【感想・ネタバレ】ことばへの旅(上)のレビュー

あらすじ

人間が長い歴史を経て築き上げてきた、果てしなき“ことばの森”。そのなかを放浪し、すばらしい“ことばの木”に出会い、その木のなかにイデア(本質的な特徴)を発見したときの感動!著者のそうした感動から生まれた本書は、いわゆる箴言集ではない。著者ならではの深い思索によって、様々なことばの本質をあぶり出してみせる一方、私たちに読書の愉しみ、考えることの喜びを教えてくれる。「人間の知性は明鏡ではなく、意志と感情で曇った鏡である」(フランシス・ベーコン)、「異なった人間には異なった真理がある」(オスワルト・シュペングラー)、「君子は淡くして以て親しみ、小人は甘くして以て絶つ」(荘子)など、心に響くことばをもとに展開される名随筆は、人生や社会の諸問題を考える上で格好の道しるべとなろう。

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Posted by ブクログ

歴史の偉人たちの箴言に耳を傾けながら、言葉と呼応・共鳴する著者の心的風景を丁寧なエッセイに落とし込んでいく一冊。「言葉を手にする」とは、他ならぬ自分だけがもつ内的世界に新たな感性の一雫を垂らす営為であり、新しい想像力をもたらしてくれるもの。

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2021年12月18日

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