ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ

ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ

935円 (税込)

4pt

巨大化する中国。
迎え撃つ米国。

新たな冷戦の水面下で忍び寄る〈七つの戦争〉。

覇権と覇権のはざまを、
日本はこうして泳ぎ抜く!

-----

コロナ敗戦国、日本。
感染症危機に襲われながらも無為無策で通した我が国は、防衛力、行政効率、政治指導力、ありとあらゆる実力の程度を露呈させ、危機管理能力の欠如を知らしめてしまった。

にもかかわらず日本は、ますます覇権国化する中国と、それを迎え撃つアメリカとのはざまに位置する運命から逃れることができない。

覇権と覇権のはざまで脅かされる新冷戦時代を、我々は泳ぎ抜くことができるのか。

本書は親中でも反中でもなく、
ファクトから米中〈七つの戦争〉を分析し、
日中韓台4か国を俯瞰することで日本のサバイバル戦略を提示する。

【 それでも、日本なら生き抜ける! 】



◆本書の内容◆

■第1章 米中、七つの戦争
習近平の長期政権は「台湾統一」を前提にした了解事項――。
中国政府の方針に照らしても、米中の対立は長期化・全面化せざるを得ない。
(1)貿易、(2)技術、(3)人権、(4)金融、(5)コロナ、(6)外交、そして最後に(7)軍事まで。台湾有事を視野に〈七つの戦争〉の行く末を予測する。

■第2章 「コロナ対応」の東アジア比較
コロナ対応では日本が東アジアで「一人負け」――。
OECDによる2020年までの経済回復予測では日本はG20のなかで最低とされている。新型コロナ感染症では感染者も死亡者も東アジア周辺国のなかでは飛び抜けている。日本・中国・韓国・台湾、4ヵ国のコロナ対応を比較検討し、日本が克服しなければいけない課題を明らかにする。

■第3章 韓国と台湾を見ると5年後の日本がわかる
韓国と台湾を襲う「激震」に日本もやがて直面する――。
巨大化する中国に迫られていながら日本より規模の小さい韓国と台湾では、新冷戦による「激震」が先に来る。だがその対応策も彼らが先に模索している。日本が学ぶべきこと、学べることは何か?

■第4章 日本は中国とどう付き合うか
アフター・コロナの時代だからこそ「幸福な日本」になることができる――。
日本人にとって「古くて新しい問題」である巨龍・中国との付き合い方。それが焦眉の課題となる新冷戦体制下で、譲れるもの、譲れないもの、死守しなければならないものを腑分けしながら、日本のお家芸でもあったはずの戦略的な曖昧さを〈貫徹〉する方策を提示する。

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ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    中国で学び働き要人とも往来がある筆者の視点から、米・中・日の関係や問題を非常に分かりやすく率直に書いた一冊。

    客観的に東アジアの国々の状況がわかります。

    日本政府に対して持っているモヤモヤとした不満をはっきり書き出しており、読んでいて情けなくなると同時にスッキリしました。

    0
    2021年08月28日

    Posted by ブクログ

    ■中国側から見れば米中新冷戦は7つの段階で進んでいく。
    ①貿易、⓶技術、③人権、④金融、⑤疫病、⑥外交、⑦軍事
    ■建国の父毛沢東主席を崇拝してやまない習近平主席が説くのは毛主席が日中戦争のさなかの1938年に唱えた「持久戦論」。アジア最強を誇った日本軍に勝つには戦略防衛・反抗準備・戦略犯行という3段

    0
    2021年03月14日

    Posted by ブクログ

    言葉ができて現地の人と話せる作者の本は迫力があるな。あまり期待せずに読んだら、意外に面白かったし、発見もいくつかあった。

    0
    2021年03月02日

    Posted by ブクログ

    2025.11.07
    本書は2021年の刊行。4年経ち、本書の「預言」はなるほどと頷けることが多い。個々の事象については、現時点では見通しと異なることもある。しかし、その底流にあるものはなるほどその通りと思う。特に中国との関係、中国の日本への視線は軽視を通り越して無視に近づいているのではないかとも思

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ


    中国.台湾情勢に精通した著者による、中国米国関係の今後を占う著作です。著者の広い人脈からの情報により、幅広い視点で解説されています。また今後日本が取るべき対応も主張され、大変意義深く感じました。大国に巻き込まれていくことは止む得ないものでありますが、その中で日本人として必要な行動をする必要性を感じ

    0
    2022年08月03日

    Posted by ブクログ

    日本はこのままでよいのか?大国に挟まれた我が国がとるべき最適解とは何か?
    目を背けずに現実を認識せよ。
    本当に「無知」という事こそ恐ろしい事はない。
    特に国のトップが勉強不足、認識不足だったとしたら、国民は当然不幸になってしまう。
    だからと言って、国民自身が勉強しなくてよい訳ではない。
    国民も正しく

    0
    2022年05月15日

    Posted by ブクログ

    米中新冷戦の勃発、そしてコロナ禍からアフター・コロナの時代へ。周囲の環境が激変する中、日本はどう生き抜くのか?わが国が抱える課題を指摘し、なすべきことを説く書籍。

    2021年1月、米国でバイデン新政権が誕生した。一方、中国は、米大統領選直前の2020 年10月に「5中全会」という中国共産党の重要会

    0
    2021年12月09日

    Posted by ブクログ

    日本は中国とどう向き合うか、と言う古くて新しいテーマを考える必要がある。それはその通り。しかし、米中どちらに着くかわざと不明確、不鮮明にすると言う戦略はないと思う。日米軍事同盟を結んでいるので日本は米につかざるを得ない。安全保障は経済に優先する。

    0
    2021年07月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。
    もはや日本は大国ではないので米中どちらにつくか、戦略的に曖昧にする。
    もし尖閣諸島の衝突で日中10人ずつ犠牲が出たらという話が痛烈。中国人は鼓舞し、日本は狼狽え政権が崩壊する。戦争は嫌だけど、想定と準備はしないといけないのかな。
    もっと台湾・韓国に注目しよう。台湾・韓国は政治・文化・社

    0
    2021年08月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    目次と感想

    1.米中7つの戦争
    経済・軍事の覇権をめぐり、台湾が主戦場となる可能性が高いという指摘は、先の日米首脳会談でも明らかとなった。

    2.コロナ対応とアジア比較
    過去の感染症に学び防御力を高めた台湾・韓国と比べると、日本のコロナ対応の稚拙さが浮き彫りに。全体主義でビッグデータを集権的に管理

    0
    2021年04月28日

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