大野舞のレビュー一覧

  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

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    ロシアがウクライナに侵攻して暴虐を尽くしたのが2022年2月。このトッドー池上対談が行われたのが2023年4月。まだバイデンのアメリカだった頃に書かれたこの書籍を、3年後、トランプがイスラエルと共にイランに先制攻撃した後に読む。まるで答え合わせをするように。
    そうか、問題はトランプではなく「アメリカ」だったのか。
    ロシアと欧州が抱く家族観の違いの中で、欧州的な個人主義&核家族の価値観がいまだ世界的には「少数」ということや、日本とドイツが「中間」にいる立ち位置など、人類学と歴史学の立ち位置を持つトッド氏の指摘は興味深い。ただ、トッド氏が日本に対して助言する中で、アメリカ主導からの脱却を促

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    2026年04月12日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

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    ウクライナ戦争についてエマニュエル・トッドと池上彰が対談した一冊。

    2023年出版と若干古いものの、対談本なので読みやすく、単に当事国であるウクライナとロシアだけではなく、背後のEUやアメリカ情勢なども知ることができた。

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    2026年04月11日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    西洋は長らく世界の中心であり続けた。民主主義と市場経済は普遍の価値とされ、その影響は地球の隅々に及んだ。だがエマニュエル・トッドは、その基盤が静かに揺らいでいると指摘する。家族構造の変化、人口動態の歪み、価値観の分断――内側からの劣化である。一方でロシアや中国は異なる論理で存在感を強める。もはや西洋の時代は自明ではない。世界が多極化へと進むなか、日本もまた、どの価値に立ち、いかに自らを位置づけるのかが問われている。

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    2026年03月20日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    日本やドイツなどの直系家族構造、中国やロシアなどの共同体家族構造、そしてイギリス、アメリカ、フランスなどの核家族構造。家族の構造で分類ができるとするのはちょっと理解しにくい。でも、アメリカやロシアの分析の観点には目に鱗だった。ウクライナ紛争でロシアがさほど非難されないのはなんでだろうと思ってきたが、今までの政権と比べてプーチンはロシア社会を向上させてきたのだな。ウクライナにしても正義の観点ではなく、実際的な政治の観点から敗北は時間の問題だと述べている。欧米の支援だけで生き延びているからと。

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    2026年02月18日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    西洋の敗北という本を読んで、現在の資本主義が終わりかけていると思いました、これは6冊目の著作となります。今までに「第三次世界大戦」というフレーズを聞いてきましたが、この本を読むと現在はその段階に入っているかもしれないと思いました。

    以前、ノストラダムスの予言の本を読んだ時に印象に残っているのは「共産主義は消滅する、そして資本主義も消滅しなければならない」というフレーズです、これを読んだ小学生の頃には見当もつきませんでしたが、実際に、ソ連が消滅して、今のアメリカや欧州を見ていると、見えてくるものがあります。

    明日(2026.2.8)は日本の近い将来を決めることになる、衆議院総選挙です、恐らく

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    2026年02月07日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    普段ニュース等で聴いているのと違う視点で、戦争に対する見え方が少し変わった。
    コメディアンが大統領になるウクライナの状況に納得。

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    2026年02月07日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    著者は2026年1月現在の西洋の「常識」を疑い、否定し、ロシアの優位性を絶対の答えとしている。
    ロシアのウクライナ侵攻は、NATO拡大を阻止すると言い続けてきたロシアの反撃であり、ウクライナは1990年からアメリカが育ててきた親米国家であり、ロシア系住民を追い出していっていたのだ。

    アメリカやヨーロッパでは、産業が空洞化し、法律サービスや金融などのフィジカルな価値を生み出さない活動によりGDPが膨らんでいるだけで、トッドはこれを国力の衰退と見る。さらに、プロテスタンティズムが死に絶えて勤勉や規律という社会の土台となる価値観の共有がなくなったこと、数学・科学分野での教育レベルの低下が起こってい

