近藤大介のレビュー一覧
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著者は、天安門事件以来25年余り中国報道に関わり、これまで100回以上の訪中経験もある中国通である。
本書では、これまでの経験で培ってきた人脈(学者やメディア関係者など)から得た情報が満載であり、政府の検閲を通っていない「真実の」中国の姿を垣間見ることができる。
本書で学べたことは、中国が、株式の暴落にみる金融市場だけでなく実態経済までも相当程度悪化していること。
また、習近平の経済音痴、権力闘争優先、報道規制により、社会主義国家としての中国の側面が強くなり、経済低迷、社会の不安定化が心配されることである。
今年も、投資について中国に振り回されそうである。 -
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長年現地に身を置いてきた筆者だからこそ描けた、分かり易い中国論である。
① 中国人とは何(なに)か
その原点は、文明の発祥の地であり、北海道がすっぽり収まるほど広大な河南省(中原の民)にある。あのただただ広い中国大陸に踏み立ち、過酷な歴史を生きてきた人々こそが「中国人」の本質だ。
② 「走りながら考える中国」と「決めてから走る日本」
中国人は大雑把で「終わりよければ全てよし」と考える。理念や大枠さえ固まれば、細部は走りながら状況に応じて決めればいいというスタンスだ。反対に、日本人は細部までこだわり、すべてを決めてから走り出す。
古代から周辺を騎馬民族に囲まれてきたハイリスクな大陸社会と、海という自然の要害に守られて「のほほんとした社会」を形成できた島国日本。両者は性格も歴史も根本から異なる。
③ 強烈な「我(が)」の概念
「我」という漢字の成り立ちが武器(のこぎり)であるように、中国は「我と我の格闘社会」だ。誰もが自分が世界の中心であり、他人の目よりも「我の満足」に忠実に生きる。そのため他人には無関心で、チームプレイは苦手だ。誰もがトップを目指す弱肉強食の社会であり、「我の上にいきなり国家が来る」という縦の構造を持つ。彼らは、雄弁・合口・がま口(計算高さ)という「三つの口」を武器にサバイバルしている。
一方、日本人は周囲との協調やチームプレイを好む。
④ 外交と防衛:『孫子』のリアリズム
中国の軍事力は、攻めよりも守りを重視する『孫子の兵法(防衛重視)』がベースにある。
アメリカの外交が、脅威をピンポイントで叩く「外科手術的外交」だとすれば、中国の外交は「漢方式外交」だ。物事を長いスパンでゆっくりと動かし、じわじわと周囲への影響力を高めて相手を取り込んでいく。
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ネタバレ著者は北京大学留学、講談社北京副社長などの経歴を持ち、「現代ビジネス」のコラム「北京のランダム・ウォーカー」でも知られる中国ウォッチャー。
本書は、風土や歴史をベースに日本人と中国人の思考や行動原理の違いを多くのエピソードを交えて平易に解説した本。
プロローグで全体の構成は30の「変臉」(貌の変化)になっていると述べ、「大陸」「大きいもの」「大ざっぱ」「中原」「孤独」「ハイリスク」「不信」「我」「無関心」「一人勝ち」「トップダウン」「鶏口」「個人プレー」「逃げる・かわす」「三つの口」「カネ教徒」「仏教」「儒教」「道教」「武」「皇帝」「中華思想」「漢方式外交」「中華料理」「北方人」「南方人」「世代間ギャップ」「Z世代」「逃避地日本」「日中逆転」のキーワードで日中の違いを説明する内容となっている。
「海に囲まれ侵略がほとんどなかった日本大平原で異民族の侵略にさらされていた中国」や「ハイリスク社会である中国」をはじめ、納得感のある説明が多く、日本人と中国人は全く違うという認識を深めた。
【目 次】
プロローグ
第一章 中国の骨格である基本原理
1・1 島に住む日本人と大陸に住む中国人
1・2 大きいものへの憧れ
1・3 大ざっぱな気質
1・4 中原の民
第二章 孤独で寂しく、不安な中国人
2・1 「孤独な中国人」と龍
2・2 ハイリスク社会
2・3 不信の「DNA」
2・4 「我」の概念
2・5 無関心社会
第三章 負け犬に同情は不要 中国残酷ものがたり
3・1 「一人勝ち」社会
3・2 即断即決のトップダウン
3・3 誰もがトップを目指す
3・4 「逃げる・かわすというDNA」
第四章 中国人は何を信じているのか
4・1 三つの口
4・2 「カネ教徒」
4・3 変形した仏教
4・4 儒教は宗教ではない
4・5 ナチュラルな道教
第五章 中国を動かす「国家の論理」
5・1 「武」の概念
5・2 皇帝制度と中国式民主
5・3 中華思想と冊封体制
5・4 漢方外交
第6章 中国人は一つではない
6・1 中華料理にみる多様性
6・2 出身地が変われば人も変わる(北方編)
6・3 出身地が変われば人も変わる(南方編)
6・4 埋めがたい世代間ギャップ
6・5 Z世代の現実
6・6 日本は中国人の「逃避地」である
プロローグ
参考文献 -
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中国で長らく活動した著者が厳選した、
これぞガチンコ中華=ガチ中華15店+番外編を紹介。
1 回族「おふくろの味ラーメン」
2 本物の麻婆豆腐は「尻」で食べる
3 餃子親方の「豚肉ウイキョウ餃子」
4 酔っ払いガニには黒八年が良く似合う
5 激辛なスッポンで祝うクリスマス
6 爆成長!常時満席の火鍋店
7 ラーメンの元祖「蘭州牛肉麺」
8 海鮮都市――鮮魚の紅焼
9 東京一の大根餅と生唐辛子
10 山西料理は黒酢の魔術師
11 「甘辛の誘惑」朝鮮族料理
12 麦藁帽子で轟音豪快――「蒸し蒸し鍋」
13 ウイグル料理は野性と気品と羊肉
14 新大久保の路地裏に西安夜市
15 世界の美食になったファストフード飲茶
番外編 スタバを超えた?中華カフェ
・おわりに
長年中国で取材に飛び回り、知人を得て、各地の味を
堪能してきた著者による、ガチ中華の食レポです。
主に池袋や新大久保の店中心。ハズレも多いけど、
探せば、中国各地のご当地料理が味わえるアタリがある。
珍しい雲南蒸気石鍋や大連の海鮮料理ですら、味わえる。
文の味付けは中国の歴史や文化、政治に経済。
それらが食レポや美味しそうな写真に添えられている。
いや、これらは中国語ペラペラで各地の味を知ってる著者の
成せる技。おひとり様で味と店の人との会話を楽しむなんて、
ごく普通の私には無理無理。たぶん菜単すら読めない。
でも美味しそうだなぁ~。そして羨ましい。