デフォーのレビュー一覧

  • ロビンソン・クルーソー

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    子供の頃に何度か読んだことはあったけれど、大人になって初めて読破。
    デフォーは最近、ペストについてのジャーナリズム的な文章が注目されたけど、ロビンソン・クルーソーのサバイバル生活の中でも、詳細に数字を駆使して描かれている(この小説はフィクションなのに!)。それにより、私達もなんとなく様子を思い描くことができ、結果として島の生活の様子を単純に楽しめる。

    大人になって知ったけど、この本は主人公の内面的な悩み、宗教観、教訓などをふんだんに盛り込んだ小説だ。
    わかりやすいので、今持っても感じることが多い。

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    2020年08月14日
  • ロビンソン・クルーソー

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    児童書の翻案では読んだが、オリジナル版を初めて手にとった。無人島漂流記であり、主人公の沈着冷静さが印象的。でなければ26年も孤独に耐えれないだろう。その間様々な生活の工夫をする。今回島脱出後の展開も新鮮だった。懲りずにあちこちに出掛けるのである。300年前の英国最初の小説。今読んでも内容は古さを感じない。2019.1.25

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    2019年01月25日
  • ロビンソン・クルーソー 上

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    分かりやすい聖書という印象を受けた。
    物語の形をとった、キリスト教布教書。

    無人島の生活に四苦八苦してるあたりが特に面白かった。
    人類もこんな風に工夫を重ねていったのだろうと。

    しかしこれを読んでいだいたのは、
    やっぱり神はいなさそうだなあといった感想。
    いても救ってはくれないんだろうな。
    神に救われるには、積極的に自分から
    ポジティブになる必要があるようで。

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    2010年05月26日
  • ロビンソン・クルーソー 上

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    デフォー著の中でも特に好きなのが、このロビンソン・クルーソー。
    子どものころ初めて読んだとき、なにが起こるかわからないハラハラ、わくわく感が大きかった。
    しかし今読んでみると、宗教的な記述がよく目に付く。
    また当時の時代背景がよくわかる。

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    2009年10月04日
  • ロビンソン・クルーソー 上

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    上下巻
    「人生の不幸をしょっているのは社会の上層と仮想のものに限られている。中くらいの者はほとんど災難らしい災難はうけることはないし、上下の者たちのように、人生の浮沈にそうめったに苦しめられることもないのだ。」

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    2009年10月04日
  • ロビンソン・クルーソー 上

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    ネタバレ

    ピューリタンについてのデフォーの思想がロビンソンの生き様に投影して描かれた本。

    無人島では日夜衣食住の整備に勤しんだり、ブラジルの農園の利益配分を細かに計算するところは、勤勉で利益追求を善とするピューリタンの主義が背景の一つとして垣間見られる。
    そうした類の描写は他多数。

    荒波に揉まれに揉まれまくった半生から、ロビンソンは神への厚い信仰心を培うことになる。神への感謝はロビンソンの中に高尚な慈悲心を生み出し、野蛮な土人を教化して従僕にしたり、無人島生活の途中で出会ったスペイン人やイギリス人を手厚く迎え入れて無人島を豊かにし、やがてロビンソンは「一国の王」に上り詰める。

    ロビンソンの逞しくてしなやかな生き様は、時代を超えた普遍的な人間像であり、現代社会に生きる自分にも力強いエネルギーを与えてくれる。

    そのエネルギーとは何か。下巻の解説で無神の孤独と有神の孤独に関する論考が参考になるかも。
    現代人はよりすがるものがなくて漫然とした孤独感を抱えている。ロビンソンが頼もしく見えるのは、彼が信仰に基づく有神の生活を送っているからだろう。

    解説を読めばロビンソンの物語ぐっと豊穣になる。

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    2025年03月15日
  • ロビンソン・クルーソー 上

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    孤島での28年の生活を通じて、一人の人間が文明を再構築していく物語——。『ロビンソン・クルーソー』は、単なる冒険譚を超えて、近代的個人の誕生と文明の本質を問う寓話として読むことができます。

