大野舞のレビュー一覧

  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    2022年に勃発したロシアによるウクライナ侵略戦争について、ロシア側の論理を説明した本。
    著者はフランス人だが、反米・反EU。同意できない点もあるが、多面的な視点を提供してくれるという点で、読む価値はある。

    著者が「第三次世界大戦」という言葉を使うのは、この戦争は、実際には米国とロシアの戦争―米国によるウクライナでの「代理戦争」―だからだ。
    ウクライナの裏で米国(とNATO)が糸を引いている、ということはみんな知っている。著者曰く、米国や西欧の主張はまったくグローバルではなく(この点は完全に同意する)、むしろ世界の嫌われ者である。よって、今回の戦争でロシアを支持する国は多いだろう、という。

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    2023年02月21日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    見る角度、見る人によって同じ行動も意味が変わる、という典型例ご戦争なんだと思う。ロシアの侵攻もロシアから見れば止むに止まれず、なのかもしれない。

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    2023年01月29日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    エマニュエル・トッドの読書論という感じで、普段日本人の読書論にしか触れていないために新鮮。著者は、ソ連崩壊を予測したデータサイエンティストの一面も持ちながら、しかし、小説も含めてあらゆる本を読みながら、真理、仮説を導き出していくキュレーションのような作法も用いるという。この点は、読書の仕方が自分に似ていて単純に嬉しかった。尚、ソ連崩壊を予測するに役立ったデータの一つは、乳児死亡率との事。相関係数を分析しながらもデータの読み解きが出来なければ、意味が無い。そのため、論説の肉付けをどうするか、思考地図という表現で解説している。

    話は本著から逸れるが、地獄とは、脳が苦しみを感受、持続する状態であり

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    2022年07月10日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    歴史人口学者と言う肩書きのフランス人のお爺さんの本。

    出生率から各国の動向を予想するのは、かなり雑な推論にも思えるけど、歴史学者として、彼の頭の中にある膨大な知識と紐付いての事なのかも。嫌いじゃないけど、好きでもないと言う薄っぺらい感想で終わりにしよう。

    彼の出自や両親、子供たちやその配偶者が様々な国の出身で、宗教も途中で改宗したり、多様な視点を持ち得ているところが魅力ではあると思う。

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    2021年10月02日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    筆者のエッセイ。
    どう考えていくのか?という個人的な思考プロセスをテーマとしながら、
    あとは随筆的なアプローチで、筆者が考えている事象についての考察が入る。

    体系的にまとまっているものではないが、思考に人生を捧げた人の考えが知れるという観点では知的好奇心が刺激されて面白かったし、いわゆる学術書ではないので、1日で読めてしまうので、コスパもよかった。

    思考とは、内的対話ではなく、調べること、書くこと、つまり手作業だということは面白い観点。
    一方、書かなくても良くなったとも書かれている。

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    2021年06月12日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    ある時代の社会ダイナミズムの全体をなんとか記述してやろう、というアナール学派の大胆不敵?なチャレンジには、あれやこれやと史料やファクトをとめどなく?渉猟しつつ、もやっと考えることを決して止めずに、鍵となる関係性についてのアイデアが閃くのを待つ、という感じ。
    ここから一般人が得られるヒントとしては、乱読もまた良し、ということかな。

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    2021年05月29日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    学者さんが書いたこの種の本を読むのに慣れていないせいか、少し読みづらい気はしたが、思考の流れはよく理解でき、主義思想でなく歴史やデータを重要視する研究姿勢や、ルーティンから脱却して視点を変えてみる必要性は共感できた。

