大野舞のレビュー一覧

  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    なるほどな〜 こういう見方をする人もいるのか〜と、新鮮な発見があった

    筆者は言わずとしれたエマニュエル・トッドさん
    フランス人の政治学者

    本書では、ウクライナとロシアの戦争について。すでに第三次世界大戦は始まっている!と筆者は説く。

    たしかに、ウクライナのバックにはアメリカとイギリスがいる。
    兵士訓練と武器供与を行っているのだから、これはちょっとした世界大戦と言っても良いのかもしれない

    そもそも、私たち日本人は西側の人間だ
    ウクライナに関するニュースというのは、基本的には西側からの観点で伝えられる

    ロシアにはロシアの言い分がある
    戦後から世界秩序のためにコストを払い続けてきた 本来は

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    2023年11月16日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

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    対談形式で読みやすい

    自分達がいる、アメリカに追従する日本が世界でマイノリティになっていることがよくわかる

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    2023年11月09日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    中国のロシアバックアップ。アメリカがウクライナを利用し、欧州の弱体化を行います。
    世界の安定化が崩れています。

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    2023年11月01日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

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    ネタバレ

    2000年代 
     ロシア  :プーチン政権下 安定化した保守的な社会
     ウクライナ:破綻
           ロシアへの恨み バルト三国、ウクライナ、ポーランド
    現在
     欧州  :ジャーナリズムという信仰 抽象的な自由 嫌ロシア
     アメリカ:ドイツをロシアから引き離す? 戦争への嫌悪感なし
     中国  :「平和」で中心に近寄る
     ウクライナ戦争で西側は「現実=リアリティー」と直面

    親族システム 
     アングロサクソン、フランス、北欧 :核家族
     ロシア、中国、アラブ他 75%の国 :父系、共同体家族
     日本、ドイツ           :中間的 男子長子以外が自由な個人
     
    世界は多様化
     西側 

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    2023年08月23日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

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     内容は、E.トッド氏が、以前からその著書(『第三次世界大戦はもう始まっている』)で言っていたことだ。その主旨は、

    「いま起きている戦争の責任は、プーチンやロシアではなく、アメリカとNATOにある」ということです。」

     前著が2022年6月のこと。1年を経て、ようやくその意見を、日本でも、一般に知られていて、メジャーな池上彰氏が取り上げ、対談をし、その内容が上梓されるようになった。

     もとより、専門家でなくても、多くの知識人はその意見を理解してはいただろう。ただ、それを公に発言することがハバカレルか、あるいは聞いてもらえない時合いだったのだろう。ここに来て、少し風向きが変わってきたのかな

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    2023年08月18日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    第二次世界大戦の結果、生まれたウクライナは独自の言語と文化とを持つ独立国ではあるが、フルシチョフ時代にプレゼントされたクリミア半島にはロシア語しか話せない住民が多かった。マイダン革命と称する選挙によらない権力移動で来たEU寄りの政権がウクライナ語を話せない者を公務員失格とし上司に昨日までの民族主義テロリストを充てたことからおとなしいロシア系住民も怒った!クリミア半島制圧が容易だったのはそのせいだろう。

    超大国とは好き勝手できるらしくアメリカは21世紀になってからもアフガニスタン、イラク、ソマリア、などで軍事行動してきた/ロシアはなぜ嫌われて

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    2023年06月27日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    作者をこの本で初めて知ったのだけれど、現実をデータで見るという人の思考について書かれている本。データありきで見ていくことで俯瞰して読み取れる能力があるのだと思う。日本を「まどろんでいる」と表現していたことに衝撃を受けたよ。

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    2023年06月18日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    筆者の経歴からしても歴史贔屓が強い面はあるとは思うが、他の学問やビジネスにも適応できるような思考法を、噛み砕いて記述している本だと思う。ただ、本の執筆テーマに沿って筆者の過去のエピソードの挿入が多く、主題がとっ散らかってかえって読みにくいところも。
    筆者の主観的な要素が強い本という点は注意しつつ、総じて四章あたりまでの内容は、これから論文やレポートを初めて書くという大学一年生におすすめしたい本(ファクトファースト、思考から予測への三つのフェーズ等)。作成方法のヒントだけでなく、大学で論文やレポートを執筆する意味や価値を見い出すことができるかも。
    p.197に登場した「Hours de moi」

