奥村宏のレビュー一覧

  • 経済学は死んだのか

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    ネタバレ

    未曾有の経済危機にあるにもかかわらず経済学者は押し黙ったまま。そもそも経済危機の解明に対して全く無力な彼らには誰も期待もしていない。現在の日本の経済学者は外国から理論を輸入して解説するだけ。経済の審議会のメンバーになってはいても主張が尊重されることはなく、ただお飾りに利用されているだけに堕している。本来ならば経済の現実から出発して調査研究して理論化するのが経済学。今こそアダム・スミス、マルクス、ケインズが踏み行ってきた原点に立ち返って、経済学のあり方を根本的に変える必要がある。著者は訴えるが、定年退官した教授の言葉には迫力の欠片も感じられない。寧ろ後進のことを省みない無責任人間としか思えない。

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    2012年07月10日
  • トップの暴走はなぜ止められないのか

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    ネタバレ

    ■会社経営の失敗事例に興味があり、この本を手に取った。
    ■10章立ての構成になっているが、最後の第10章に筆者の主張が強く打ち出されている。この主張を導き出すために、その前の9章がある。
    ■巨大株式会社が企業の不祥事から日本のバブル景気、金融危機を生み出したという主張は理解できる。しかし、日本の社長、株主、従業員の実態を事実として述べたとしても、それが巨大株式会社だからという主張には、少し論理の飛躍があるように感じる。
    ■但し、株式会社という制度は、今のグローバル展開を想定したものでも、巨大化したものを想定したものでもなかった、というのも確かであろう。よって、筆者の主張にも耳を傾けるところは多

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    2012年06月03日
  • エンロンの衝撃 : 株式会社の危機

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    粉飾決算を行ったとされるエンロンについて書かれています。
    こういった事件は、珍しくはなく投資家は何を信じればいいのか懸念されます。

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    2012年03月09日
  • 経済学は死んだのか

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    日本では、研究テーマを決めて、先行研究を学んで、問題意識を立てて、仮説を立てるという順番だけれど、海外ではまず自分の問題意識から仮説を立てて、その後先行研究を調べて検証するという手順ということ。
    なるほど、と思う。まずどう考えるか、というのを大事にできる自由、その後で現状を分析する謙虚さ。。。普段のミーティングなんかでもこういうことがさらりとできる人になりたい。

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    2011年09月11日
  • 経済学は死んだのか

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    [ 内容 ]
    経済学が生き返る道は「現実」の中にある。
    「経済学不信」の原因を探り、再生への処方箋を示す。

    [ 目次 ]
    第1章 経済学の危機
    第2章 マルクスはジャーナリストだった
    第3章 現実に直面したケインズ
    第4章 日本の輪入経済学者
    第5章 経済学者の忘れ物
    第6章 調査に基づく研究
    第7章 改革への道

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普

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    2011年05月30日
  • 粉飾資本主義 エンロンとライブドア

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    時価総額主義など、これまでの株価操縦経営の手法が類型別にまとめられており、わかりやすい一書である。
    但し、一定程度金融(会計知識)がないと細かな理解にはたどり着かないと思われる。
    本書と合わせて、金融関係の基本書の一読をお奨めする。

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    2010年07月12日
  • 会社はどこへ行く

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    大学で「会社学」というのがあれば、基本テキストかも。歴史的な観点から会社を多角的に分析します。筆者の得意分野は「会社本位主義」を仮説とした会社と従業員の関係について。やはり、そこには力強い主張が見えます。ではどうすればよいかについては直接言及せず、余韻を残した終わり方。

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    2010年05月01日
  • 粉飾資本主義 エンロンとライブドア

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    論文でMSCBについて調べて、ついでに読んでみた。
    ホリエモンが話題に上がってたのって高校生の時だから、ファイナンスのこととかよくわからずって感じだったけど、今少しファイナンスの勉強した上で読むけっこう面白いなぁと思ったり。客観的に事実だけが書かれてるわけじゃなく、ある程度結論ありきな本だから、そういう点では期待と違ったけど、それでも当時のことを思い出しながら読むのは楽しかったです。

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    2009年11月21日
  • 粉飾資本主義 エンロンとライブドア

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    担当:Shioyama
    対象レベル:初級
    内容:
    第一章 事件は何を意味するのか
    第二章 高株価経営
    第三章 不正会計
    第四章 M&Aと「日本的買占め」
    第五章 株式投機の構造
    第六章 規制緩和に乗る
    第七章 壊し屋
    第八章 「金儲け主義」経営者
    第九章 株式会社の危機


    日本を良い意味でも悪い意味でも揺るがせたライブドア事件をアメリカで起きたエンロン事件と比較しながら斬っていく趣旨の本。
    株式会社の目指すべきものはなんなのかを考えさせられる本。
    著者はこの世界(株式会社とはなんたるか)で高名な方なので参考になる面も多いです。
    ファイナンスの知識あったらより理解できるけど、なくても十分楽し

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    2009年10月04日
  • 粉飾資本主義 エンロンとライブドア

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    金儲け至上主義。お金のためなら、不正経理、株価の異常な高値誘導、M&Aなど何でもありの経営哲学。この株式会社の危機的状況につて検証する一冊。

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    2009年10月04日