聖悠紀のレビュー一覧
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泣ける
超人ロックの長いシリーズの中でも、読んでいて涙が出てくる作品はほとんどありませんが、本シリーズはその中でも「泣ける」代表的なシリーズと言えるでしょう。
ロックシリーズの作中年表は様々なところに参照されていますが、作中で明示されているのは「久遠の瞳」の宇宙歴1380年が最後とされています。
当時まだ壮年だったミラ(と言っても若返りは繰り返しているはず)が本巻でついに亡くなり、そしてさらにその40~50年ほど後のエピソードもラストで語られています。
となると、本巻のラスト付近は1450年以降あたりの話であり、ロックシリーズでも最も後時代のエピソードと言えるかもしれません。
その頃のロックは完全に -
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「ジュナンの子」は「この宇宙に愛を」のその後の話。
第三波動の新しい使われ方が出てくるなど、さらに能力の可能性が広がった話だが、これ以降の話ってあったんかな。
これが最新ではなかった気がするが、大体その後は遡る形の話にばかりなっていた気がする。
次の「コズミックゲーム」はそこから800年ほど以前の話になる。
まだロックがろくに超能力を使えていなかった頃の話。
エネセスの仮面やライザよりも前の話になる。はず。
「新世界戦隊」は後にリメイクされて、ロック初の商業誌掲載作品となる。
話の趣が大分変化しており、またライザにちらっとだけ登場した「ニア」が組み入れられて初登場している。
その後の「光の剣」 -
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おそらく最終巻
16歳で超人ロックと出会い、35年が過ぎました。
いろんな超人ロックに出会いましたが、この超人ロックは私の知っている超人ロックではありません。
それでも、この本を発行して下さったことに感謝しています。
人生の楽しみが一つなくなりました。
それだけです。
でも、やっぱり、もうロックの物語を読めないと思うと... -
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かなり好きなエピソード
帝国中期を舞台にした外伝的エピソード。
ロック自体は、本編にはちらほら登場するのみ、さらに本編よりかなり後(帝国末期~新銀河連邦時代?)の「今」を舞台に過去の本編時代を振り返るという内容。
今作の実質主人公は、「永遠の旅人」「魔術師の鏡」などにも出てきた帝国中期の名宰相ブリアン・ド・ラージュ。
さらには、帝国初期~中期の重要人物の1人であるマイノック公テレーズ(初代皇帝ナガトの孫)が準主役といった役どころで登場。
ロックがメインの作品ではなく、あくまでも脇役であり、かつ外伝的な内容という事でシリーズにおいて重要な位置を占めているエピソードとは言い難いが、出来は秀逸。
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40年ぶりくらいに読みましたが、また世界に引き込まれました。最近時々将来が一体どうなってるんだろうと思いますが、一定のコンセプトで世界を創り上げ、ストーリーにするのは本当にすごいと思いました。シリーズが長いですが、また読みたいです。もう少し安くならないかしら。
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ラフノールに心惹かれます
超人ロックの世界観に触れることで、悠久の旅人と邂逅したいと夢見る者は、一時の別世界を体験しているのかもしれません。
特にラフノールには、深いロマンを感じます。
世代を超えて、読み継がれて欲しい作品のひとつです。
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超人ロックシリーズ最長の作品がいよいよ完結しました。
あまりに感動して最初は感想がうまく言葉になりませんでしたが、切なさの漂う読後感にもただ一言「よかった」と。それでいいと思っています。
ロックでここまで「ラブストーリー」を貫いた作品は珍しく、47年の歴史の中でも初めてでしょう。
それが完璧に美しい結末を迎え、1ファンとして感無量です。そしてやっぱり、作家・聖悠紀はすごい。
60歳をとうに超えて、絵もストーリーもまったく衰えを見せずむしろ変化・進歩し続ける。こんな漫画家さんはなかなかいないのではないでしょうか。
風の抱擁が最終回を迎えた次の号ではまたすぐに新連載が始まっています。このバイタ -
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超人ロックシリーズの再読を進めています。
この「凍てついた星座」の新連載時、とにかくハデな戦闘が多くて狂喜しました。第1巻にはそれらがぎっしり詰まっています。
超人ロックはシリーズ全体として「人間が、人間らしく生きるとはどういうことか。また、そのためにどうするべきか」「人間を道具扱いすることは絶対悪である」といったテーマが見え隠れしています。
この「凍てついた星座」も、その意味で文句なしの悪役が大暴れしていますね。それが誰なのか、どのように対決していくのか、といった点も見どころの一つ。
キャラクターも魅力的で雰囲気を適度に明るくしてくれますし、全体のストーリーも味わい深く、良作です。
余 -
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シリーズ3部に渡って発刊された「完全版」37巻目。完結です。
カラーページが毎巻楽しみでした。
っても、まだまだ話は続いてるし、来年はまた新連載ありなので、「超人ロック」が完結するわけではないですが。…なんかもう、超人ロックは完結、とかなさそうだと思うのは私だけですかね…?
××年前の初期単行本から、クラッシャー時代(笑)の各出版社コミックスや、分厚いアレや、文庫サイズとか、大判サイズとか、全部持ってるにも関わらず、この「完全版」も全巻購入した莫迦はココにいます。
大人の事情で(笑)表紙が新しくなるたびに、持ってる話でも買ってしまうのは、この超人ロックだけ。何故だろう。愛かな。 -
Posted by ブクログ
肉筆回覧誌というらしい。
同人誌を郵便で回し読みするという今だとまずあり得ない発想だが、そんな場所で超人ロックは生まれた。
支持を受けてその後商業誌掲載、そして少年キング誌上での長期連載。
999の後釜としてキングを最後まで支えたと聞いたが、その後も色んな雑誌で掲載され、作者も一時死にかけるほどの大病を経験してそれでも復帰してと不死鳥のような存在だった。
そのストーリーは無限に拡大され続けたのだが、実は最初のラストというかこの物語のテーマというか、結論自体は同人時代最初から既に描かれている。
それが1stエピソード「ニンバスと負の世界」、2作目である「この宇宙に愛を」の連作。
この2作は新銀河