高田侑のレビュー一覧

  • うなぎ鬼

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    ネタバレ

     疑心暗鬼に陥った主人公が、ディスコミュニケーションに陥り、沼にどっぷりとハマってしまう話。『鬼』の正体のミスリードというかなんというか…それがなかなかに良かった。人の狂気だけでここまでホラーに仕立て上げている作者の手腕には脱帽である。
     本作はザ・ヒトコワ!な作品であり、幽霊やら呪いやら怪異やらに疲れた私の脳に新鮮な風を吹き入れてくれた傑作である。

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    2025年05月03日
  • 裂けた瞳

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    かなり気分は悪くなったけど最高だった。
    最初はグロ系かと思ったけど後半は精神的に来るタイプ。
    叫び声とか、割と自由な書き方でファンになった。
    ただ疑問も多い。
    もう一度読みたいしこの人の作品ももっと読みたい。精神状態が安定している時に限るが。

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    2021年04月01日
  • うなぎ鬼 (参)

    購入済み

    全巻通して

    怖かったー!フィクションであってフィクションじゃないようで寒気がしました

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    2016年07月09日
  • 裂けた瞳

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    読んでいて、胸をぎゅっと押さえつけられるような感じになる。それが読後に解放されて、一気に感動が押し寄せてくる。現実の体験に近い感情の揺さぶり方をする小説は、この人の作品でしか味わえない。

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    2011年05月24日
  • うなぎ鬼

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    人間心理の描写が鋭く、疑心や弱さといった人間の負の部分に関して鋭く突っこんだ作品。角川ホラーだがうなぎのような鬼が出てくるような突飛な内容ではなく、人間社会の裏側に半歩足を突っこんだ主人公が猜疑心を持ちながらも巻き込まれていく展開はスリリングでどんどん感情移入させられた。

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    2010年05月13日
  • うなぎ鬼

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    ホラー小説好きなくせに、高田侑さんの作品ってあんま読む機会なくて、これずっと昔読んだ記憶があるんだけど、内容忘れたので再読。

    面白かった。

    事実をどう見るか、見えているものが真実とは限らない。
    そんな背筋がゾワリとする不気味さを上手く物語で表現していると思う。

    美味しい鰻、高級品で食べられたら嬉しいな > うなぎはタンパク質ならなんでも食べるから海外では死体処理に使われることもある細切れにして餌に混ぜちまう

    安くて大盛りのホルモンがおすすめの小汚い居酒屋 > 女将の男がヤクザ者でそいつが仕入れてくるどこぞの得体の知れない肉を使っている

    一見天使のような見た目の可愛い女子高生 > ウリ

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    2025年10月25日
  • うなぎ鬼

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    借金返済のために、裏稼業に足を染める勝。
    運び屋としての仕事をしてから、少しずつ平穏な日々が崩れていく…

    ストーリー展開自体はとても面白く、最後の終わり方も不気味で面白いが、もうひとひねりあると良かったなと思う。

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    2021年10月11日
  • うなぎ鬼

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    小説があると知らずに、マンガを読んだのが最初。
    ちなみにマンガもそれぞれの雰囲気にあっていて面白い。
    内容を知った上で読んでみたが、鬼畜系のこの感じ嫌いじゃない。
    いや~しばらくは鰻いらないや。

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    2020年05月29日
  • 裂けた瞳

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    たしかレビューは書いたはずなのに
    記録されてないとは・・・更新ボタン忘れたかな?

    特殊能力をもつ主人公のまわりで起こる出来事
    不倫相手にも特殊能力がありそれもまた話を
    盛り上げる要素になっている

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    2020年05月15日
  • いつか夜の終わりに

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    ネタバレ

    その字面からきっとよく高田郁さんと間違われるであろう侑さん。私も『顔なし子』を最初に手に取ったとき、郁さんこんなのもお書きになるんやと驚き、別人でちょっぴりガクッ(すみません)。でもわりと私好みの暗い話だったのです。

    で、これも読みはじめたら、「森」の話で嫌な予感。だって怖いでしょ?森の話って。最強(恐)は三津田信三の『ついてくるもの』に収録されている「八幡藪知らず」、その次が宇佐美まことの『入らずの森』。それらを思い出して警戒しながら読みました。懸念に反してホラーというよりもファンタジー。

    どの話にも滲むさまざまな諦念や後悔。本人の気持ちが綴られた話もあれば、故人の人生に思いを馳せる話も

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    2019年12月05日
  • 顔なし子

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    閉鎖的な田舎の村。まるで人の悲鳴のように聞こえる山鳴り。大きな柱時計。それにこのタイトル。心霊写真の話も出てはくるけれどホラーではない、辛すぎる物語。

