横山啓明のレビュー一覧

  • 無実

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    「著者略歴」でページターナーぶり炸裂だったジョン・コラピント、しばらく見ないなあと思っていたら出てきました。前半はするする読め、途中からはずしずし重くなっていく。
    アメリカでは性犯罪に対してこれほど厳しいんだなあ、日本は生温い、と感じてしまった。

    ツッコミどころもないではないが、書きにくいテーマに果敢に挑んだ根性は評価されていい。

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    2016年07月02日
  • 弁護士の血

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    まるでハリウッド映画のような作品。冒頭から息をもつかせぬ展開で、話に引き込まれる。でも、ちょっと出来過ぎ感が否めないかな〜。

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    2016年05月28日
  • 弁護士の血

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    二十四時間裁判に関わり、自らの魂をすり減らし、家庭をかえりみることができない―ニューヨークの弁護士エディー・フリンは、酒に溺れて妻から見放され、いま町をさまよい歩いていた。そんな時、ロシアン・マフィアが彼を脅迫する。要求をのまなければおまえの娘を殺害する。十歳の愛娘が拉致され、いま命の危険にさらされている。マフィアのボスは、自分に不利な証言者を殺害しろという難題を突きつけてくるが…。

    映画化前提のようなリーガル・サスペンス。アクションも含む。

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    2015年11月23日
  • 弁護士の血

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    リーガルサスペンスとして読み応えがあり、
    それとともにラスト近くのアクションも緊迫感があり最後まで楽しめる。

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    2015年09月15日
  • 弁護士の血

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    自分の好きなジャンルの横断、面白くないわけないよな。
    ちょっと主人公が有能すぎんのと、どこぞで読んだ感のある表現はあったけど。

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    2015年08月01日
  • 甦ったスパイ

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    あっさりと解決?と思ったら、実は――という。テンポがよく普通に読みやすかった。不倫を美化してるようなところはちょっと・・・だけど。

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    2014年08月20日
  • 1922

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    息子とともに妻を殺して井戸に埋めた男が蝕まれる恐怖を描く中編と、親友の不幸をブラックユーモアで塗りつぶすジョーキーな短編を収録。“恐怖の帝王”キングの久々良作でしたん。

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    2014年08月10日
  • 1922

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    原書刊行時に読み、翻訳を再度読んだ。
    「1922」が好きだ。
    あとがきにもあるけど、大恐慌で農業従事者が行き場を失い追い込まれていった悲劇を、目をそむけたくなるような「醜悪な妻殺し」というキングらしい禍々しいストーリーで魅せる。どんなに取り繕っても、軌道修正しようとしても、妻殺しという呪いから逃れられず、全て失っていく年老いた男の姿がとても怖くて悲しい。

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    2013年07月08日
  • 1922

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    ネタバレ

    恐怖の帝王キングが手加減なしで描く光なく真っ暗な物語。
    恐怖の物語に帰還した巨匠の最新作。

    「1922」
    1930年、8年前に息子と共謀し妻を殺害した男の告白文という形で物語は進行する。
    1929年といえば大恐慌の年であるため、それより少し前のアメリカ中西部を舞台としている。
    農地を大企業に売ろうとする揺るぎ無い決意の妻の殺害を、土地に深い思い入れのある男は企てる。
    妻を殺害後古井戸に遺体を棄て、企業の弁護士や警察の追及からなんとか逃れたものの、
    その罪悪感は二人の人生を追い詰めていく……。

    「因果応報」とはこのことだが、展開がまったく読めない。

    「公正な取引」
    所謂「悪魔との取引」をテ

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    2013年06月29日
  • 1922

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    スティーヴン・キングは『ペット・セメタリー』のあとでちょっと方向転換をしてしまい、ハッピーエンド志向とか、ゾロアスター教ふうの「善悪二元論」が前面に出されたりとか、あるいはそろそろ創作上のアイディアのパワーが弱まってきたようにも思える。かつてほどの「ベストセラーメーカー」ぶりはもう影が薄く、人々にも飽きられてきたかもしれない。
    しかし彼の小説に出てくる「いかにもアメリカ人的な」モノローグの粘りが私は好きで、それはドストエフスキーや太宰治にも比較すべきものだと考えている。彼のスプラッタ趣味には共感というものは感じないが、物語をとおして「内面」のうねりを形成してゆく手腕は、文学的価値をも持っている

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    2013年05月05日
  • 1922

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    ネタバレ

    キングの新作!恐怖の四季、真夜中4分過ぎに続く第3中編集。読むのがもったいなくて、下巻が出るまで積ん読してました。

    1922。結構長い作品。ひたすらじわじわと、妻を殺した男が狂って行く様を、彼の視点で語る作品。いやー滅入るわー( ;´Д`)。全く状況が改善される見込みがなく、どこまでもずぶずぶ落ちていく状況がわかっているのに、やめられない止まらない。読後感よくないのがわかってるのに、惹かれて読まされちゃうのは、何でなんだろう。キングの魔法。ネズミ怖いっ。

