大石英司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ中国が国際世論の隙をついて尖閣諸島を手中に収めようとしたらどうなるかをシミュレートしたクライシスノベル。
前半のクライマックスは海保と中国の漁船に偽装した人民軍の魚釣島上陸の攻防、後半は一転して尖閣を国際政治の舞台でどう正当性を持たせながら確保して行くかが描かれる。
もしもを描いているので、そんなバカなという設定もそこかしこにあることはあるが、こういう小説にありがちな「攻められたんだから報復して以上終わり」ではなく、物事の展開を丹念に描いている点は評価できるのではないかと思う。中国がそこまで綿密に、かつ徹底した行動を取れるか、アメリカはそこまでコケにされて黙っているか、といったあたりは違和感を -
Posted by ブクログ
こうなって欲しくはない、って思いながら読んでいった。衆議院選で政党交代の時期に勃発した中国軍の尖閣への上陸話なので、今、この時期、新聞報道にある小さな数行足らずの中国の領海侵犯という記事にも目がいってしまった。
神保町にある中国専門書店や、天安門広場から撤退したスタバ等、小説に実話が盛り込まれているだけに、現実味が強い。
しかも内政問題を外にそらす中国と、民主化が進んで与党野党の綱引き状態で決定力に欠ける日本の政治。 外交カードの多い中国と外交ルートが少ない日本。まさにその通りで、結末はいかに?がきになり止らなくなってしまった。
政治的に微妙な問題だけに、落しどころはここが妥協だったか -
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