灰原薬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「この罪悪が恋だ」登場人物それぞれにとっての「森」と「恋」をテーマにした全七話の連作短編。著者の灰原薬(ハイバラヤク)は同人出身らしきキャリアだが、実力は折り紙付き。まず絵が上手い。たぶん女性だと思うけども、こんなに男女の描き分けができているマンガ家はそうはいない。そして、演出のテクニックの引き出しが多いのも特筆すべき点。「黒い森」における、「覆いかくしてしまえ」の場面の演出のアイデアはすごい。なにより人間の負の感情がすごくよく描けている。「俺人間の体温無理なんだ」など、台詞には迫力さえ感じる。なんとなく、この作家さんは普段はすごくよく気がつく良い人なんだろうなぁ、と思った。話のクオリティも全
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Posted by ブクログ
ネタバレ道真が言う「正しい方の味方」、
本人は至って本気なのだろうが、確かに
「みんな自分のことはそう思ってる」に違いなく
やはりまだ子供といったところだろうか。
別に逃げるのは良いが、女に逃げるなと言わずとも良かろうに。
自分を見捨てて逃げたと言われるのも嫌だけれど、
相手が獺だったと言われるのも嫌だ。
嘘をつくにしてももう少し違う嘘はなかったのか。
貴族たちの会話にはうんざりさせられる。
史実を考えると、爽快であったり笑えたり
というよりは、どろどろした話が続くのだろうか。
応天の門の舞台は観に行って、
佐藤流司さんの道真はとても良かったし
確かに生の迫力というものはあった。
原作者が良い