【※コミックス注意】
ツンデレが病気である、という設定にして、それで人間関係がうまくいかない女の子の話。
ツンデレだから、人を好きになればなるほど暴力的になるし、ツンデレじゃなくても、自分が相手のことを好きになっちゃったら、結局、暴力的に振る舞ってしまうから、あんまり人を寄せ付けないようにしていて、更に「ツン」。
いやあ、そう考えていくと、ツンデレって大変な生き物なんだなあ……って思ってしまいました。
この本、友人から借りた本なんですけど、なんだか小難しいことを言って貸していただいたんですけど、読み終わって感想書き始めるまでには、何のことだかわからずに読んでいたんだけど、「ツンデレ」って難しいねってところまで書いて、理解しました。
どっちに転んでも不幸な結果しか生まないのに、人間はよってたかって、彼女を普通の人間として扱おうとする。けれど、彼女は不幸な結果を生まないために「無視してくれ」と言う。
そこからクラスから浮いてしまった彼女をどうしていくのかって話なんですけど、まあ確かに彼女の言うとおり放っておいた方が一番いいのは確かなんですけど、でもだからと言ってそんなことが小学生に出来るわけもなく、案の定、ちょっかい出してくる男子はいるし、百舌谷さんはその男子のことを好きになっちゃうし、泥沼。
好きになっちゃったから、思い切り暴力をふるってしまったけれど、彼の兄から彼は金で釣られ、百舌谷さんとデートすることになってしまうというしっちゃかめっちゃか。
全然、百舌谷さんの望んだ幸せは訪れないけれど、これはこれで幸せなのかもしれないけど、お互いに自分の気持ちに素直になれなくて、それどころか相手の男の子まで「実は自分がツンデレ」なのでは悩むことになって……という負の連鎖。
子どもといえどもそこには社会があり、そこから外れるということがどれだけ大変かってことなのかな……と思います。
そういうことがわかって欲しかったのかなあ……まあ、わかんないですけどね。
それに、一冊目だけ読んで結論を出すのは尚早な気もしますし。