横山啓明のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
法廷を舞台にしたリーガル・アクション。エンタメ全開です。
効率の良い一行目から作中に引き込み、どんどん展開する。主人公は落ち目の弁護士。緊迫する監視下の元、かつての稼業であるスリや詐欺の手練を発揮して、土壇場で難関を通過。さらに陰謀の中枢へと、一歩一歩迫っていく。そこに法廷シーンが加わり、あれよあれよと読めてしまった。
アクションとリーガルのバランスがよく、それをさらりとエンタメでコーティングしてある。筆致は平凡だが嫌味がなく、謎解きの面白さも味わえる。でもちょっと長いかな。シリーズになるとのことで、主人公の背景についての記述が多い。キャラも微妙に淡白で、全体的にB級っぽいけど、面白いシリ -
Posted by ブクログ
家にあったので読んでみました。
結構初期にお話が解決しそうと思ったらそうでもなくずるずる長引いた、というような。カッコーを追いかける辺りでなんであの場で捕まえなかったのかなあとか思ったんですが吐かせるよりもつけた方が良いという判断なんでしょかね。
フランソワは愛の子、とか断言する辺りどうなのかなあと思いました。じゃあ奥さんとの間の子供たちは愛の子じゃないのか(笑)。不倫相手の男も誠実な感じじゃないし。本当に愛し合っているならきちんと離婚したらいいとか正論かましたくなるわけです。という訳でその辺り最後美談に終わりそうですがそうでもなさそうな感じが…。大体不倫男が隠し子の存在を漏らしたから養父母 -
Posted by ブクログ
ネタバレ全盛期のキングには程遠いながらも、それでも普通に読ませるのはさすがと言うべきなのか。とはいえ、たくさんあるキングの傑作小説の中にあれば埋没必死の凡作になるだろうなぁ。
救いのない闇小説2編
表題作は読んでみればすぐ分かる救いのなさ。息子と2人で結託して嫁さん殺して幸せになるわけがないわな。もっとも振り回された親友(元?)はたまったもんやないやろけど。
もう1作の方はちょっとひねってある。作品自体じゃなく読んだ人の心のダークさを試す展開。人を呪わば穴2つと言うが、1つの穴を金で塞いで幸せになれるのかどうか
読後感はよろしくないが(キングにそれを求めるのはグリーンマイルと刑務所のリタ -
Posted by ブクログ
テーブルタッピング、いわゆるこっくりさんは自分に暗示をかけて強迫観念に陥ってしまうものらしい。十円玉から指を離してしまう、紙の処理を忘れるなど、ルールを破ることでこっくりさんは帰らず、自分に憑いたままだと思い込む。悪いことがあれば、こっくりさんのせいだと思い込む。ずっとこっくりさんが自分を見ていると思い込む。そういう思い込みは少しずつ、精神を衰弱させる。
『1922』はこっくりさんのような話だったと思う。ひたすら血を拭って、苦しみながら死ぬ人間を見ていたウィルフレッド、ヘンリーは思い込みの力に負けたように見えた。
要約すると、罪の意識ってやつ。 -
購入済み
好きではない
ストーリー展開は早く読みやすいのですが、子供に対して異常な関心を持つ男性の描写が多いので不快な気持ちになってしまい楽しく読み進めることが出来ませんでした。購入したことを正直後悔しています。
レビューでそういった点に触れたものがあればなと残念です。