    公正な取引。古典的素材である「悪魔との取引」を、キング流にアレンジした短編。どんなどんでん返しが?と思ったら、意外にあっさり終わったなあ

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    2013年04月20日
  • 1922

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    表題の「1922」と短めの「公正な取引」の2作収録。
    「1922」は妻を殺した父子の転落を、「公正な取引」は余命僅かだった男の呪詛を描く。
    「1922」はあっと驚く展開はないが徹底した因果の応報と悲劇にキングらしいホラーが詰まってる。
    個人的には「公正な取引」が好き。非常に歪んだ幸福の物語で救いがないが、取引材料が有限なことを思うとその後の展開の予想はつく。二重に毒を持つ作品だった。

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    2013年03月23日
  • 1922

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    なかなかグロかったなー。
    ビッグドライバーに続き、やっぱりNo star だった。Full darkだった。
    やっぱ表題の1922はまさに。
    悪い方にしかいかない。次は何を読もう。
    面白かったです。

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    2025年11月28日
  • 弁護士の血

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    ネタバレ

    詐欺師の過去を持つ元敏腕弁護士エディーがロシアンマフィアに娘を人質に取られ法廷内に爆弾を持ち込む役を押し付けられる。
    マフィアのボスはこれから始まる裁判の原告で、そこで証言をしようとしている内情を知る証人を爆破しようとしているのだ。

    いきなりフルスピードで始まるスリリングな展開。
    なんとか第一幕をしのぎきり、機を見て反撃に出ようとする最中にぼんやりと浮かび上がってくる不自然な状況。
    何か裏がありそうだが、いまいち捕まえきれず、もんもんとしながらも状況を打破しようとするエディ。

    非常に引き込まれる語りだったのだが、もったいぶって引っ張った割にありがちな結末で、それはがっかり。

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    2020年06月28日
  • 甦ったスパイ

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    故あって英国秘密情報部SISから追われた男トーマス・ケル。彼は昔の同僚から思わぬ依頼を受けた。SIS初の女性長官に就任するアメリア・リーヴェンが突如消息を絶った。アメリアのことをよく知るケルに彼女を探し出してほしいというのだ。ケルは捜索を始めるが、やがて驚くべき国際的陰謀が明らかに!非情な謀略に巻き込まれた人々のドラマを描く傑作スパイ小説。英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞受賞作。

    とっても普通のスパイ小説。

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    2018年06月03日
  • メソッド15/33

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    女性が監禁されて犯人達を出し抜いて
    逃げ出そうまた、犯人達を殺そうとする話
    主人公の、頭脳がキレすぎてて
    怖さを感じるほど
    淡々としている語り口が、読んでいて下手なのか
    頭がいい主人公ゆえの表現なのか
    が、わからなかった。

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    2018年03月17日
  • 1922

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    1922は救いのない話だった。
    公平な取引も救いはないんだけど面白く読んでしまえたのはなぜだろうか?他人の不幸は蜜の味的な?

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    2017年11月03日
  • メソッド15/33

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    頭脳明晰少女の言葉遣いがあまりにも汚くてギョッとなるときがある。きちんとした家庭で育った子がこんな汚い言葉遣いするかな?そこだけ、すごい違和感があった。

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    2017年04月03日
  • 1922

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    なかなか読み進められなかった1冊ではあったし、またしてもキングにだまされた、というか。映画『ミスト』でも後味悪く、もうキングやだー!と思いつつも、またキングワールドに足を踏み入れてしまう。
    この中毒のような感覚、何なんだろう?つい、引き寄せられてしまう、というか。
    年に1回で十分ではあるけど、このもやもやを欲してしまう。。

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    2016年07月15日
  • 1922

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    ジャック・ケッチャムが油多め、麺硬めなら、スティーブン・キングは、何もかも普通で頼んで出てくる王道のストーリーテラー。例えが下手くそ?いや、ジャック・ケッチャムに嵌ると、何故かスティーブン・キングに戻りたくなる。旨いのは分かりながら、身体に悪い気がして…。

    本作は農園における、ある一家を巡っての人間ドラマ。勿論、ホラー風味である。ちょっと怖さが足りないかなー、という感じ。幽霊が何でも知っているという設定は、罪悪感に脅える人間の心理的な理由によるものだろうか。その推測が成り立つとしても、その幽霊を見た人すら知らぬ事を、幽霊が知っていたとしたら、どう説明できるだろう。何か、我々は幽霊を神の如く時

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    2016年03月13日