森本哲郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
もとは1983年の作品。中国の詩文は、古くから日本の文学に大きな影響を与えた。その主な土地を旅して、詩文に描かれた場所をめぐる。もともとの詩文の知識が貧弱なので、十分には理解できなかったが、芭蕉、蕪村などが、いかに中国の詩文に憧れ、学んでいたかを垣間見ることはできた。
森本さんの解説にもあるように、中国の漢字というのは、なんと奥深く広大な言語であることか、なるほどなと感じた。
現代は政治的になかなか関係が難しい国ではあるが、古くから文化的に大きな影響を受けた国。将来、いつかまた、良好な関係を持ち、文化的にも学びあえる時代がやってくることを願わずにはいられない。 -
匿名
ネタバレ 購入済み冒頭「香爐峯の雪」の章の『徒然草』の引用がとても良い。「ひとり灯のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなうなぐさむわざなる。」この「こよなうなぐさむわざなる」が(こよなく慰められる行為である)というのが読んでいってわかった。
吾輩は猫であるの引用の樽金王の話も面白い。
清少納言の「書は文集、文選」の「白氏文集」を購入し、「香爐峯雪撥簾看」の文を読むところは喝采をおくりたい。
森本哲郎氏は、本をこの上なく愛している。私も、昔はそういうところもあったので、十分共感できるのだが、今は電子書籍一辺倒になっているので、こういう状況を森本哲郎氏がみたらどう思い、どういう意見を持つ -
Posted by ブクログ
ネタバレ平成が終わる頃に、その始まり頃に書かれた本を読む。何かを見て、何かに似ていると相似を見るのはよくあることだ。
筆者は商人国家としては繁栄したカルタゴに日本を重ねた。繁栄と衰退を繰り返したカルタゴは、最後にローマによって抹殺といってよい形で滅んだ。
その理由を筆者は、いつまでもカルタゴが商人国家であり続け変わらなかったから、とする。経済大国になっても隣国との力関係の変化を考慮せず、国家の方針を変えずにいて他国から脅威と受け取られたからだと。
では、日本は? 筆者の思いもここにあるように思う。平成が終わろうとするなか、その答えはでているというべきか。
カルタゴの如く「滅んだ」というのは言い過ぎとし -