高田侑のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホラー小説好きなくせに、高田侑さんの作品ってあんま読む機会なくて、これずっと昔読んだ記憶があるんだけど、内容忘れたので再読。
面白かった。
事実をどう見るか、見えているものが真実とは限らない。
そんな背筋がゾワリとする不気味さを上手く物語で表現していると思う。
美味しい鰻、高級品で食べられたら嬉しいな > うなぎはタンパク質ならなんでも食べるから海外では死体処理に使われることもある細切れにして餌に混ぜちまう
安くて大盛りのホルモンがおすすめの小汚い居酒屋 > 女将の男がヤクザ者でそいつが仕入れてくるどこぞの得体の知れない肉を使っている
一見天使のような見た目の可愛い女子高生 > ウリ -
Posted by ブクログ
ネタバレその字面からきっとよく高田郁さんと間違われるであろう侑さん。私も『顔なし子』を最初に手に取ったとき、郁さんこんなのもお書きになるんやと驚き、別人でちょっぴりガクッ(すみません)。でもわりと私好みの暗い話だったのです。
で、これも読みはじめたら、「森」の話で嫌な予感。だって怖いでしょ?森の話って。最強(恐)は三津田信三の『ついてくるもの』に収録されている「八幡藪知らず」、その次が宇佐美まことの『入らずの森』。それらを思い出して警戒しながら読みました。懸念に反してホラーというよりもファンタジー。
どの話にも滲むさまざまな諦念や後悔。本人の気持ちが綴られた話もあれば、故人の人生に思いを馳せる話も -
Posted by ブクログ
いやぁ、恐ろしい物語だった。ホラーとあるが、ホラーとノワールが混ざったような話。
借金で追い詰められた勝は、裏の世界に生きる千脇という男に拾われる。勝の192㎝112㎏というガタイに惚れたのだ。
千脇の元で裏稼業をして借金を返済していく勝。そんな勝に黒牟という街での仕事が回ってきた。鰻の養殖場に60㎏ほどの荷物を運べというのだが、中身は教えられないと言う。そこから勝の妄想が走り始め・・・。
というような内容で、グロい描写も結構出てくる。でも、エピローグが一番怖かったかな。心理的に。勝はいつまで恐怖に怯えていなければならないのだろうと。改めて悪いことはするもんじゃないなと思