以前読んだ「てのひらたけ」が実に透明感があって切ない系の話だったので期待して読む。今回は系統が違う感じで、いろいろと引き出しの多い作家さん、なんだろうか。
田舎(失礼)に伝わる伝承と都市伝説を絡めたホラー、と思いながら読んでいたらひっくり返された気分。なんということはない、普通のミステリであった。途中まで結構伝奇ホラーっぽかったのに!(結構期待)これじゃ、逆にホラー風味なくてもよかったんじゃ?
ストーリー的には、ある意味めでたしめでたし、なのかも知れないが犠牲が大きすぎることもあり、読後感はあまりよくない。なんだかなぁ…