【感想・ネタバレ】トップの暴走はなぜ止められないのかのレビュー

あらすじ

私はほぼ半世紀にわたって株式会社の研究を続けてきたが、そのなかでいま世界的に株式会社が危機に陥っているということを認識するに至った。
そういう見地からオリンパス、大王製紙の事件が何を意味しているのか、ということを明らかにしようとしたのがこの本である。
「失われた二〇年」といわれるような長期の混迷状態から日本が脱出するためには、日本経済を支えてきた株式会社のあり方にメスを入れる以外にはない。
多くの人によって「資本主義の危機」といわれているのは、実は「株式会社の危機」である。この危機から脱出していくためには株式会社にメスを入れるしかない。それによって新しい道が開けてくるのではないか……。
二〇一一年三月一一日の東日本大地震から発生した東京電力の危機も、それは株式会社の危機を告げるものである、ということを前著『東電解体―巨大株式会社の終焉』(東洋経済新報社)で書いたが、本書はそれに続くものである。
この本で取り上げているデータはすべて新聞や雑誌などに発表されているものであるが、このデータに基づいて、会社学研究家としての私の考え方を展開した。(「はじめに」より)

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Posted by ブクログ

株式会社が将来なくなる、という話しの本が続いています。
1社の暴走ではなく、現在の会社のあり方の問題という主張。

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2012年08月14日

Posted by ブクログ

オリンパスと大王製紙で起こった社長の不祥事を題材に株式会社制度の持つ問題点にメスを入れた作品。

自然人だけでは対応できなくなった経済活動のスケールの拡大に対処すべく発明されたのが「法人」にも人格を与えようというものだった。

所詮、人間が発明した制度。万全はありえない。

株主、社長、所詮、欲のかたまり。

そして、近年では、株式会社の巨大化、機関投資家などの出現。

人類は、あらたな経済活動の主体をどう形作っていくのか、答えはなかなか見出しにくい。

表面を浅くなぞったという感じの作品でした。

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2012年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

■会社経営の失敗事例に興味があり、この本を手に取った。
■10章立ての構成になっているが、最後の第10章に筆者の主張が強く打ち出されている。この主張を導き出すために、その前の9章がある。
■巨大株式会社が企業の不祥事から日本のバブル景気、金融危機を生み出したという主張は理解できる。しかし、日本の社長、株主、従業員の実態を事実として述べたとしても、それが巨大株式会社だからという主張には、少し論理の飛躍があるように感じる。
■但し、株式会社という制度は、今のグローバル展開を想定したものでも、巨大化したものを想定したものでもなかった、というのも確かであろう。よって、筆者の主張にも耳を傾けるところは多分にあると感じた。

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2012年06月03日

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