奥村宏のレビュー一覧

  • 東電解体 ――巨大株式会社の終焉

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    20年ほど前に学生だった私は氏の著書「企業買収」を読んだ。そんなことを思い出した。当時読んだ書物で覚えているということは印象的だったんだろう。ありきたりな東電批判ではなく巨大株式会社の矛盾点を表している。逆にいうと原発事故を利用して自説を展開しているとったら穿ち過ぎか。何はともあれエスタブリッシュにはご退場願おう。という意見には100パーセント同意する。日本という社会の持つ矛盾点、問題点は全てそこに通じる。東条英機、マッカーサー、落合博満、そして東京電力。本質は全て同じだ。

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    2011年10月19日
  • 資本主義という病―ピケティに欠けている株式会社という視点

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    ピケティに欠けている株式会社という視点、という副題がつけられている書籍で、実を言うともしかして、ピケティを読んでいなくても別の意味で役に立つ本かもしれない。株式会社の成り立ちのいきさつや、日本でたどった特異な歴史に触れられているからである。
     読み始めると、株式会社について相当にながい記述が続く。また、著者の前身が記者で、そこで取材されたことや、目にしたことが、書かれる。あれ、と思うのだが、それは、もう、続く。株式会社が産声が上げた頃からの話だ。そして、それが実を結ぶのは、株式会社が、一方で株式会社の実質的所有者である株主の有限責任、つまるところ、株主は、買った株に出資した以上に責任を問われる

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    2022年11月23日
  • 粉飾資本主義 エンロンとライブドア

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    ネタバレ

    エンロン事件、ワールドコム事件、ライブドア事件、プリンシパルエージェンシー問題、村上ファンド事件、利益相反など、近年の資本主義市場において起こった問題の理論的/歴史的背景を概観できる良書である。ある程度知識があった状態で、知識の体系化として読むのが良い。

    主な論点は以下の通りである。

    【エンロン/ワールドコムを粉飾へ駆り立てた構造】
    ・所有と経営の分離→プリンシパルエージェンシー問題→ストックオプションの導入による投資家と経営者の利害関係の一致(背景にはインベスターキャピタリズムによる株価上昇圧力の問題)→時価総額経営→粉飾へのインセンティブ増大

    【各社の粉飾スキーム】
    エンロン→SPE

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    2016年10月16日
  • 資本主義という病―ピケティに欠けている株式会社という視点

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    「ピィティに欠けている株式会社という視点」という副題がなければ手にしていない本だったかも知れない(笑)。
    しかしながら、奥村氏宏氏の経歴を知ることなり、楽しく読めました。
    氏が、哲学書青年であった大学時代を過ごし、産経新聞の経済担当記者が「株式会社」をその後研究する市井の学者になっていったという件が面白かった。
    また、一貫して「株式会社」の研究を継続されている真摯な態度に共感するものがありました。
    機関投資家資本主義、会社が大きくなりすぎている、そして、法人としての会社が自然人を想定している刑法の枠外に位置することの理不尽さが書かれている。
    宇沢弘文氏との接点があり、「シンクネット・センター2

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    2015年08月23日
  • 粉飾資本主義 エンロンとライブドア

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    レポート資料として読む。
    読みやすい。時価会計など、実際使われた手法に関する情報は多く、また、新たに知った問題点もあり、非常に参考になった。ただし、エンロン、ライブドア事件についてを詳しく知りたいのなら、他の本にあたるのが良いだろう。

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    2013年11月11日
  • トップの暴走はなぜ止められないのか

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    株式会社が将来なくなる、という話しの本が続いています。
    1社の暴走ではなく、現在の会社のあり方の問題という主張。

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    2012年08月14日
  • 粉飾資本主義 エンロンとライブドア

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      エンロンとライブドアを中心に、なぜ会計不祥事が起きたのかを丁寧に解説してくれています。結局のところ、昔からあった手法が形を変えて出てきている。現在の経済実態に合わせてでてきたというところでしょうか。
      ライブドアも正直うさんくさいと思ってましたし、自社の決算書も把握していないような社長が、よくもまあ経営できるものだと思ってましたけど、結局、虚業というか、自分が儲かればそれでよい。そんな経営であることがよく分かります。それが、世界的に似たような傾向にあるというのが悲しい話ですが。

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    2012年01月03日
  • エンロンの衝撃 : 株式会社の危機

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    2001年12月にアメリカで売上高7位のエンロンが倒産し、2002年7月に同5位のワールドコムが倒産した。
    これほど規模の大きい企業の倒産は全米を激震させたが、それ以上に衝撃的なことがある。
    それは、会計帳簿をごまかして虚偽の利益を計上し、それによって株価を吊り上げ、そして経営者が会社から巨額の報酬を得ていたという点だ。


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    2009年10月04日
  • 会社はなぜ事件を繰り返すのか : 検証・戦後会社史

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    戦後55年の日本経済史を検証することにより、株式会社という組織の持つ本質的矛盾点を明らかにする。バブルの原因や発生時期に関する説明は、1985年の「プラザ合意」以後、という通説よりも説得力があるのではないかと。

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    2009年10月04日
  • 資本主義という病―ピケティに欠けている株式会社という視点