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    2026年01月29日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    ウクライナ戦争の驚き 
    1.ヨーロッパで戦争が起きた
    2.アメリカ対ロシア 中国ではなく
    3.ウクライナの抵抗
    4.ロシアの経済的抵抗力  
    5.ヨーロッパの主題的な意思の崩壊 =フランスとドイツ
    6.イギリス 反ロシア派の台頭
    7.ノルウェーとデンマークのNATO加盟
    8.アメリカの軍事物資供給不能 GDPと物資不足は関連がない
    9.西洋の思想的孤立 ロシアへの支持
    10.西洋の敗北 自己破壊  ロシア死活問題・アメリカの利益小 →ロシアが勝つ

    主権はアメリカ、中国、ロシアのみ  共通の文化と中流階級による経済的自立

    プーチン政権  生活の安定化 経済的自立
     10万人当たり 殺人率4.

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    2026年01月31日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    【内容】
    2020年に行われた日本に向けたインタビューをまとめた書籍。高等教育の階層化がエリートと大衆の分断と対立、ポピュリズムの台頭を招いていると、トッド氏は指摘する。またグローバリゼーションによってエリート層が富を増大させる一方で大衆が疲弊する「グローバル化疲れ」の問題を指摘し、その対策としての保護主義の必要性を主張する。

    【感想】
    トッド氏の著作の中では比較的わかりやすいように思われたが、それが文章によるものなのか、私が慣れてきたからなのかはわからない。
    現在の反グローバリゼーション、ポピュリズムの台頭といった現象を論理的に説明するトッド氏の分析は、わかりやすく納得性も高い。自由貿易に

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    2026年01月12日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    「西洋の敗北」フランスの統計、人類学者の著者が、西洋とその他の世界で今何が起こっているかを解き明かす。
    まず、前提としてトッドは人類学と地政学、統計の視点を組み合わせて現在の世界を読み解いている。
    「敗北」は単純な戦争での勝ち負けを示すものではないことに留意。
    2022年から始まった、ロシアのウクライナ侵攻からすでに4年。西側のあらゆる経済制裁もロシアを止められず、モスクワでは未だほぼ以前とかわらない生活レベルが保てている。なぜか。
    西洋は、すでに宗教ゼロ状態に陥っており、個人主義の台頭とともに倫理観ゼロ社会とも言える状態となっている。富の集中による中流階級の崩壊とともに経済の空洞化も進み、み

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    2026年01月10日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    宗教に注目している点が、西洋人らしい分析の観点だと思った。ただ、西洋の敗北というよりは、西洋中心主義の敗北という感じの内容だった。

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    2026年01月02日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    ネタバレ

    1. 西洋の「敗北」の定義とウクライナ戦争
    ・ウクライナ戦争は単なる局地紛争ではなく、「西洋対ロシア」のグローバルな宗教・文化戦争へと変質した。
    ・当初、西洋側は経済制裁でロシアが崩壊すると予測したが、実際にはロシア経済は耐え抜き、逆に西洋側の兵器生産能力の不足(脱工業化の弊害)が露呈した。
    ・この軍事・経済的なミスマッチこそが、物理的な意味での「西洋の敗北」の始まりであると指摘する。

    2. 米国の衰退:虚業化と「ニヒリズム」
    ・米国の衰退の根本原因は、かつての繁栄を支えたプロテスタントの倫理の消滅にある。
    ・宗教的バックボーンを失った米国は、教育水準の低下(特に理数系)と乳児死亡率の上昇と

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    2025年12月29日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    2025年92冊目。満足度★★★★☆

    アメリカを中心とした西側諸国の没落と、ロシアの世界における相対的に高いプレゼンスの理由が、よく理解できた

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    2025年12月26日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    ネタバレ

    乳幼児の死亡率や殺人の数などで、社会の安定を図るのはわかるのだが、宗教に重きを置くのにそこには客観的な数値が示されていない。説明するには紙数が足りないせいかもしれないが、何らかの根拠がないと、キリスト教的な素養がない身には、理解しにくい。
    また、中国に関する分析がほとんどない点も物足りない。ロシアが戦争を継続するための重要なキーだと思うのだが。
    そうは言っても、今までにない切り口は斬新で、常識にもとらわれない。こんな見方があったのかと思える部分は多々あった。

