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21世紀を迎えた今日、戦争やテロの恐怖はますます増大している。人類発生以来、絶えることのなかった「争い」の歴史。数多の経験則を積み上げながら、人間はなぜ「戦争」を放棄する英知を持ち得ないのか。本書は、古今東西の歴史に“臨床例”を求め、戦争の根源的要因に解明のメスをふるった文明評論。ローマ帝国、スパルタ、カルタゴから始皇帝、モンゴル、インカ帝国まで、20の具体例をもとに戦争発生のメカニズムを読み解いていく。とりわけ本書の特徴は、各項ごとの論旨を明確に掲げたことにある。スパルタの巻では<教育>、十字軍の巻は<文化衝突>、ヒトラーの巻は<宣伝>……のように、戦争という“怪物”の様々な性格や要素が見事に因数分解されて提示されるのである。長年にわたり世界各地を旅し、実際に古戦場や帝国の遺跡にたたずみ、「戦争と人間」の問題を考察し続けてきた著者ならではの力作。著者撮影の貴重な写真も満載した好著である。
...続きを読むPosted by ブクログ 2011年03月24日
ギリシャ時代、中国、モンゴル、インカなど古今東西の戦争跡を旅しながら、なぜ人間は争うのかについて考察する。争いは人間の本能であり、各文明が拡大していく過程での避けられない衝突だったりする。
だが、闘争心はパワーでもある。そのエネルギーを他に注ぐことで、争いを避けつつ、平和的な価値を生み出すこと、すな...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月10日
@yonda4
悲しいかな、戦争を根絶させることはできない。
なぜなら、人間は過ちを繰り返してしまう生き物だから。
馬、鉄、車、飛行機など発明される度に戦争の歴史を変えていった。
本書にはそういった戦争の歴史が語られている。
残念なのは、自分の世界史知識がものすごく乏しいため、内容の理解...続きを読む
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