近藤大介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
AIIB設立の背景、中国共産党における権力闘争、株価暴落の真相、統計の嘘。今や世界GDP第2位であり、日本への影響も大きな中国。その中国における政策の興味深い所を凝縮した一冊。
しかし、習近平の現在のやりようは、よく言われる事ながら、文化大革命を彷彿させる。利権争いを勝ち抜き、一体どうなりたいのか。既に現状で自らにおける欲望のほとんどを叶えられるのでは。そう考えると、彼らさえも構造上致し方ない闘争に自ら身を置き、置いた身を休ませられない事情にある事がわかる。選ぶ、選ばれるという次元とは異なり、もはや生き方を指定されるような。職業的良心の中で、我々は生きているようで、皆生かされているのだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれまで「血盟関係」と言われてきた中国と北朝鮮。しかし、金正恩は習近平の制止を振り切り、核実験を行ったり、ミサイルを発射したりするだけでなく、中鮮の橋渡し役をしてきた北朝鮮ナンバー2の張成沢の処刑を行った。言うことを聞かない金正恩に激怒した習近平は、原油・食糧・化学肥料の三大援助のストップを行うなど、両国の関係は悪化している。
一方、中国国内に目を向けると、毛沢東を崇敬する習近平は、第二次文化革命ともいうべき、粛清に乗り出すが、これまで賄賂を貪ってきた人民解放軍ら国内役人の不満を生みます。一方、不動産バブル等、経済成長は停滞がちで、人民の不満も高まってきます。
では、求心力を高め、権力の座を勝 -
Posted by ブクログ
2025年12月、高市政権の対中外交に着目される中知り合いの勧めもあり読んだ。
読む前までの中国に対しての認識は様々あった。戦後の高度成長期以降日本が経済的にリードしていた一方でいつのまにか超大な国になり、現在では軍事面でのリスクを想定させられる国。一方で、もちろん全員がというわけではないものの一般的に「礼節」や日本的な「仁義」というものにかけることからこと商売においては信頼を置きづらい相手。もちろん、ふわっと中国と日本の違いについてはあると思っていたがアジアの隣国であり似た文字を使う点であったり違いについては欧米諸国のそれとは異なり類似点もあると考えていた。
しかし、この本を読んでいく -
Posted by ブクログ
中国ウォッチャー第一人者の著者が中国による尖閣侵略の危険性について語る。
本書全体を通した著者の台湾や米国、フィリピンを含む情勢分析は的確で違和感がない。
適所で当事者に直接確認を取っているのも好感が持てる。
一方で、習近平は生まれがお坊ちゃんなので台湾にしろ尖閣にしろ、ウクライナ侵略を主導したプーチンとは異なり、自ら侵略の命令を下すことはなく、起きるとすれば「強軍・強国」のスローガンに踊った人民解放軍の暴走だろう、との見立ては今ひとつわからない。
もっとも、それが習近平直々の指令によるか、軍部の暴走によるかはともかく、台湾本島に比べて物理的に容易に見える尖閣に手を出してくる蓋然性は相当