アンドリュー・マカフィーのレビュー一覧

  • ザ・セカンド・マシン・エイジ

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    「機械との競争」とほぼ同じ内容ではあるが大幅に加筆されており読みやすい。読むべき価値のある本だし、今選ぶならこちらだろう。

    ・産業革命は機械の力を生産に利用するためのファーストマシンエイジの幕開けであった。今、時代はセカントマシンエイジの入り口にある。
    セカンドマシンエイジには指数関数的な高性能化、デジタル化、組み合わせ型イノベーションという特徴がある。
    指数関数的な高性能化はムーアの法則に代表されるが、CPUのみならず記憶装置やネットワークなど全てがそう。これまでこのような増加を続けた分野はない(飛行機の速度や小麦の収穫量などが18ヶ月ごとに倍になることはなかった)。イノベーションは全く新

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    2015年09月13日
  • 機械との競争

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    MIT教授らによる、IT革命がもたらした"影"の部分、すなわち雇用喪失や格差拡大といった、社会に対する「負の影響」のマクロ経済的な分析と、それらの課題に対する提言をまとめた一冊。

    過去の産業革命では、蒸気機関等の革命的技術が衰退産業を上回る規模の雇用を創出したため、失業が社会問題化することはなかったが、「ムーアの法則」に象徴される今日の技術革新スピードは速すぎて人や組織が着いていけず、「雇用喪失>雇用創出」の状態に陥っており、格差を助長する要因にもなっているという。

    この状況を打開するには「技術を味方につける」ための組織革新や人的投資が不可欠であるとして、「新たな組み合わせによるイノベーシ

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    2015年06月07日
  • 機械との競争

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    MITスローン・スクール教授による、短いが衝撃的な本。 ITの加速度的な進歩により従来人間だけができた仕事が侵食されつつあり、機械に人間の雇用が奪われてゆく。 この変化を理解するうえで提示される二つの法則が分かりやすい。一つは半導体の集積度が18ヶ月毎に2倍となるムーアの法則。もう一つは米粒が倍々に増える「チェス盤の法則」。指数関数的な変化は気づいた時には想像を絶する大きさになり、まさにITのインパクトはこれに当てはまると著者は主張する。 「ワーク・シフト」と並び、未来の社会と働き方を考える上で面白い。

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    2015年05月01日
  • 機械との競争

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    機械に仕事を奪われる。昔からよく言われることだが、これまでは機械化による産業全体の効率化のおかげもあって、新規事業が生まれ、そこが雇用を吸収するという流れがあった。しかし現在のテクノロジーの発展はあまりに速いため、全体最適化の前に雇用が失われる事象が発生する。
    本書の指摘はそれほど新しいものではないが、具体的に機械に祖語とを奪われない職種が、実は肉体労働だというのは面白かった。

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    2014年11月19日
  • 機械との競争

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     ざっくり言うと、機械はものすごいスピードで進化しているので、機械と人間が競争するのはよして、機械を上手に活用していきましょうという内容でした。

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    2014年07月31日
  • 機械との競争

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    機会が人の仕事を奪っていくので、人はより付加価値をつけていかないといけないということ

    技術的特異点ですね

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    2014年07月12日
  • 機械との競争

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    コンピューターの発展は人間の仕事を奪い、人間の仕事(雇用)を二極化[高所得と低所得]すると、その処方箋として、教育、起業家精神、インフラ投資、法制度などをあげる。

    教育への投資とインフラ投資は、そのとおりだと思った(特にアメリカは軍事に金を使うのでインフラ投資の割合は低いと聞く)が、雇用の二極化は避けられないかも知れない、高度成長期のように、所得の中央値をあげる社会情勢・状態が世間的には幸福感を醸し出すと思うのだが、自分の子供達の時代を思うと、そんなハッピーな時代がもう来ないかもしれないと思うと、少し暗くなる。

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    2014年05月18日
  • 機械との競争

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    テクノロジー失業に関するお話。指数関数的な情報通新技術の進歩に、新たな雇用の創出が追い付いていない現状。人件費削減が進む社会で、創造的職業と肉体的職業以外は早々に駆逐される可能性があるという。最後は楽観論で締め括っているが、勝者総取りの社会を是正するには、新たな雇用をどのように産み出すのか、考えていかなくてはいけないと思う。

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    2014年04月29日
  • プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?

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    人間はテクノロジーに支配されていくのではなく、テクノロジーを活用して何をするべきか?という問いを立てて考えていくことが大事であるということを改めて学ぶことができた本。
    あらゆるものがデジタル化されていること、物理的な資産や商品を持たず分散型産業などの業界を大きく変えてしまうプラットフォームビジネスについて、例えばAppleとGoogleの例からもプラットフォームに対する考え方の違いがあり必ずしも決まった正攻法がないことやプラットフォームの特徴を理解することもでき、それを理解することでビジネスを考えるヒントを得ることもできる。

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    2025年04月19日
  • 未来を語る人(インターナショナル新書)

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    知者が未来を語る本。新型コロナに関しては、後知恵でコメントを見てしまうので役に立たないが、パンデミックは新型コロナだけではなく、今後も起こり得るだろうなと思い起こしたり。それと、基本的には、各識者の著書をベースとした主張概論のためダイアモンドやセドラチェクなどは既に慣れた内容。ケイト・レイワースのドーナツ経済学は初見ながら、既存の概念を上手く例えただけ、という気がする。

    ー 私が感じるフラストレーションの一つは、我々は自分の直感に決断を導かせることがあまりにも多いということです。ここで明言しますが、直感的なレベルで言うと私は原子力発電を怖いと思います。確かに一九七九年にスリーマイル島原子力発