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    2025年11月21日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    あまりに馴染みのない学問すぎて、読み始めて1ヶ月半くらいかかった。。
    解読は大変、というか半分も理解できたのかすら怪しいところですが、ロシアによるウクライナ侵攻の"リアル"を自分なりに感じ取れたという意味では読んでよかった一冊でした。
    この戦争は今後どうなっていくのでしょう。表面的なニュースに惑わされず、こんな分析ができるようになれたら世界の見方は大きく変わるんだろうな

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    2025年11月07日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    日々の報道は、基本的に欧米視点のものが多い中で、
    ・ロシアがどういう歴史的経緯と発想のもと動いているのか
    ・私の中で、アメリカとヨーロッパは一緒には考えられないという認識はあるものの、同じEU内であったとしてもヨーロッパ各国それぞれ考え方や状況、ロシアに対する気持ちなどがこれほど異なるのかということ(イギリスは今はEU内ではないけれど、含めて)
    ・教科書的には何となく分かってはいたものの、プロテスタンティシズムが近代世界の形成にどいいう役割を果たしてきたのか、またそれが抜け落ちた時にどういう結果につながるのか。
    ・ガザの戦争とウクライナの戦争との関係性についても、日本の報道を見ていたらそれぞれ

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    2025年10月23日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    西洋の敗北とは、権威主義国家など他世界に対する敗北ではなく、民主主義国家自体が内部崩壊していくこと示し、すでに西洋は民主主義でも国民国家ですらも無くなってしまっているとの激しい主張。宗教ゼロの状態がエスタブリッシュメントのモラルや道徳を無くし、そこからさらに進んで現実を否定して暴力的な衝動を持つニヒリズムの傾向を見出す。ちなみに生物学的に染色体で雄雌は決まるのだからトランスジェンダーを認めることはニヒリズム的ということになるらしい。アメリカのパワーバランスによって安全保障を成り立たせている国は非常に多いはずであって、筆者が言うように本当にアメリカ自体が経済的にも軍事的にも衰退しているとすれば、

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    2025年10月02日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    フランスの歴史学者であり人類学者であるエマニュエル・トッド氏によるウクライナ侵攻の地政学分析書。15ヶ国以上で翻訳されているベストセラーにも関わらず、英語圏では未出版という曰く付きの書籍。奇しくも2025年8月16日の米トランプ大統領と露プーチン大統領の会談の日に読む。予測の正確性と的確さに驚かされる。
    ウクライナ侵攻とは単なるロシアによる侵略戦争ではなく、ロシアの一貫した政治的態度に対する脆弱化した西洋の敗北であると著者は主張する。西洋側にいるとロシア₌絶対悪かつ不利な立場の報道を日々受け取るが、実態はロシアは国家として安定しており、NATOに対する脅威から2014年のクリミア半島併合問題が

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    2025年08月19日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ロシアから見たウクライナ戦争。
    物事は多面的に見なければ本質は理解できない。
    正義はどちらにもある。
    あまり感想になってはいませんが
    とにかく一日も早く停戦して欲しい。

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    2025年08月19日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ロシアvsウクライナの戦争は、権威的民主主義陣営vsリベラル寡頭制陣営の対立が背後にある。後者の先鋭がアメリカ・イギリスであり、彼らはウクライナ人に軍事支援を行うことで、自らの手を汚さずにロシアと戦争をしているのである。よってヨーロッパを舞台にした世界戦争はすでに火蓋を切ったというのが、著者の見解である。

    著者は家族構造や宗教・教育のシステムから政治や経済を論じるスタイルを得意としており、本書においてもその手腕が如何なく発揮されている。種々の媒体での発言や記事の寄せ集めのため、体系的ではないが、一貫性は有る内容になっているように感じた。

    アメリカ・イギリスなど、いわゆる『自由民主主義』的な

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    2025年07月22日