大石英司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ下巻は,上巻でも登場していたアイリーンという女性がキーウーマンとなる.
インターネットで情報を発信していた謎の女性であったが,障害を抱えているとは思えないほどの行動力は尊敬に値する.
ウイルスに耐性がつき,凶悪化するのは知られているが,これほど早いスピードで進化されてしまうと,実際には打つ手がないのではないか.
そのためか,小説では「えっそれって最初に調べることだよね?」っていう事に遅ればせながら気がついて凶悪化したウイルスに効果が見られたという設定になっている.ここはちょっと無理があるなーと違和感を感じたところだ.
とはいえ,アイリーンには生きて欲しいと思っていただけに,この展開には -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作の合衆国閉鎖に続く,アメリカシリーズの第2弾.
基本的な流れは前作と同じだけど,すでに第2弾にして安心感を感じるのは著者の能力の高さかもしれない.
上巻はラスベガスを舞台に受け入れを進めるシーンもあれば,民兵との戦い,将軍の死となかなか盛りだくさんである.
この民兵がくせ者で,この人たちがいなければ物資の受け入れも進むはずなのに,何故か邪魔をする.しかも,本人たちは邪魔をしているのではなく彼らの正義を押し通しているだけというのが皮肉ではある.
これは情報の少なさによるものなのか,それともそれを解った上で暴れているだけなのか,その両方が混在した状況による悲劇なのかも知れない.
ただ -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻に続き,下巻も読み終わりました.
上巻は予想外の面白さと書きましたが,下巻もそれに続いてなかなか面白い.世界規模のウイルスとの戦いの話がある一方で,上巻から文中に突然メールのやりとりが書かれていた二人が最後に登場してくるとは予想外でした.
この小説のように日本が果たして有事に率先して動けるかと言われると,政治家の無能ぶりに目を覆いたくなる現状では絶対に無理だと思うけど,日本人はまとまったら強いというのは第二次世界大戦を見てもわかること.
有事に動けるような国であって欲しいし,私自身も動けるような人でありたい.こんなことを考えさせてくれる,なかなか面白い小説でした.