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    2024年09月07日
  • 機械との競争

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    2013年の出版なので少し古く、かつそこからの未来想定を含む内容なので、「答え合わせ」ができるのだが、何よりAIに関する考察がやや物足りない。面白かったのは、下記のような発想。

    ー 産業革命の初期までは、立派に雇用されていた職が、20世紀の初めにほぼ消滅すると言う事態が起きた。役馬だ。325万頭が労役に使われていたが、鉄道に変わられたり、蒸気機関にとって変わられた。馬に賃金が支払われていた。

    馬が大量鶴首された。馬は、労働者ではなく、よりアナログな機械として考えるべきでは無いのか。失業者の損失は、生活保護コストや消費の減少にあるが、馬にはそれらが無い。冷酷な言い方をするなら、過剰な馬は美味

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    2024年01月23日
  • 未来を語る人(インターナショナル新書)

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    <目次>
    はじめに
    第1章ジャレド・ダイアモンドいま人類が直面する危機
    第2章ブランコ・ミラノビッチ2つの資本主義が世界を覆う
    第3章ケイト・レオワース世界中の人をドーナツの中に入れる
    第4章トーマス・セドラチェック倫理と経済、どちらが先か
    第5章レバッカ・ヘンダーソン資本主義を再構築する
    第6章ミノーシュ・シャフィク社会契約をつくり出す
    第7章アンドリュー・マカフィー資本主義は脱炭素化する
    第8章ジェイソン・ムーア生命の網のなかの資本主義
    あとがき

    機関紙”kotoba”(集英社)の2021冬~2022秋まで8回
    のインタビュー記事の完全版。大野氏のインタビュー。

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    2023年10月24日
  • 機械との競争

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    約10年前に書かれた本ということを前提に。
    発展による未来予想系の本だが、予想と現実が違うことがよくわかる。
    正確な未来は予想できないが、近い形では実現していく。
    その中で自分はどうするか。
    そんなことを考えた。

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    2022年07月23日
  • 機械との競争

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    機械との競争によって失業者が世に溢れるディストピアを描く…訳ではなく、意外にも筆者はデジタル社会の将来に楽観的。ただし、的確な政策が講じられれば…と説く。
    トランプ政権の4年間でこの理想とは反対に進んでしまったように思える。

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    2021年02月25日
  • 一流ビジネススクールで教える デジタル・シフト戦略―――テクノロジーを武器にするために必要な変革

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    非IT 企業がデジタル変革を推進するためのプロセス、ポイントを解説。

    ・デジタル技術を活用し、競合企業より優れた業績を上げている企業は、様々な業界・分野に存在する。このような企業を「デジタルマスター」と呼ぶ。

    ・デジタルマスターは、次の2つの能力に優れている。
    1.デジタル能力:どんなテクノロジーを持つのか
    2.リーダーシップ能力:いかにして変化を導くのか
    この2 つが組み合わさることで、明らかな優位性を築ける。

    1.デジタル能力を構築、テクノロジー活用で、ビジネスのやり方を変える。顧客体験を変革する場合、以下の4つを組み合わせて行う。
    ①顧客行動を理解し、顧客起点の体験を設計する。

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    2019年07月25日
  • 機械との競争

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    装丁が面白い。色あせたように見える黄色い紙を使用。紙が厚くページ数が少ない。内容は見た目ほどのインパクトはなかった。

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    2019年03月26日
  • プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?

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    ■人間とマシン
    ・人間の強み
     「窓の外を見る」
     偶発的要因を考慮、常識。

    ・ルールより統計へ
     コンピューターは子どもと同じ統計的パターン認識、
     大人はルールに基づくシンボリック手法で習得。

     英語の形容詞の順序ルール
     自分の意見、大きさ、年齢、形状、色、原産地、材質、目的の順。
     ルールが多すぎ、守れない。

    ■物理的なモノ・サービスとプラットフォーム
    ・ここ20年間の地殻変動「オンライン プラットフォーム」
     Free 無料、Perfect 完全、Instant 瞬時

     O2Oプラットフォーム
     オンラインを介したオフラインビジネス
     UXが武器とし、情報の非対称化を解消
     

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    2018年07月30日
  • プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?

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    日本語のタイトルが内容を必ずしも正しく表していない。が、プラットフォーム、AIなど、最近のデジタルトレンドや今後の方向性についての知見が語られている。その中には、プラットフォームの二面的・多面的なネットワーク効果や補完財の需給関係といったタイトルどおりの内容も含まれてはいるが、それがメインではない。むしろ、人間とAIなどマシンの能力、直観と論理的推論をどう組み合わせるのがベストなのか、ということを主題としている。その意味では、サブタイトルの方が本書の内容を的確に表している。

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    2018年07月22日
  • 機械との競争

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    たとえばチェスは人間と機械の連合軍が最も強いなんてのは今となっては古い情報だし、だから彼らの予測もどこまで信じられるのかなあとちょっと疑問を持ちながら読み進める。
    まあ、うまく機械と人間が融合できる世の中であってほしいなあと今の僕は祈るのみである。

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    2018年07月08日
  • 機械との競争

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    テクノロジーの進歩は人から雇用を奪っているだろうかという問いに、YESと答えた上で、この後の展望や提案などがなされている。面白い記述は、この書の段階ではチェス最強が、コンピューターでもなく、人間でもなく、コンピューターを効率良く使う人間であるというくだり。はやすぎる技術革新に社会の体制がついていってないという指摘。イヤな展望を払拭するほどではないが、明るい展望も書かれている。

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    2017年12月18日