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    2023年06月04日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ウクライナ問題については、ロシア擁護の言動が許され難い中、エマニュエル・トッド程の影響力ある権威が米国史観に偏らず、プーチンの論理を解説した著書。ドイツ統一時点のNATO東方拡大せずの約束に対するロシアの言い分は有名だが、それに対して、米国の代理戦争として非難する口振りは過激だ。

    本文を引こう「アメリカは武器だけ提供しウクライナ人を人間の盾にしてロシアと戦っている。ロシアによる侵攻前に、大量の人口流出によって既に破綻国家に近かったウクライナがアメリカの支援によりさらに破壊されていく。少なくとも私がもしウクライナ人なら、アメリカに対して激しい憎悪を抱くはず。アメリカが血まみれの玩具のようにウク

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    2023年05月18日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    【第三次世界大戦はもう始まっている/エマニュエル・トッド】
    お恥ずかしながら、今ウクライナで起こっている出来事について、しっかり本を読んで調べるのはまだ本書を含め数冊。
    異なる意見や見識が有れば、是非教えていただきたいと思います。

    著者は、現在の状況を、「第一次世界大戦」に似ていると言います。
    ロシアが一歩的にウクライナを攻めているというのではなく、
    軍事的緊張を高めてきたのはロシアではなく、NATOの方であった、といいます。
    裏ではアメリカが、ウクライナに武器を支援しており、その目的はウクライナをNATOの事実上の加盟国とし、ロシアをアメリカには対抗できない従属的な地位に追いやることです

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    2023年01月27日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    見方によっては、そうだよね、と思うことに、ああ、私は一面側にしか興味がなく、想像力にかけていたなぁと思いました.

    隣国を思う気持ち。
    この戦争になぞらえたら、
    私達はどうするんだ?
    と、思っています.

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    2023年01月22日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    良くも悪くも、ビジネス現場や自分が用いている思考と、工程としては変わらないことが分かったのは、良い収穫だった。

    自分と違う点を挙げるなら、著者も本文で触れているが「批判を恐れず、知性に基づき発信する」覚悟の有無と、一連の思考プロセスをやり切る力の差だろうか。考えさせられた。

    具体の話でも、「核家族か直系家族かで、人生への捉え方が変わる傾向がある」など、納得感のある仮説も得られて、氏の入門書として満足のいく1冊だった。

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    2023年01月21日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    歴史的経緯や国際情勢の冷静な分析に基づいて語られている。

    ドイツ統一が決まった1990年に、NATOは当方に拡大しない約束がなされたが、1999年にポーランド、ハンガリー、チェコ、2004年にルーマニア、ブルガリア、スロバキア、スロベニア、バルト三国がNATOに加盟した。2008年のNATO首脳会議では、ジョージアとウクライナを組み込むことが宣言され、それに対してプーチンは「強力な国際機構が国境を接することは安全保障への脅威」であると主張していた。

    ロシアは共同体家族(結婚後も親と同居し、親子関係は権威主義的、兄弟関係は平等)だが、ウクライナは核家族。外婚制共同体家族は、ゲルマン人の直系家

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    2023年01月24日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ネタバレ

    著者の名前は聞いたことがある、という程度の知識しかない。
    ロシアのウクライナ侵攻について、日本のマスコミでは「ロシアが一方的に悪い、プーチンは気が狂った、ウクライナに支援を」という論調でしか語られないが、著者はよっぽどアメリカが嫌いなのか、「米英がウクライナに武器だけ供給し、ウクライナ人に無理矢理戦わせているようにしか見えない」という論調でこの戦争を見ているようだ。
    勉強不足のため、真偽のほどは不明だが、確かに一方的にロシア悪という目線だけでこの戦争を見るのはあまりにも近視眼的だし、これによって誰が得するのか、今後どうなっていくのか、いろいろな角度からものごとをとらえる必要性を思い起こさせてく

