横山啓明のレビュー一覧

  • 弁護士の血

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    法廷を舞台にしたリーガル・アクション。エンタメ全開です。

    効率の良い一行目から作中に引き込み、どんどん展開する。主人公は落ち目の弁護士。緊迫する監視下の元、かつての稼業であるスリや詐欺の手練を発揮して、土壇場で難関を通過。さらに陰謀の中枢へと、一歩一歩迫っていく。そこに法廷シーンが加わり、あれよあれよと読めてしまった。

    アクションとリーガルのバランスがよく、それをさらりとエンタメでコーティングしてある。筆致は平凡だが嫌味がなく、謎解きの面白さも味わえる。でもちょっと長いかな。シリーズになるとのことで、主人公の背景についての記述が多い。キャラも微妙に淡白で、全体的にB級っぽいけど、面白いシリ

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    2015年09月22日
  • 1922

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    「悪事は引き合わない」を地で行く、ことごとく破綻するキツさ(いっそ早めに死ねればまだ救われたろうに……)の表題作。一方『公正な取引』は典型的「悪魔の取引」テーマかと思えば、あれ?……いいの!? というヒドい話で人が悪い。その構造上、最後まで感情移入できなくて、キング作品では珍しい。

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    2015年07月04日
  • 1922

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    ネタバレ

    中編2本
    妻を殺した男が、その死体にまとわりついていたネズミに取り憑かれる話
    悪魔の契約の話。末期がんを助けてもらう代わりに親友を不幸にする男。シャーデンフロイデがテーマか。他人の不幸に際限ない喜びを感じるさまが妙にリアル

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    2015年05月24日
  • 甦ったスパイ

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    タイトル通りスパイもの。
    一章ごとに視点が変わって話が掴みにくいのと、前半の展開が遅いのとで読むの疲れる。
    後半の伏線が回収されて行く流れはお見事。

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    2015年05月02日
  • 1922

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    『希望は一つもなくて、全部絶望』
    いい名前だなぁ。なぜ、殺人がだめなのか。突きつめよう。希望は一つもなくて、全部絶望。この計算を求めよ。

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    2015年02月26日
  • 甦ったスパイ

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    ル・カレの好きな人にはおすすめ、とかどこかの書評に
    あったそうだが、そう言えないこともない。
    最近のスパイはそういうやり方なのか!と感心する反面、
    本人も行方を知らなかった隠し子をネタに、外国の
    情報機関の責任者を陥れよう、なんてありかしら?とも
    思う。冷戦下の愛国心という動機に代わるものが必要なのは
    分かるけど、もうちょっとハードボイルドでも・・

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    2015年02月15日
  • 甦ったスパイ

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    家にあったので読んでみました。
    結構初期にお話が解決しそうと思ったらそうでもなくずるずる長引いた、というような。カッコーを追いかける辺りでなんであの場で捕まえなかったのかなあとか思ったんですが吐かせるよりもつけた方が良いという判断なんでしょかね。

    フランソワは愛の子、とか断言する辺りどうなのかなあと思いました。じゃあ奥さんとの間の子供たちは愛の子じゃないのか(笑)。不倫相手の男も誠実な感じじゃないし。本当に愛し合っているならきちんと離婚したらいいとか正論かましたくなるわけです。という訳でその辺り最後美談に終わりそうですがそうでもなさそうな感じが…。大体不倫男が隠し子の存在を漏らしたから養父母

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    2013年12月09日
  • 1922

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    キングっぽいかな?キングっぽいか…。だけど、ちょっと"嫌ミス”のような。ちょっとやりすぎの感じが怖かった。

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    2013年10月03日
  • 1922

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    ネタバレ

    全盛期のキングには程遠いながらも、それでも普通に読ませるのはさすがと言うべきなのか。とはいえ、たくさんあるキングの傑作小説の中にあれば埋没必死の凡作になるだろうなぁ。

    救いのない闇小説2編
    表題作は読んでみればすぐ分かる救いのなさ。息子と2人で結託して嫁さん殺して幸せになるわけがないわな。もっとも振り回された親友(元?)はたまったもんやないやろけど。

    もう1作の方はちょっとひねってある。作品自体じゃなく読んだ人の心のダークさを試す展開。人を呪わば穴2つと言うが、1つの穴を金で塞いで幸せになれるのかどうか

    読後感はよろしくないが(キングにそれを求めるのはグリーンマイルと刑務所のリタ

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    2013年09月20日
  • 1922

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    テーブルタッピング、いわゆるこっくりさんは自分に暗示をかけて強迫観念に陥ってしまうものらしい。十円玉から指を離してしまう、紙の処理を忘れるなど、ルールを破ることでこっくりさんは帰らず、自分に憑いたままだと思い込む。悪いことがあれば、こっくりさんのせいだと思い込む。ずっとこっくりさんが自分を見ていると思い込む。そういう思い込みは少しずつ、精神を衰弱させる。

    『1922』はこっくりさんのような話だったと思う。ひたすら血を拭って、苦しみながら死ぬ人間を見ていたウィルフレッド、ヘンリーは思い込みの力に負けたように見えた。

    要約すると、罪の意識ってやつ。

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    2013年05月02日
  • 1922

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    中編2編を収録。どうにも後味の悪すぎる「1922」は、キングの持てるそういう面を前面に出した作品。「公正な取引」は超自然的な存在と思われる何かと取引をした男の話。だけどこれ公正か?と思わずにはいられないほど、取引後の展開が容赦ない。最後にもう一度どんでん返しがあるかと思ったのに。

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    2013年04月07日
  • 1922

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    「1922」はスーパーナチュラルなはなしではなかった。それぞれ自業自得。牛がかわいそうだった。「公正な取引」はひどい話だった。(出来じゃなくておこる出来事が。)さすがキング。

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    2013年03月13日
  • 1922

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    特に恐怖は感じなかった。正直、こんなもんか、ぐらいにしか思えなかった。悪意が足りない。訳者の問題か?

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    2013年02月20日
  • 1922

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    「Full Dark, No Stars」という4作入りの作品集からの、中編と短編2編。中編(普通で言ったら長編)の「1922」は因果応報の寓話。キングのお話は、ばらまいたものはすべて刈り取る。刈り取って、丸く収める。しあわせに収まるときもあるし、不幸に収まるときもある。いずれにせよ収まるから、安心して読める。大衆小説はそうじゃないとね。

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    2013年02月13日
  • 1922

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    キングは新作を書いてくれる、出してくれるだけで満足ですがなにか? すげー傑作とかではないが、マエストロの味は堪能。

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    2013年02月02日
  • 1922

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    2作品あったが、どちらもみごとに不快な結末。特に2編目の「公正な取引」が良い。だれでもこれくらいは残酷になれそうと思った。

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    2013年01月20日
  • 無実

    購入済み

    好きではない

    ストーリー展開は早く読みやすいのですが、子供に対して異常な関心を持つ男性の描写が多いので不快な気持ちになってしまい楽しく読み進めることが出来ませんでした。購入したことを正直後悔しています。 
    レビューでそういった点に触れたものがあればなと残念です。

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    2024年06月28日
  • 弁護士の血

    購入済み

    時間の無駄

    法廷での最後の逆転方法が些末なこと過ぎてつまらなかった。
    また、物語進行上、主人公にとって都合の良すぎる事ばかり。あり得なすぎる。

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    2019年03月23日