    目次とは別に冒頭のページにあった「思考の見取り図」がわかりやすかった。

    インプット→着想→検証→分析・洞察→予測

    ・歴史とデータによる経験主義
    ・膨大なデータ収集し事実(ファクト)を蓄積
    ・ルーティンから脱却してのアウトサイダーの視点

    自分自身に置き換えると、インプット→着想を数多くやってもその先が不十分だから考えが深まらないことを、痛感した。




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    2021年06月06日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    エマニエル・ドット氏にインタビューをした内容をまとめて、昨年(2020年)7月に発刊された本。自国であるフランスを中心に欧米と日本の政治と民主主義について述べられている。貧富の格差の拡大と教育に加え、保護貿易化、移民の反対等により、国家が分断されていると主張している。参考になった。

    「今や高等教育は学ぶ場というよりも、支配階級が自らの再生産を守るためのものになっており、お金がある家庭は、子どもたちがある分野で成功するための保証として家庭教師を雇います」p26
    「データを見る限り、中等、そして初等教育においても学力が低下していることが確認されていました。これはフランスだけではなく、もしかすると

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    2021年03月15日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    ソ連崩壊やイギリスのEU離脱などの予測を的中させたという歴史人口学者のエマニュエル・トッドが自ら思考の極意をまとめた日本語オリジナルの一冊。読みずらいかなと思ったがそんなことはなく、トッドがどのように情報を得てどのように考えどんな形でアウトプットするかが詳細に語られる(冒頭で哲学は役に立たないといっているのが印象的)。最後の方で、ポストコロナ時代の日本についての予測が書かれている。

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    2021年03月14日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    アメリカの覇権の没落、EUモデルの没落、フランスの疲弊、日本の諦め、アメリカとロシアの接近、アメリカとドイツの対立など、いくつか興味深い視点もありました。教育が及ぼした影響というのはなんとなくわかるが、説明力が弱い印象を持ちました。また、問題だらけで解決策が言及されず、今後に不安を残すような感じで終わってしまっておりモヤモヤしています。

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    2021年01月26日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    氏の著作は初めて。なので、直ぐには理解できない所も多かったです。家族の在り方が国家に反映されるという氏の基本的考え方は面白いが、ホントにそんな割り切れる話なのか?でも、仏のgilet jaune、英のbrexit、仏のtrampも新鮮な視点から興味深かったです。日本に関して、人口減少を食い止めること、そのための完璧さを捨てることの提唱は納得。「人が口にすることと全く反対の内容が、しばしば真実である」というポイントも納得。ドイツに対する見方とか、沢山の新しい見方を教えて頂きました。

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    2020年10月12日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    民主主義と一言で何となく普遍化されているイメージを持つが、しかし民主主義も国によって様々であるといったことは、指摘されて改めて気づかされる。しかし、内容が難しい……。

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    2020年09月10日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    高等教育の格差が社会的な格差を生んでいる。一方で高等教育を受け上級階層を作っている人びとの知的レベルは劣化している。自国フランスだけではなく、日本に対しても他国と比較しながら論評している。
    生き残るのは中国か、ドイツか・・ はたまたアメリカやロシアの反撃も? 日本は結局のところアメリカの傘下で生き延びるしかないのでしょうか。

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    2020年09月05日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    ちょうど社会に出るころ、日本では小泉、アメリカではブッシュが政権を取っていたということもあり、深く考えもせずに自由貿易に対する肯定的な思いを持ってきていた。
    しかし、現実にはニュースで日々報道されるような状況となっていて、そのねじれについてイマイチ理解できずにいた。

    トッドは一貫して自由貿易には反対の立場をとってきているが、それはあくまで自国での民主主義を守ることを一義に考えていたからだと理解した。

    民主主義にしても自由貿易にしても、すべてが同じ条件で、プレイヤーは合理的な判断を行うという、非現実的な前提のうえになりたっている以上、現実に落とし込むにはどこかでカスタマイズが必要ということな

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    2020年08月30日
  • スピリチュアルかあさんの今よりもラクに生きる魔法

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    20130429
    舞さんの絵に惹かれる。
    ゆりこさんのスピリチュアル感は抜きん出ていても、ドジがあるので愛嬌がある。
    あくびのワーク、やってみよう。

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    2013年04月30日