加藤秀俊のレビュー一覧

  • 九十歳のラブレター(新潮文庫)
    互いに一途で美
    「妻は夫をいたわりつ、夫は妻に慕いつつ」は、
    変わりゆく時代の中でも覚えておきたい大事にしたいものになった。

    奥さんの「いずれいいことがあるでしょ、好きなようにしたらいいわ、あたし、待ってるから」のマインドがすごく好き。
    あと互いに難しそうな局面を楽しもうとするところ。

    たまたま...続きを読む
  • 九十歳のラブレター(新潮文庫)
    あっという間に読めてしまう
    筆者の奥様に語りかけるように、あなたと呼びながら昔を回顧していく文体に惹き込まれる

    とても理想的なカップルだと感じた。もちろん思い出は美化されていくものだし、息子さんのあとがきにもあったように思い出に酔われたように書かれてるところもあると思う。それでも、奥様がまったく大...続きを読む
  • 九十歳のラブレター(新潮文庫)
    大切にしたいと思った本は本当に久しぶりだ。
    今頃お二人は桜の木の下で手を取り合い笑いあっているのだろうな。だから一夫一婦制は辛いんだよなぁ、失うことの辛さを知りたくない→ひねくれの弱虫(笑)
  • 習俗の社会学

    日本文化の神髄

    昨今臆面もなく、その由来さえ知らずに西洋の行事を取り入れる風潮に辟易としています。そんなときに、この本を読むと、日本文化の本来の姿、日本人の心をを再認識することができます。
  • 続・隠居学
     加藤秀俊さんの「続・隠居学」、2007.2発行です。ニートと隠居はどっちも「ひきこもり」の意味を含んでいますが、月とスッポンだと。そうですね、隠居ののんびりは仕事を為し終えた後、そして、体力の衰えによるものでもありますね。一読して「続」の方は、隠居生活とはあまり関係のないものも結構多いエッセイでし...続きを読む
  • 常識人の作法
    若い頃「独学のすすめ」「整理学」、最近は「隠居学」「続・隠居学」、楽しく拝読しています!加藤秀俊さんの「常識人の作法」、2010.10発行です。読みやすくて、楽しくて、味わい深いエッセイです。特に「演劇する現代」は面白かったです。確かに現代は(いつからなんでしょう?)「ヤラセ」の構造ですね。TVはグ...続きを読む
  • なんのための日本語
    日本語に対する意識が変わった。
    読みやすいので、たくさんのひとに呼んでもらいたい本のひとつだと思った。
  • 常識人の作法
    新聞休刊日は談合だ!ホントよく言ってくださいました。
    トマス・ペインの「コモンセンス」。何かにでてきたな?副島隆彦だったっけ?
    きだみのる 「きちがい部落周遊紀行」。前から気になってたが、これも読んでおかないと。
  • なんのための日本語
    母国語である日本語を勉強しなおしたくて、なんとなく手に取った。
    文法や語法などについてはあまり細かく書かれておらず、日本語に限らず、言葉は通じればよいというある意味ゆるい考えの主張がおもしろかった。

    英語では私じしん相変わらずコンプレックスを持っているようで、できるだけきれいに話そう、書こうと頑張...続きを読む
  • 隠居学 おもしろくてたまらないヒマつぶし
    隠居というか、ただただのんびりゆったり暮らす養生のような生活を綴ったようなエッセイ?みたいな感じで書かれている一冊。
    長いことダラダラ説明しておいて、「まぁ、どうででもいいことだが」といって話題を変えるのが何度も続く感じ、まるで老人との会話を楽しんでいるようだった。
    次から次へとつぎはぎの知識が欲し...続きを読む
  • 常識人の作法
     常識という曖昧で大雑把な思考の判断方式は潤滑油のようなもので、それは人間や社会の持つ摩擦をなめらかに回避する道具である。その根拠が正確か不正確か、妥当か妥当でないかはともかく、それはその場における緊急避難的措置としては有効である。しかし、無知な大衆の織り成す社会はこの不完全な道具である「常識」に過...続きを読む
  • 文芸の社会学
    卒論のために読んでみました。
    何か「文芸の社会学」っていうより、「文芸を元に社会学の基礎を見る」という感じ。いやまぁ、それはそれでいいんだけどさ、自分としては、社会学の基礎はわかってる(つもり)だから、もっと文芸の方に重きをおいてほしかった。

    ただ結構読みやすかったし(その割には時間がかかったけど...続きを読む
  • なんのための日本語
    日本語があいまいという論は間違いで、英語をはじめとする外国語にもあいまい表現は十分あり、それは洗練された言語が持つ文明の技術なのだ、という説明になるほどと思った。日本語の問題ではなく、それを使う日本人があいまいな表現を多用しているというのにも納得。
    漢字を知識をひけらかしたり権威をふるうために使うこ...続きを読む
  • なんのための日本語
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    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時...続きを読む
  • 常識人の作法
     常識人であろうとする著者が、世の中の非常識を槍玉に挙げる。非常識に目を向けることで常識を探るかたちで、著者は論を展開している。80歳の著者が見る若者たちの生態。気になって当然でしょう。しかし……。正論で、真っ当なのだけれども、頭が固すぎる気がしないでもない随想録。
  • 常識人の作法
    こんなうるさい頑固ジジイが町内に1人は居てほしいような気がする。そんなことどうでもエエやんか、時代が違うんだから。と、言いたくなるくらいいちいち目くじら立てて煩いけど、ひと昔まえの日本人にはそんなことは当たり前のことだった。そしてそれは今も正しい。でも今それを言われると鬱陶しいし、そんなことを誰もし...続きを読む
  • 常識人の作法
    彼の本は高校生の頃から読んでいて、もう30年以上になる。影響が大きく社会学者になりたいと、社会学部を受験した程。その尊敬する著者は、今、私の勤める広告代理店があまり好きではないようなのが、少しショック。
    でも、内容はおもしろく考えさせられることも多い。
    最近、メディアの役割の変化、メディア自身の功罪...続きを読む