    主人公クルーソーは、難破によって文明から切り離された状態から、道具を作り、農耕を始め、住居を建て、そして時間を刻むことで、徐々に「文明」を再構築していきます。注目すべきは、彼が常に細部にこだわった記録をつけ続けることです。これは単なる日記ではなく、むしろ近代的な観察眼と合理的精神の表れとして読むことができます。

    物語の転換点となるのは、フライデーとの出会いです。彼との関係は、支配と教育という形を取りながらも、徐々に相互理解へと発展していきます。この展開には、18世紀イギリスの植民地主義的な世界観が如実に表れていますが、同時に、他者との出会いを通じた自己認識という普遍的なテーマも含まれています。

    デフォーの文体の特徴は、その徹底的な具体性にあります。道具の製作過程や日々の労働が、まるで実用的なマニュアルのように詳細に描写されます。この「リアリズム」は、後の小説技法に大きな影響を与えることになります。

    現代において本作を読む意義は、「個人」と「文明」の関係を根本から問い直せる点にあります。デジタル技術が発達し、人々が相互接続される現代だからこそ、孤立した個人が文明を再構築していく過程には、新たな示唆が含まれているように思えます。

    また、近年の環境問題や持続可能性への関心から、本作を「自給自足」や「ミニマルな生活」の物語として読み直す動きもあります。しかし重要なのは、クルーソーが決して「自然に帰る」のではなく、あくまでも文明の再構築を目指したという点でしょう。

    本書は「漂流譚」というジャンルの原型を作り出しただけでなく、近代小説の基礎を築いた作品としても評価されています。

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    2024年12月01日
  • ロビンソン・クルーソー

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    300年前に書かれた小説と知ったときは非常に驚いた。現代に生きる人々にとっても、読めば多くの教訓を得られる優れた小説だと思う。

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    2021年10月08日
  • ロビンソン・クルーソー 下

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    有名作品で他多くの人のお勧め記事も見るが、実際には読んだことがなかった。夏の読書に良いかなと思って、初めて読んでみる。
    「不幸に見まわれ、無人島に漂流するがなんとか帰ってくる話」かと思っていたら、冒険心あふれる主人公が何度も難破しかけそれでも、船を止めず、ついに無人島にや、上巻ではもう無人島から帰ってきて下巻は61歳になっているなど大分印象が違ったな。
    また、子供向けかと思っていたら、人喰い蛮族との殺し合い、宗教心など読みづらくはないが、重めの内容。

    中国からロシアにいくつもの砂漠を越え行くなど冒険心は掻き立てられる。昔に人の「深夜特急」的読み物なのかなとか思った。

    一方、海外文学の読みづらさも感じ、色々挫折してきたが、ようやく理由がわかった気がする。これをやったアレをやったは綴られているが連が、どう思った、他の人との関わり他の人物の心の動きが少なく、有ったとしても時代、地理背景からかイマイチピンと来ないものも少なくなく、同調しづらいのかな。
    心の叫びの言葉だとしても、古語なので、私の心に届かない感じ。

    【良いね】
    漂流した後、良いところと悪いところを書き出してみた。

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    2016年08月21日
  • ロビンソン・クルーソー

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    20年振りの再読。新訳は読みやすかったです(ときおり出てくる「びびる」とか「イケメン」なんて突飛な訳語には面食らいますが)

    やはり本作のサバイバル文学のオリジネーターとしての価値は高いですね。作者の無人島生活についての緻密なイマジネーションには敬服します。これ読んで無人島生活に憧れた少年たちをどれだけ生み出したことか。

    今回久々に読み返して気になったことがいくつか。まず主人公の性欲処理(はっきり言えばマスターベーション)について全く描かれていないこと。28年もの孤独の生活の中で彼が性欲処理で煩悶した様子は全くない(帰国後結婚したようなので、ゲイとか性的不能ではないはず)。やはり当時のキリスト教的倫理観でこれを描くことはタブーだったのでしょうか。「語られていないこと」の発見は今回の再読の収穫でした。

