河野龍太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ河野龍太郎さんのインタビューを新聞で読んで、この方の本を読んでみたいと思い、この本に辿り着く。
この本は、萱野稔人(津田塾大教授)が、安倍政権で推し進める金融緩和に反対意見を主張する3名、藻谷浩介氏(日本総研主席研究員)・河野龍太郎(BNPパリバ経済調査本部長)・小野喜康(阪大教授)とそれぞれ対談した内容がまとめられている。
感想。とっても面白い。読んで良かった。
備忘録。
①藻谷氏の見解
・リフレ論は「供給されたお金は必ず消費される」という前提に立っている。それは現実と乖離している。
・バブル崩壊以降の日本の景気低迷は、貨幣供給量不足が引き起こしたのではなく、モノの需要不足によるものだ -
Posted by ブクログ
日本の長期低迷の元凶は
①儲かっても大企業が溜め込んで、賃上げや人的投資が長く疎かにされたこと
②社会保障制度のアップグレードを政府が怠ったため、セーフティーネットから外れた人がふえたこと
時間あたり労働生産性は、アメリカには負けるが、ドイツ、フランスには勝っているのに、、、日本だけ賃金が上がっていなかった。
バブル崩壊後、メインバンク制の終焉とともに、大企業はリスクを取らず、設備投資を控え、ゼロベアで人件費も抑え、万が一のために利益剰余金を積み上げた!
それがリーマンショックや東日本大震災、コロナ危機時に有効に機能したため、、、抜け出せなくなっている。
我々はゼロベアであることを忘れて -
Posted by ブクログ
いつの間にか、もう四半世紀も。大企業の内部留保や儲かっていながら税金すら支払わない企業。たまにマスコミが指摘しても何ら変わらないままきた“穏やかで太っ腹”な日本人。生産性3割改善しながら実質賃金は横ばいでも文句言わず…その結果が「安いニッポン。貧しいニッポン。お買い得ニッポン」儲かっても貯め込むだけで人に投資せず、結果、個人消費は伸びず、国内売り上げ伸びないと海外投資。個人的には要らないもの買わせてまで経済成長しなくても、穏やかに慎ましく毎日を過ごせればと思うが、一国の経済運営となると。しかも原宿、銀座あたりで心尽くしのおもてなし、労働力が安い安いと外国人に買い叩かれ、それを「インバウンドは大
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ネタバレ本書は、「日本経済の死角」の著者河野龍太郎氏とエコノミストの唐鎌大輔氏の対談本。
「日本経済の死角」と同じく、生産性と実質賃金、収奪的イノベーションなどの話に為替・グローバル経済やトランプ政権の登場などの最近の時事的な問題を追加したような内容となっている。
「日本経済の死角」と比較すると、対談形式ということもあって、内容が拡散して深く分析されていない印象で、その点に物足りなさが残る。
為替問題(基軸通貨としてのドル、ドルに代わる基軸通貨、円安など)と政府債務、インフレの問題に絞って議論を深めてほしかった。
【目次】
序章 外国人にとって〝お買い得な国〞の裏側
未来に展望を持ちづらいからこそ、 -
Posted by ブクログ
2人のエコノミストによる経済・金融論。
新書にして400ページ以上。大著だ。
内容は、、第二次トランプ大統領が始まった時点での出版なので、
トランプ政策による世界経済の混乱は「予見」にとどまっているが、
世界経済を的確に分析している。
日本経済については、この時点では石破内閣だったわけで、
先日大勝した高市内閣の「責任ある積極財政」に関しては触れようがないが、
二人の主張と高市の主張を比較することはできる。
唯一意見が一致しているのは、単年度会計に対する考えくらいか。
金利、為替、財政赤字については真逆のように思えた。物価、賃金、、、
失われた30年を作った自民党の新しい党首に期待をして投票 -
Posted by ブクログ
日本で生産性は上がっているのに賃金が上がっていないのはなぜ?
生産性向上でなく利益の配分を。包摂的経済へ。
我々雇われる側も2%の定期昇給で満足し、円安インフレで実質賃金は増えていないことに気付いていない。
溜め込んだ企業がコロナを乗り切り、雇用でなく自社株買いをすることで株価は上がり経営者は儲かり海外への投資、現行のイノベーションでは平均生産性は上がるが限界生産性(労働需要)は減る。
資本所得の税の優遇により、労働からの税負担率は上昇。増大する高齢者の社会保障費を現役世代で賄うため、企業は正社員でなく、非正規雇用を促進。
なるほど、それが今の抽象的な貧しさに繋がっているのかと。
収奪的 -
Posted by ブクログ
今迄疑問だった事に少なからず腑に落ちたり教えられる事があって勉強になり読んで良かった。
失われた30年と言われ、主要国との比較で日本だけ賃金が横ばいで増えてない事からどんどん貧しい国、安い国に成り下がっている事を示すワニの口グラフとかもよく見てきたけど、本書で提示されるそうなった理由は、あまり今迄見聞きした事のないものが多く納得感あった。
例えば、「1988年いこ、日本の時間当たり生産性は30%程度上昇し、50%上昇した米国には及ばないとはいえ、25%程度上昇したドイツや20%程度上昇したフランスに比べると高めであり、決して不出来とは言えません。一方で、日本の時間当たり実質賃金は、ドイツ、フ -
Posted by ブクログ
①日本の実質賃金が上がらない理由
デフレではなく、他国に劣らない生産性の向上にもかかわらず、経済の低迷および震災、コロナの断続的なマイナスイベントの中でゼロベアがノルムとなってしまった。大企業正社員は、年功での給与アップはあるため、それを実感していない。
②イノベーションは収奪的
スマホのようなものは基本的に収奪的である。生産性は上がるとしたら、分母を減らして平均限界生産性をあげているのが基本なため、経済に貢献しない。するイノベーションは限界生産性(人員を増やした時の売上増分))が上がるイノベーションである。
③労働時間が経済成長に効いている。完全週休二日制、今回の働き方改革の中小企業への適用