篠房六郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネットワークゲームでの人間ドラマを描いたこの一作。
濃い。
それはもう煮えたぎったコールタールの様な
身を焼くほど熱く、一度皮膚に着くと皮膚呼吸を許さぬ粘度と濃さで
じわりじわりとその熱と濃さで殺して行き
冷え固まった頃には真っ黒な物体が転がるだけという
そんな作品。
なんか大昔にそういう処刑法あったらしいですね。ああ、野蛮だ事(褒め言葉)
ある日ある場所で家族を殺した17才の少年が居た
彼は家族を殺した後、数日間死体の直ぐ横で永遠ととあるネットワークゲームを続けていた。
彼こそが全ての元凶。
彼はネットワークゲームのゲームマスターもしており
彼の管理するボード(世界)にはそこでゲームを楽 -
Posted by ブクログ
これが最終巻である事が非常に惜しまれる。
囮(デコイ)作戦第一弾が終盤を迎える。
その中で反目し合っていた盗賊団と動物園の少女・シーマが交わした言葉の交流に、良い意味でのケンカの仕方、お互いを支えあうつっかえ棒になると決めたと語る動物園のジージャ。
その一言一言に感動した。
それと平行し、動物園に纏わる“事件”が語られる。理性的な狂気を持つクランクと、毒のある狂気を持つゴロー。
最悪の場所となってしまった動物園から、絆を見出し、立ち直ろうとする事を決意する。
真相に驚愕する。
仮想の世界で、現実に立ち向かう、生きる人々の物語。
全てが語られる事は無かったが、“オンラインゲーム”“カウンセリング -
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難解だけど、すごい
VRタイプのゲームと、現実に抱える問題をリンクさせた作品。
非常に難解で理解しづらいけれど、奥の深さは感じる。
この感じ、「攻殻機動隊」や「PSYCHO-PASS サイコパス」などに通じるような感じであり、おそらく実際に影響を受けていそうな気がする。
絵のタッチも手書き感の強いもので、独特の味がある。
1回読んだだけでは理解しづらいけれど、今の「呪術廻戦」のような設定膨らませすぎの難解さとは少し違って、とにかく深い感じがする。
つまり、おそらくすごい作品という事なんだろう。
この先、読者を置いてきぼりにせずきっちり描いてくれるなら期待ができそう。
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