大野舞のレビュー一覧

  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    これは題名と中身が結構一致していた。アメリカに対する見方、ロシアに対する見方、テレビや新聞だけの偏った見方から脱却したい方におすすめ。人間ってやっぱ戦争をする種だね。

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    2023年06月03日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ■読む目的
    ・ウクライナ侵攻関するエマニュエル・トッドの見方に、佐藤優が非常に評価していたためどのような主張なのかを確認する
    ・家族構造をメインの研究テーマとしている歴史人類学者がどのように地政学や国際情勢を見るのか気になる

    ■感想
    世界の各国・各地域の家族構成という視点からここまで世界情勢を俯瞰できることにとても驚かされた。
    日本もヨーロッパも、ロシアよりもアメリカとの繋がりの方が濃厚であり、NATOを通じて同サイドに居ることから、いかんせんNATO側の情報圏に包まれ、NATO側の視点が基本フィルターとなってしまう。
    そんな中、著者のエマニュエル・トッド氏は、沸き立つ怒りや悲しみのような感

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    2023年04月30日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    第一次世界大戦の時のように起きてしまった事態に皆が驚いている
    アメリカとイギリスはウクライナ人を人間の盾にしてロシアと戦っている
    戦争がアメリカ文化の一部になっている
    アメリカは他国を侵略することも普通のことだと考える基盤がある
    ロシアにとっても予想外
    共同体家族。結婚後も親と同居、親子関係は権威主義的兄弟関係は平等の社会
    核家族。結婚後親から独立の社会
    ヨーロッパとロシアの接近、日本とロシアの接近、ユーラシアの再統一はアメリカの戦略的利益に反するのです。そこで平和的関係が築かれてしまえばアメリカ自身が用済みになってしまうからです。
    世界の不安定がアメリカには必要
    NATO と日米安保の目的は

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    2023年03月01日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    とても冷静に現状を分析してくれ、NATOでもEUでもないウクライナに西側諸国がに武器を供与しているのはどう理解すれば良いのか そもそもロシアは何故ウクライナに侵攻する必要があったのか自分のなかでモヤモヤしていた部分を明確に説明してくれた。

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    2023年02月01日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    教育は社会的階級を再生産し格差を拡大させるものになっている が論旨です。

    高度教育が分断の根本であり民主主義を崩壊させているという驚くべき内容になっております。

    気になった点は以下の通りです。
    ・高度教育を受けたかといって、能力主義、優秀であるとはかぎらない
    ・高等教育の発展や不平等の拡大によって集団の道徳的な枠組みが崩壊している
    ・識字率が向上しているにもかからわず、教育レベルが低下している
    ・女性が自分より社会的地位が高い男性と結婚する、従来モデルが崩壊している
    ・民主主義は3種
      ①アメリカ・イギリス型 核家族・個人主義
      ②ドイツ・日本型 直径家族・長男継承型
      ③ロシア型 

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    2022年01月26日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    エマニュエル・トッドという社会学者の名前は聞いたことがあったが、著作を読んだことがなかったので、興味があって読んでみた。頭が良すぎて、世の中を未来まで見通せる人というぼんやりとした印象しか持ち合わせておらず、この本もそういう未来を見通す本なのかなと思ったら、まさに彼の頭の中の思考地図であった。大学院生として研究お作法本を最近多く読んでいるが、研究お作法本といってもよいと思う。とても参考になった。

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    2021年05月03日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    単純に面白かった。難しいかと思っていたが、思っていたほどではなく、ある程度理解できたと思う。他にもトッド氏の著作を読みたいと思った。

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    2021年05月02日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

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    エマニュエル・トッドの思考地図

    個人的には、思考という部分では、かなり共感した。
    トッドは思考するということは、じっくり椅子に座って考えるということではなく、本やデータを読みながら考えるというスタイルである。これは一般的な思考論とはやや異なるが、個人的にも納得できる。
    確かに、基本的に自分も読みながら常に考えている。内田樹が何かを分析したりする前に、マルクスを数ページ読むという具合に、誰かが思考している形跡に触れることで、自分自身の脳もドライブされる感覚というものがある。本を読んでいるうちに、心の中にあったもやもやや、課題認識していたことがクリアになり、読み終わったころには、その本の内容のイ

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    2021年03月14日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    筆者は、フランスの歴史家、文化人類学者、人口学者。書名では、教育に関しての論説のように思えるが、そればかりではなく、色々なトピックで、広く世界情勢について論じている。日本についても論じられてはいるが、あくまでも中心は、フランス、ヨーロッパである。
    日本でも教育格差の問題が取り上げられることがあるが、それは、例えば東京大学入学者の親の年収は平均を大きく超えていて、良い教育を受けるためには、家庭が裕福である必要があり、結局は、親の所得格差が再生産されるのではないか、というような取り上げられ方である。すなわち、所得格差・階級格差の結果としての教育の機会の格差という捉えられ方だ。
    本書の主張は、もっと

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    2021年02月05日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

    購入済み

    大分断 教育がもたらす新たな階

    すいすい読めます。
    普段なかなか伺えない、ヨーロッパ人からの視点で書かれていて参考になります。
    今後の世界の方向性を決定する上で、教育のあり方は重要。避けて通れない道。
    そのことを痛感させられる一冊です。

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    2020年09月21日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    間違いなく現代の知性の最高峰だと思う。
    発生している事象分析の切口がユニークだが直感的にも根拠を伴った総合的にも確かなものと感じる。