    無骨な父が再婚相手として連れてきたのが超美人だったがゆえに不幸を生む。その連れ子の血の繋がらない兄となった主人公。

    細かな節毎に変わる目線に少し戸惑いつつも、希望を見出したくて最後まで。前向きな人など誰もいないかのような村で、いちばんあきらめているようでいて前を見ていたのは弟なのかもしれません。

    子どもに何かを託すな。託すなら任せて好きにさせろ。じわじわ来ます。

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    2018年08月16日
  • いつか夜の終わりに

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    物語ではなく、とても小説らしい小説でした。

    何かの向こう側の儚く切ない話の詰め合わせ。現実と夢との境を行ったり来たりしながら、「ほんとう」はどこにあるのだろう?そもそも「ほんとう」は必要なのだろうか?切なる思いがみせるもの。それが全てではないのだろうか。

    何てことを思いながら、哀しみが染み込んだ小説の中を夢見心地で漂っていました。

    私は「てのひらだけ」と「走馬灯」が好きかな。悲しすぎるのは苦手だし。

    高田侑さん、もう一作品読んでみたい。

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    2017年09月18日
  • うなぎ鬼

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    いやぁ、恐ろしい物語だった。ホラーとあるが、ホラーとノワールが混ざったような話。

    借金で追い詰められた勝は、裏の世界に生きる千脇という男に拾われる。勝の192㎝112㎏というガタイに惚れたのだ。
    千脇の元で裏稼業をして借金を返済していく勝。そんな勝に黒牟という街での仕事が回ってきた。鰻の養殖場に60㎏ほどの荷物を運べというのだが、中身は教えられないと言う。そこから勝の妄想が走り始め・・・。

    というような内容で、グロい描写も結構出てくる。でも、エピローグが一番怖かったかな。心理的に。勝はいつまで恐怖に怯えていなければならないのだろうと。改めて悪いことはするもんじゃないなと思

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    2017年06月07日
  • うなぎ鬼

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    ネタバレ

    一気に読んでしまった。疑心暗鬼の物語。主人公の経歴や職場の雰囲気があれやから、それも仕方ないんやろーけどね。登場人物には良い人だけどどうしようもない人が多い。

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    2016年10月03日
  • うなぎ鬼

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    高田侑さんの骨太な文体が好きです。ぞっとするほどリアルで、たまらなく不気味な街『黒牟』、着実に緊張感を増していくストーリー。高田さんってそっちの人なの?と思ってしまうほど説得力のある『怖さ』がどっさり詰まってます。面白かった……

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    2016年09月15日
  • 汚れた檻

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    導入部から何やら湿り気がありモヤが掛かった様な雰囲気。こういうの大好きです。『うなぎ鬼』同様、堕ちる人間の様を描いているのだがこの人の作風好きだなぁ。ラストまで一気に読ませる展開力と筆力で自ずと主人公に感情移入させられ、読んでるこちらまでも不安や閉塞感を煽られる。もうゾクゾクが止まらない。人間の心の弱さや隙間に入り込み地獄へ引き込まれる怖さは明日は我が身なのかも知れない。甘い汁程怖いものはないのだ。いやぁー、読後のズッシリと心が重いこの嫌な余韻…。こういうの待ってたんだよ。

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    2016年07月04日
  • いつか夜の終わりに

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    登場人物達の苦しみに、息苦しくなる。
    なのに、読んでてとまらない。
    息苦しくて、幻想的で、でも、
    どこか温かいから、救われる感じ。

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    2015年09月20日
  • 顔なし子

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    ホラーものかと思ったら、おもいっきりミステリーであった。伏線にも全て説明がなされてスッキリとした読後感。

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    2014年08月22日
  • 顔なし子

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    ネタバレ

    私はこの人の作風が好きなんだと確信しました(笑)
    この人の文章にすごく引き込まれちゃいます。
    続きが気になって一気読み!
    しかもどんどん面白くなって最後まで面白く読めました!
    最後の方は親の気持ちにシンクロして泣けました。
    父親が娘を想う気持ちや子供がいる事で成立していた家族の形とかいろいろ考えさせられました。
    まぁ突っ込み所がないわけじゃなかったので★4で(笑)

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    2014年04月05日
  • いつか夜の終わりに

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    20130316 高田郁と間違えて選んでしまった。結果的には新しい出会いになった。夢の中を歩いているような感覚は癖になるかも。

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    2014年03月16日