    あと、フライデー以外の人物の固有名詞がほとんど出てこないことも奇妙。恩人の船長や救出したスペイン人ですら名前が明らかでないのです。おかげで人物像のイメージがさっぱり膨らみません。これが当時の文学の常識だったとは思えないし、不思議ですねぇ。

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    2013年08月14日
  • ロビンソン・クルーソー

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    r子供の頃に読んだ抄訳版では「無人島でのサバイバル生活」という記憶しか残ってないけど、全訳版で読むと印象変わる。

    なかなか無人島に漂流しなかったり、やたらとキリスト教(聖書)に関する考察があったりと。

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    2012年01月21日
  • ロビンソン・クルーソー 下

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    さて,下巻はガリヴァーと同様に,元来の放浪癖から再び航海に出る,という始まり。船長になった甥の船に乗せてもらい,いろいろ物資を積んで再び彼が1人で生き抜いた島に行く。その頃は数人のイギリス人だの,十数人のスペイン人だの,野蛮人だのが住んでいる。この時点では,この島はロビンソン個人の植民地ということになっている。単独生活時代に家を作り,家畜を飼い,農産物を栽培し,とできうるかぎりの文明的生活の礎を築く。その後にこの島に住むようになった人間はすべてそういった彼が築いた物資やノウハウに頼らざるを得ない,というところがこの島が彼個人が統治する植民である所以である。そこでは明らかに奴隷制度が横行しているほか,男性だけが住む土地に彼は家畜と同様に女性を連れて行くのである。
    ロビンソンは個人生活をしていた時に,漂流の結果彼だけが生き残ったことや,自然の恵みを食することについて,彼は有り余る時間で神に祈り,聖書を読み,プロテスタント派のキリスト教徒になる。そして,再び甥の船でその島に向かう途中,遭難しかけた船を救出し,そこに乗っていたフランス人のカトリック派の司祭とともに,島に向かう。島の住人たちをみた司祭は,かれらをキリスト教徒へと改宗することをロビンソンに提案し,かなりのページが宗教談義に費やされたりする。
    結局,3週間ほどの滞在でロビンソンは島を後にし,甥の船の目的地である東インド諸島(現在のインドネシア辺りのことか?)へと向かう。しかし,ここでも災難は降り掛かる。その途中でブラジルに寄ったりもしているが,なんやかんやでロビンソンは乗組員から疎んじがられ,最終的には船から降ろされてしまう。そこで出会った人と共同して船を購入して中国方面への航海を始めるのだが,今度はその船が曰く付きの船で,オランダ人たちに海賊船扱いされて尾行されるのだ。なんとかかんとか,危機を乗り越えて中国にたどり着く。この辺りで最終的にその船は日本に寄ったりする話が書いてあるが,ロビンソンはその航海には参加しない。
    結局,中国から陸路,モスクワ帝国を抜けてヨーロッパへ帰るという旅を実行するのだ。その道中では砂漠を横断したり,韃靼人(中央アジアのタタール人)の来襲から身を守ったり。ところで,この韃靼人が島の野蛮人に続いて差別的対象として登場する。キリスト教で禁じている偶像崇拝をかれらが行っているということだけでひどい仕打ちをするのだ。まあ,ここでは自ら危機を招いているわけだが,それも最後に切り抜けてヨーロッパへたどり着く。

    訳者である平井氏はトマス・モア『ユートピア』も訳していたりするが,訳者あとがきで,本書がプロテスタントと資本主義精神の関係性を示した典型だと書いていることに妙に納得。といっても,ウェーバーは読んでいないのだが,本作でロビンソンはプロテスタントにこだわっているし,意外に金儲けにも固執している。やはり,いろいろと歴史的なことについて思いを巡らすことができる作品でした。

