あらすじ
日本語はむずかしいという。漢字を正確に書けなければいけない、敬語が使えないと一人前ではない……。だが、小学校から高校まで12年間も「国語」をまなんでも、「日本語」はうまくならない。しかし、実は「学校国語」と日常つかう日本語とは別のものなのである。文法や漢字をいくらならっても日本語は上達しない。どうすればよき日本語ユーザーになれるか。利用者の視点から語彙・漢字・口語などに着目してつづる日本語論。
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Posted by ブクログ
母国語である日本語を勉強しなおしたくて、なんとなく手に取った。
文法や語法などについてはあまり細かく書かれておらず、日本語に限らず、言葉は通じればよいというある意味ゆるい考えの主張がおもしろかった。
英語では私じしん相変わらずコンプレックスを持っているようで、できるだけきれいに話そう、書こうと頑張っているが、nativeと同じように話せなくてよいんだなあと、少し解放された気がする。
著者は漢字の多様についても疑問を呈しており、この本もひらがな表記や大和ことばが多く使われている。初めは違和感があったが、読み進めるうちにこちらの方が心地よくなり、私も少しは倣ってみようとおもった。
Posted by ブクログ
日本語があいまいという論は間違いで、英語をはじめとする外国語にもあいまい表現は十分あり、それは洗練された言語が持つ文明の技術なのだ、という説明になるほどと思った。日本語の問題ではなく、それを使う日本人があいまいな表現を多用しているというのにも納得。
漢字を知識をひけらかしたり権威をふるうために使うことに反対というのには同感だ。法律を学んでいて、意味もなく難解な漢字が度々出てくるのは本当に謎だ。
私もこの文章を書くのにかなりの漢字を使っているなあ…。
漢字はあくまで趣味のひとつで押し付けるものではないというのは新しい視点だった。
自分が使う日本語に、責任を持とうと思えた。
全体的に言っていることが一貫しているといえば聞こえはいいがほとんど同じことで弛んだ。