野原広子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
妻が口をきいてくれなくなって、5年。
その状況が、夫にとっては地獄だろうなと想像する事は難しくありません。
だからといって、妻が悪いという訳でもなくて。もともと、夫の無神経な言動が発端になってて、その積み重ねが限界に達したにすぎなくて。
ただ、夫も自らの言動を反省し、変化している部分もある。どちらの言い分も理解できるからこそ、辛くて苦しい感覚になりました。
ここに描かれている物語は、もしかしたら、どこにでもある夫婦の問題ともいえるかもしれないし、夫婦にしか分からない個別的な事かもしれない。相手に対してムカつく部分がほとんどだとしても、愛してる部分も少しはある。感情がポジティブにもネガティブにも揺れ動く関係性だからこそ、簡単に割り切れるようなものじゃないなと、考えさせられました。
夫婦問題について、夫と妻どちらの視点も描かれているこの本は、自分の気持ちを代弁してもらったり、相手の気持ちを想像できるきっかけにもなると思いました。夫婦関係の溝について考える時に、この本を読みながら、自分自身と対話してみるのもいいなあと思いました。 -
Posted by ブクログ
終盤にかけてうるっとしかけたのに、ラストにビックリして、ムカついて、そしてちょっとだけ溜飲が下がった思いです。
読後感が決して良くはないけど嫌いじゃない展開だし、自分を登場人物にトレースして色々考えさせられました。
パートのおばちゃん連中だけは、他人の行動としては「こういう人いるよね」とわかるとはいえ自分があっち側とは無縁と思ったけど、それ以外の登場人物には少なからず自分と重なり合う部分があるような気がしました。
”テレホン人生相談”を小学生の頃から聴き続けている身としては、「離婚したい」という相談の放送はたらふく聴いてきているけど、そこにいたる背景にまでそこまで考えを巡らせたことはなかったので、今後放送を聴いている時に(勝手な)想像がふくらみそうです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ電車移動中の暇つぶしに読もうとした私がバカでした。
終盤は涙が止まらなくなりました。
そして、夫と過ごすというなんてことない普段の日々が、私にとって大切な時間、かけがいのない温かい時間だということを思い出させてくれました。
キヨミの体のゆらぎは同年代だからよくわかるし、そこも気持ちに多少なりと影響することもわかります。
私は既婚者だからキヨミとは方向性が少し違うかもしれないけど、ふと漠然とした寂しさや不安に押しつぶされそうになるのもよくわかります。
そんな風に「キヨミ、わかるよ」を積みあげていってからの終盤の展開は…自分を勝手に重ね合わせるだけでなく、サトシに夫を重ねて(全然状況は違うけど)
「私だったら、キヨミのようにサトシに寄り添える?」という問いをずっと突きつけられているような気持ちで読んでいました。
とりわけ、一度詐欺かもと疑った後の行動力に圧倒されました。
相手を思う気持ちが探し求めるバイタリティーにつながっていると思うと、自分は同じ立場になったらどうだろう…と考えさせられる展開でした。
休みの日、部屋の日だまりで本を読み、一緒に食事をして、土手を散歩して。
ありふれた言葉だけど、等身大の幸せが最適解なんだということをキヨミとサトシにここで教えられた気分です。
どうか、これからもおだやかに、幸せに。
サトシ、早く部屋を借りられるといいね。 -
購入済み
共感
泣きそうになるくらい共感しました。
そうなんです、最後は、無視するのが一番心が平和なんですよね。苦い記憶がたくさん蘇りました。
我が家はようやく手がかかる場面が少しづつ減ってきたので何とか最悪のステージは乗り換えたかな…という感じですが、これから中受とかも待っているのでまだまだ分かりませんね。
今現在無視されている旦那さんがいれば、良かったら次のことを実践してみてください。
奥さんはもうあなたに何かをお願いするのも指示するのもしたくない、できないくらい、大変疲れている状況です。
まずは妻を朝、誰にも邪魔させないで心ゆくまで寝かせてあげてください。
朝ごはんを作って子どもに食べさせて、日中はずっと子どもを外に遊びに連れ出してあげてください。(勿論準備後片付けもご自身で)
実家に頼ったりせず、あなた一人で子どもを相手するんですよ。できれば公共交通機関を使って。
外遊びのあとの帰宅後も大変なんですよね。
大人はめちゃくちゃ疲れてるのに、子どもはまだ元気(なんならグズる)ので。
そこから夜ごはん作ってお風呂歯磨き寝かしつけももしましょうね。寝かしつけが終わったら洗い物や子どもたちの明日の準備とかもしましょうね。
そこまで一人で出来れば、その頃には妻は一言くらい口をきいてくれるかもしれないですよ。
話し合えるのは同じ経験をしたその後からだと思います。もちろんそれで分かる苦労なんて1%にも満たないけれど、想像だけで語られるよりはマシです。
万が一「あんまり大変じゃなかったな」という感想だったとしても、それは日頃妻が頑張って子どもたちを躾けたり、外での遊び方楽しみ方を教えているからなので、あなたの成果ではないです。
楽しいことはたくさん溢れている世の中だけど、自分の子どもと過ごす時間は後戻りできないかけがえのない財産です。取りこぼさないようにしたいです。自戒もこめて。