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Posted by ブクログ
オリンパスと大王製紙で起こった社長の不祥事を題材に株式会社制度の持つ問題点にメスを入れた作品。
自然人だけでは対応できなくなった経済活動のスケールの拡大に対処すべく発明されたのが「法人」にも人格を与えようというものだった。
所詮、人間が発明した制度。万全はありえない。
株主、社長、所詮、欲のかたまり。
そして、近年では、株式会社の巨大化、機関投資家などの出現。
人類は、あらたな経済活動の主体をどう形作っていくのか、答えはなかなか見出しにくい。
表面を浅くなぞったという感じの作品でした。
Posted by ブクログ
■会社経営の失敗事例に興味があり、この本を手に取った。
■10章立ての構成になっているが、最後の第10章に筆者の主張が強く打ち出されている。この主張を導き出すために、その前の9章がある。
■巨大株式会社が企業の不祥事から日本のバブル景気、金融危機を生み出したという主張は理解できる。しかし、日本の社長、株主、従業員の実態を事実として述べたとしても、それが巨大株式会社だからという主張には、少し論理の飛躍があるように感じる。
■但し、株式会社という制度は、今のグローバル展開を想定したものでも、巨大化したものを想定したものでもなかった、というのも確かであろう。よって、筆者の主張にも耳を傾けるところは多分にあると感じた。