    自分も含めて世間は民主主義というものを正しく理解出来ていないのだなと思った。皆がわかりやすくまた反応しやすいワードが充てられることで本来の意味と異なるものまで包括して認識されてしまうのだろう。

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    2020年08月05日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    ネタバレ

    乳幼児の死亡率や殺人の数などで、社会の安定を図るのはわかるのだが、宗教に重きを置くのにそこには客観的な数値が示されていない。説明するには紙数が足りないせいかもしれないが、何らかの根拠がないと、キリスト教的な素養がない身には、理解しにくい。
    また、中国に関する分析がほとんどない点も物足りない。ロシアが戦争を継続するための重要なキーだと思うのだが。
    そうは言っても、今までにない切り口は斬新で、常識にもとらわれない。こんな見方があったのかと思える部分は多々あった。

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    2025年11月21日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    あまりに馴染みのない学問すぎて、読み始めて1ヶ月半くらいかかった。。
    解読は大変、というか半分も理解できたのかすら怪しいところですが、ロシアによるウクライナ侵攻の"リアル"を自分なりに感じ取れたという意味では読んでよかった一冊でした。
    この戦争は今後どうなっていくのでしょう。表面的なニュースに惑わされず、こんな分析ができるようになれたら世界の見方は大きく変わるんだろうな

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    2025年11月07日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    日々の報道は、基本的に欧米視点のものが多い中で、
    ・ロシアがどういう歴史的経緯と発想のもと動いているのか
    ・私の中で、アメリカとヨーロッパは一緒には考えられないという認識はあるものの、同じEU内であったとしてもヨーロッパ各国それぞれ考え方や状況、ロシアに対する気持ちなどがこれほど異なるのかということ(イギリスは今はEU内ではないけれど、含めて)
    ・教科書的には何となく分かってはいたものの、プロテスタンティシズムが近代世界の形成にどいいう役割を果たしてきたのか、またそれが抜け落ちた時にどういう結果につながるのか。
    ・ガザの戦争とウクライナの戦争との関係性についても、日本の報道を見ていたらそれぞれ

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    2025年10月23日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    西洋の敗北とは、権威主義国家など他世界に対する敗北ではなく、民主主義国家自体が内部崩壊していくこと示し、すでに西洋は民主主義でも国民国家ですらも無くなってしまっているとの激しい主張。宗教ゼロの状態がエスタブリッシュメントのモラルや道徳を無くし、そこからさらに進んで現実を否定して暴力的な衝動を持つニヒリズムの傾向を見出す。ちなみに生物学的に染色体で雄雌は決まるのだからトランスジェンダーを認めることはニヒリズム的ということになるらしい。アメリカのパワーバランスによって安全保障を成り立たせている国は非常に多いはずであって、筆者が言うように本当にアメリカ自体が経済的にも軍事的にも衰退しているとすれば、

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    2025年10月02日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    フランスの歴史学者であり人類学者であるエマニュエル・トッド氏によるウクライナ侵攻の地政学分析書。15ヶ国以上で翻訳されているベストセラーにも関わらず、英語圏では未出版という曰く付きの書籍。奇しくも2025年8月16日の米トランプ大統領と露プーチン大統領の会談の日に読む。予測の正確性と的確さに驚かされる。
    ウクライナ侵攻とは単なるロシアによる侵略戦争ではなく、ロシアの一貫した政治的態度に対する脆弱化した西洋の敗北であると著者は主張する。西洋側にいるとロシア₌絶対悪かつ不利な立場の報道を日々受け取るが、実態はロシアは国家として安定しており、NATOに対する脅威から2014年のクリミア半島併合問題が

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    2025年08月19日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ロシアから見たウクライナ戦争。
    物事は多面的に見なければ本質は理解できない。
    正義はどちらにもある。
    あまり感想になってはいませんが
    とにかく一日も早く停戦して欲しい。

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    2025年08月19日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    現代の世界情勢が、とても分かりやすく解説されていて、感動です。
    ロシアによるウクライナ侵攻をベースにした世界情勢です。
    ヨーロッパは根が深いですね。

    ただ、翻訳のレベル低く、誤字脱字も散見され、そこだけが残念です。

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    2025年08月06日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    序章だけでも示唆に富む。トランプ再選前の書だが、世界の情勢に遅れをとっている私には、特にウクライナ戦争の始まりと背景、各国の対応の解説について大変理解しやすく、しかも面白く読めた。帯にあるアメリカと欧州が自滅した、の意味が知りたい方は必読。

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    2025年08月06日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    ネタバレ

    作者は、ウクライナの敗北、プーチンの勝利を予想している。感情論を横に置けば、頷けなくもない。
    敗北の起因は、西洋の「プロテスタンティズム・ゼロ」状態による道徳的、社会的に崩壊にあるとする。特に、アメリカの衰退は不可逆的性を確実なものになったとしている。
    そのことは、トランプを大統領に選出したアメリカの不可解さを説明しているように感じた。

    印象に強く残ったのは、パレスチナ問題に対する西洋の対応が、「その他の世界」を親ロシアにしたと述べている点だ。数年前には違和感を感じたであろうが、今のトランプを選択するか?ということから、あり得ることであろう。

    グローバリズムを全面的に肯定はしないが、右翼化

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    2025年07月25日