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    2023年01月15日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ロシア・ウクライナ戦争について、日本では親ロシア派の記述をあまり見ることができなかったので、この本は貴重な意見を受け取ることができた。

    強大なロシアが弱小のウクライナを攻撃しているという見方ではなく、強大なアメリカ率いるNATO諸国が、弱小のロシアを攻撃しており、それに反発したロシアがウクライナを攻撃。ウクライナを「人間の壁」として軍事的に利用し、代理戦争をしている、という見方はしっくりきて、これまでモヤモヤしていた部分を言語化してもらえたと思った。
    また、データとしてロシアへ反発を示している国が西洋諸国とアメリカ、日本、韓国に留まっており、決して多数派ではないというのも、日本にいてはあまり

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    2023年01月01日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    1.表紙をみて何となくの気持ちで購入しました。

    2.歴史学者として名を馳せている著者が自身の思考についてどのように考えているかについて書かれた本です。著者は学者として数々の論文を執筆してきたり、メディアに出演してきましたがあくまでも自分の成果について述べたものです。しかし、今回は自身の思考についてです。普段はどのように思考をしているのか、習慣化しているものは何なのかなど、今までとは違った視点が書かれた本です。

    3.一般的な学者世界からは敬遠されがちの著者がどのような思考をしているのかが気になりましたが、根本的には過去のデータを検証すること、日ごろからストックを増やしておくこと等を習慣化して

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    2022年09月16日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    エマニュエル・トッドの日本限定の本で、彼の思考プロセスについての本。

    エマニュエル・トッドは、日本では有名(?)だけど、どうもフランスではあまり評価されていない、あるいは批判の対象になってしまうような存在のようです。

    日本では、ソ連の崩壊を始め、さまざまな予言のヒット率で評価されているようだけど、フランスでなにかと騒ぎを起こしてしまうのは、彼の思考のプロセスによるものが多いようだ。

    この本によると彼の思考は、イギリス経験主義的な方法で具体的な事実、数字を丹念にもていくことを通じて浮かび上がる直感的な仮説をまた丁寧に実証していくというもの。ある意味、当たり前といえば、当たり前の方法論。

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    2022年07月31日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    著者の本は、いくつか読んできて、視点の鋭さと深さに感銘を受けてきました。
    昨年は大分断を読み、次に読もうと思っていた本。

    読者が本書を読んで、再現するのは難しいが、著者の考え方がよく分かる内容。
    一般のビジネスパーソンにも必要な考え方が盛り込まれており、大局観や長期視点を得るために必要な要素が散りばめられている。

    参考になった内容は下記の通り。
    ・直感やアイデアが浮かばない理由
    ①自分の中に無意識でランダムな考え方がない
    ②ある考えが許されない・出来ない社会となっている可能性がある
    ・グループシンク
     小さなアトム化した信条を、拠り所にする人々が溢れている
    ・現実を直視する条件として「

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    2022年01月28日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    フランスの歴史人類学者のエマニュエル・トッド氏による学術書というかエッセイというか、カテゴライズが難しい本だった。

    トッド氏の考えが数々の本から得られたアイディアや知識によりそれらが混合、発酵し、自らの考えになっていくという過程が描かれている。

    このコロナ禍にある世界情勢の中で、「日本に向けた本」ということだけでも本書は読む価値がある一冊。

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    2021年08月24日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    久しぶりの社会観や文明論といった大きな枠組みを論じた本。Globalization は不可逆な流れであり自由貿易は促進するべきである、保護主義は内向きな排斥主義であり移民の流入制限は排斥運動だ、という世の中の流れに対し、
    過剰な自由化によりGlobalization fatigue(グローバリゼーション疲れ)が起きている、globalizationを抑制しても世界化(mondalisation)は消えないし、適切な保護主義は有用、移民の一定程度の抑制は国家という単位に帰属意識を持つ上で必要、等カウンターの意見を次々と提示する。
    「フリードリヒ・リストの保護主義の定義によると、それは自由主義の一

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    2021年08月14日