森本哲郎のレビュー一覧

  • 戦争と人間 歴史が語る20の教訓

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    ギリシャ時代、中国、モンゴル、インカなど古今東西の戦争跡を旅しながら、なぜ人間は争うのかについて考察する。争いは人間の本能であり、各文明が拡大していく過程での避けられない衝突だったりする。
    だが、闘争心はパワーでもある。そのエネルギーを他に注ぐことで、争いを避けつつ、平和的な価値を生み出すこと、すなわち心理学でいう昇華がひとつの解決策か。ならば現代に相応しい昇華の形とは?ビジネス?スポーツ?考えさせられる好著。

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    2011年03月24日
  • ニジェール探検行

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    西から東に流れるニジェール川が見たい!の一心でニジェール川を目指した探検家の記録。身ぐるみ剥がされようが、捕えられて奴隷にされようがひたすらニジェール川を目指す姿はもはや変態の域。奴隷貿易全盛期でもアフリカ内部には白人の支配は及んでいないのだと思いました。

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    2024年11月30日
  • 読書の旅 愛書家に捧ぐ

    匿名

    ネタバレ 購入済み

     冒頭「香爐峯の雪」の章の『徒然草』の引用がとても良い。「ひとり灯のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなうなぐさむわざなる。」この「こよなうなぐさむわざなる」が(こよなく慰められる行為である)というのが読んでいってわかった。
     吾輩は猫であるの引用の樽金王の話も面白い。
     清少納言の「書は文集、文選」の「白氏文集」を購入し、「香爐峯雪撥簾看」の文を読むところは喝采をおくりたい。
     森本哲郎氏は、本をこの上なく愛している。私も、昔はそういうところもあったので、十分共感できるのだが、今は電子書籍一辺倒になっているので、こういう状況を森本哲郎氏がみたらどう思い、どういう意見を持つ

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    2019年11月27日
  • 日本十六景 四季を旅する

    匿名

    購入済み

     著者は1925年(大正14年)生まれ、2014年に没している。戦中戦後に青春時代を過ごした世代である。
     作者が旅の対象とするのは過去の文人たちの足跡への憧憬である。昔の人の旅に対して、あこがれをもっている。作者はあこがれから各地に赴いているが、そこにあるのは「歴史への回想」である。
     平成も終わり令和に変わったこんにち、隔世の感は大きくなるばかりである。私は古典への憧れがあるので、古典へいざなう作者の文章は示唆にとんでいる。どこも観光地化している現代にて古へのガイドブックになろう。

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    2019年11月27日
  • ことばへの旅(上)

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    歴史の偉人たちの箴言に耳を傾けながら、言葉と呼応・共鳴する著者の心的風景を丁寧なエッセイに落とし込んでいく一冊。「言葉を手にする」とは、他ならぬ自分だけがもつ内的世界に新たな感性の一雫を垂らす営為であり、新しい想像力をもたらしてくれるもの。

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    2021年12月18日
  • ある通商国家の興亡 カルタゴの遺書

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    ネタバレ

    平成が終わる頃に、その始まり頃に書かれた本を読む。何かを見て、何かに似ていると相似を見るのはよくあることだ。
    筆者は商人国家としては繁栄したカルタゴに日本を重ねた。繁栄と衰退を繰り返したカルタゴは、最後にローマによって抹殺といってよい形で滅んだ。
    その理由を筆者は、いつまでもカルタゴが商人国家であり続け変わらなかったから、とする。経済大国になっても隣国との力関係の変化を考慮せず、国家の方針を変えずにいて他国から脅威と受け取られたからだと。
    では、日本は? 筆者の思いもここにあるように思う。平成が終わろうとするなか、その答えはでているというべきか。
    カルタゴの如く「滅んだ」というのは言い過ぎとし

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    2019年01月04日
  • 懐かしい「東京」を歩く

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    1925年生まれで、東京の武蔵野で育った著者が、みずからの思い出や東京を舞台にした文学作品などを振り返りながら、古きよき東京を懐かしんだエッセイです。

    ときに、夏目漱石、田山花袋、国木田独歩、西條八十といった人びとの作品を参照し、また著者自身が交流のあった文化人の回想が挟まれながら、東京という都市の文化的な厚みが語られています。

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    2014年07月15日
  • 吾輩も猫である

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    漱石の猫のほうが好みだけど、現代版にするとこんな感じなるのかなぁと思いました
    ねこかわいい!
    寒月くんの話がでてきたり、ところどころに漱石猫のエッセンスが入っていて嬉しかったです^^

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    2012年10月11日
  • 吾輩も猫である

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    漱石の猫のほうが好みだけど、現代版にするとこんな感じになるのかなぁとも思った。
    ねこかわいいモフモフ!
    寒月くんの話が出てきてうれしかった♡

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    2012年01月19日
  • この言葉! 生き方を考える50話

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    解説としては一本調子なのだが、言葉自体にはやはり重みがある。
    インドネシアに先日いったこともあり、気になるぞ、アラビアンナイト。

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    2015年07月14日
  • 戦争と人間 歴史が語る20の教訓

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    @yonda4
    悲しいかな、戦争を根絶させることはできない。

    なぜなら、人間は過ちを繰り返してしまう生き物だから。

    馬、鉄、車、飛行機など発明される度に戦争の歴史を変えていった。
    本書にはそういった戦争の歴史が語られている。
    残念なのは、自分の世界史知識がものすごく乏しいため、内容の理解ができていないこと。勉強します。

    過ちを繰り返してしまうのが人間ならば、日本は少しでも繰り返させないようにする立場にあると思う。

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    2011年04月10日
  • この言葉! 生き方を考える50話

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    ゲーテの、「人間は努力するかぎり、迷うものだ」という言葉がやっぱ好き。卒業式でも印象的な言葉だったから。優柔不断な私にとっても勇気づけられる。

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    2011年03月05日