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    2011年11月27日
  • ロビンソン・クルーソー 上

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    今年度の東京経済大学の「人文地理学」後期では,ヨーロッパにおける旅行記とユートピア文学の歴史を辿る講義をしている。本作も当然その講義に含めるべき作品であるが,岩波文庫版で上下巻800ページにわたるのでなかなか読み始める勇気がなかった。でも,今年度は思い切ってレポートの課題図書に選定したので,読まざるを得なくなって読んだ次第。
    結局,上下巻読むのに3週間ほどかかってしまった。しかも,岩波文庫版では上下巻となっているが,実は上巻と下巻は別の作品であることが判明。上巻を読み終えたところで,あまりにも結末がしっかりしているので,これ以上同じ分量で何を続けるのかと思いきや,続編でしたね。上巻が『ロビンソン・クルーソーの生涯と冒険』,下巻が『ロビンソン・クルーソーのその後の冒険』として発表されたものらしいが,どちらも1719年に出版され,第3作として,小説の形はとっていないが『ロビンソン・クルーソー反省録』が1720年に出版されたという。
    私も当然,ロビンソン・クルーソーの名前は知っていた。無人島に漂着して,自力で生活をするという物語として。しかし,『ガリヴァー旅行記』がそうであったように,実際の作品は非常に長く,学ぶことは大きい。いわゆる無人島での生活を中心にしたのが上巻であり,28年におよぶ無人島生活から英国に帰還したところで終わる。しかし,無人島に漂着する67ページまでにも波乱にとんだ人生が語られている。ロンドンから出向してアフリカはギニアで商人として一儲けし,海賊船に襲われて捕虜になり,脱出して助けられた船に乗ってブラジルに行き,農園を所有しまた一財産作り,再び航海に出たところで船が遭難し,彼一人だけが無人島にたどり着くという物語。
    私が知っているいい加減なストーリーでは結末がどうなったかも知らないが,原作ではロビンソンが漂着した島は誰も知らない無人島ではない。野蛮人なる人々が登場するのだ。といっても,その島に住む住人ではなく,近くの大陸(それは後に大陸ではないことが判明するが)から時折島の海岸を利用して食人行為を行うという人々。作品中にコロンブスの名前が出てくるかどうかは忘れてしまったが,とにかく固有名詞は出ていないが,明らかにカリブ海に浮かぶ島々が想定されている。といっても,本作中の野蛮人は日常的に食人行為をするわけではなく,いくつかのいがみ合っている種族があり,小競り合いの結果捕虜になった他種族の人間を食べるのだという設定になっている。捕虜を数人,ロビンソンが住む島の海岸に連れてきて,数人の男たちがお祭り騒ぎで捕虜を食べるという現場が何度も登場する。そんな具合で,上巻の後半はそうした野蛮人からいかに身を守るかという方策にあてられる。しかも,続いてスペイン人の一行が出てきたり,島の近くにイギリス船がやってきたりと上巻の最後の方に急な展開があり,最終的にロビンソンはヨーロッパに帰還する。

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    2011年11月27日
  • ロビンソン・クルーソー 下

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    上巻よりも物語がテンポよく進んでて、ロビンソンが次々と事件に巻き込まれ(あるいは事件を巻き起こし)てて退屈せずに楽しく読めた
    その時代の人々の宗教に対する考え方や、影響力が読み取れておもしろい。
    カトリックとプロテスタントの違いを乗り越え、互いに尊敬しあったロビンソンと神父のところがすきです

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    2011年03月12日
  • ロビンソン・クルーソー 下

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    上巻よりはちと劣るかな。でもやっぱ魅力的なのは変わらない。

    上巻以上に宗教色が濃く西洋中心主義が甚だしくてレヴィ=ストロースが好きな僕には辛い部分があったけどそこはデフォーのご愛嬌ということで。

    まさか後の「四畳半神話体系」につながることになろうとは…世の中、不思議なつながりばかり。

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    2010年09月17日