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    この本の帯に推薦の言葉として、
    内田樹氏と平川克美氏の両氏によって言葉が
    書かれてあります。
    株式会社の有限責任からなる無責任体質。
    法人という、擬似的な人格を持ちながら
    自然人とは異なる制度のなかで生きている異様な存在。
    資本主義の病態の中核に株式会社の病理があるということ。
    会社というものを学問としてとらえている著者の
    論理は面白く興味深くよましてもらいました。

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    2015年06月30日
  • パナソニックは終わるのか

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    戦略的な話ではなく、社長がどのように交代してきたか、とか、会社としてどのような制度をとってきたか、と言ったことが書かれている本。それなりに興味深く読めるが、筆者が持論を展開するだけに感じるようなところ(たとえば1章の企業の社会的責任に関すること)もあり、少し物足りなさも感じた。

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    2013年05月19日
  • パナソニックは終わるのか

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    ネタバレ

    石橋湛山「湛山回想録」 番頭制は松下電機のユニークさを示すものであると同時に、その限界を見せつけたものである 松下政経塾出身代議士:野田佳彦、前原誠司、玄葉光一郎、樽床伸二 「人員整理はしない」という幸之助の方針 リストラという名の事実上の人員整理が行われる。こうして法人資本主義=会社資本主義の原理であった「会社主義」は崩れ、もはや従業員は「会社のために」忠誠をつくす、ということをしなくなる

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    2013年03月07日
  • 東電解体 ――巨大株式会社の終焉

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    震災以降の東電のありようをドキュメント的に記した本。政財官が一体となって原子力推進をしてきてこうなって、今更路線変更すると別の障害がでるという、沖縄米軍基地と同じ問題にぶつかるなあ。星3つ

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    2013年01月19日
  • 粉飾資本主義 エンロンとライブドア

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    とても分かりやすくまとめられている。
    エンロン事件への解説から、ライブドア事件の解説や、その他日米の比較やハゲタカファンドなど、
    扱う項目は多岐に渡るが、そのどれもが分かりやすい。
    ただ、逆に言えば浅く書いてあるので、深い知識は得られないかもしれない。
    ライブドア嫌いなんだろうな。。。

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    2012年10月21日
  • エンロンの衝撃 : 株式会社の危機

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    粉飾資本主義と著者が同じだから同じようなことを言っている。
    読む順番が前後したが、この本で出てきた文章が粉飾資本主義でそのまま使われているという点が多くあった。
    こちらはライブドアという特定の会社が出てきていない分、日米比較を広い視点で行っている。

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    2012年10月21日
  • トップの暴走はなぜ止められないのか

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    オリンパスと大王製紙で起こった社長の不祥事を題材に株式会社制度の持つ問題点にメスを入れた作品。

    自然人だけでは対応できなくなった経済活動のスケールの拡大に対処すべく発明されたのが「法人」にも人格を与えようというものだった。

    所詮、人間が発明した制度。万全はありえない。

    株主、社長、所詮、欲のかたまり。

    そして、近年では、株式会社の巨大化、機関投資家などの出現。

    人類は、あらたな経済活動の主体をどう形作っていくのか、答えはなかなか見出しにくい。

    表面を浅くなぞったという感じの作品でした。

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    2012年07月25日
  • 経済学は死んだのか

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    ネタバレ

    未曾有の経済危機にあるにもかかわらず経済学者は押し黙ったまま。そもそも経済危機の解明に対して全く無力な彼らには誰も期待もしていない。現在の日本の経済学者は外国から理論を輸入して解説するだけ。経済の審議会のメンバーになってはいても主張が尊重されることはなく、ただお飾りに利用されているだけに堕している。本来ならば経済の現実から出発して調査研究して理論化するのが経済学。今こそアダム・スミス、マルクス、ケインズが踏み行ってきた原点に立ち返って、経済学のあり方を根本的に変える必要がある。著者は訴えるが、定年退官した教授の言葉には迫力の欠片も感じられない。寧ろ後進のことを省みない無責任人間としか思えない。

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    2012年07月10日
  • トップの暴走はなぜ止められないのか

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    ネタバレ

    ■会社経営の失敗事例に興味があり、この本を手に取った。
    ■10章立ての構成になっているが、最後の第10章に筆者の主張が強く打ち出されている。この主張を導き出すために、その前の9章がある。
    ■巨大株式会社が企業の不祥事から日本のバブル景気、金融危機を生み出したという主張は理解できる。しかし、日本の社長、株主、従業員の実態を事実として述べたとしても、それが巨大株式会社だからという主張には、少し論理の飛躍があるように感じる。
    ■但し、株式会社という制度は、今のグローバル展開を想定したものでも、巨大化したものを想定したものでもなかった、というのも確かであろう。よって、筆者の主張にも耳を傾けるところは多

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    2012年06月03日
  • エンロンの衝撃 : 株式会社の危機

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    粉飾決算を行ったとされるエンロンについて書かれています。
    こういった事件は、珍しくはなく投資家は何を信じればいいのか懸念されます。

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    2012年03月09日
  • 経済学は死んだのか

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    日本では、研究テーマを決めて、先行研究を学んで、問題意識を立てて、仮説を立てるという順番だけれど、海外ではまず自分の問題意識から仮説を立てて、その後先行研究を調べて検証するという手順ということ。
    なるほど、と思う。まずどう考えるか、というのを大事にできる自由、その後で現状を分析する謙虚さ。。。普段のミーティングなんかでもこういうことがさらりとできる人になりたい。

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    2011年09月11日