半は経済に影響を与える社会制度やイノベーションについて述べられる。特に興味深かったのは、イノベーションには収奪的と包摂的の2種類があるという論。蒸気機関による第一次産業革

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    私が社会人になった頃、就職氷河期と言われ、何社受けても希望の会社は最終面接まで行けず、相当の苦労があった事をよく記憶している。そのうち就職先はどこでも良くなってきて、全く希望と関係ない業種にまで手を伸ばしたりした事も覚えている。結局、上場企業なら何でも良くなって(活動に疲れた事もあり)、一社合格した

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    論旨が明確。根拠も明確。

    ・日本では、労働生産性は上がっているのに、実質賃金が上がっていない。日本の労働生産性は、ドイツ・フランスより高い。ドイツ・フランスは、実質賃金が20%程度上がっている。

    ・企業(特に大企業)から家計への所得移転が進んでいない。バブル崩壊で、メインバンク制が崩れた。その後

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    すごいです。
    霧が晴れていくような、世界が立ち現れてくる感覚。索敵できて全貌があらわになったような爽快感。閉塞感の正体を言語化・見える化することができました。これを正解・不正解とするかは別問題ですけど。
    経済学のお勉強という感じではなく、実社会でどう活かしていくか、人類の知恵としていくか、前向きに考

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    私が最も信頼するエコノミストの新書。デフレからインフレに変わる中で、なぜ家計の実質所得が伸びないのか等、経済の論点を明瞭に解説している。金融市場の仕事に就いて、河野氏の勉強会には幾度も参加して勉強させてもらったが、河野氏はかなりの読書家で、多くの市場関係者とディスカッションして自説を練り上げる。学生

    0
    2025年10月25日

    Posted by ブクログ

    実質賃金がアップしない。確かに問題だ。

    他方、経営者からすれば、正社員を簡単に解雇できないのだし、賃金も下げられないのだから慎重になるだろう。

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    非常に明快な経済書。
    第1章の図1-1で示されるグラフ(日本の生産性と実質賃金)がすべてを語っています。
    日本の実質賃金が低迷しているのは、生産性の問題ではないことを国際比較などから明らかにし、儲かっても溜め込んで、実質賃金の引上げも、人的資本投資にも慎重な大企業が長期停滞の元凶であることを確認した

    0
    2025年09月18日

    Posted by ブクログ

    賃金が上がらないのは、生産性が低いからではない!
    結構衝撃的ではないだろうか。

    日本も生産性はアメリカほどではないが上がっていた。でも、その間、労働者への還元はなかった(ベースアップなし)。
    それが四半世紀も。。。

    これが、日本が貧乏になった理由だ、と。

    労働者に還元されないから、日本国内でモ

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    日本経済長期低迷の要因として、生産性が上がっているにもかかわらず、実質賃金が押さえられて来たことと解く。
    今まであまり気づかなかった視点から日本の経済を分析する。まさに目から鱗だ。
    価格は940円で読む価値のあるお値打ち本である。
    同時期に購入した新書が1000円で、紙も内容も薄ペラで損した分を取り

    0
    2025年07月15日

    Posted by ブクログ

    1970年頃の高度成長期から今までの経済状況と国の政策と雇用状況の関係が非常に良く理解できた。

    ふだんニュースで目にしたり聞いたりしていることばを、案外理解できていないことがわかった。で、この本では経済学者の理論とかことばの意味とか状態を表す数字をわかりやすく出してくれているのでたいへん理解しやす

    0
    2025年06月22日

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