宇野千代のレビュー一覧
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自信たっぷり、という感じの所も読み取れるのに嫌みがなく(むしろとっても微笑ましい)、全て70代から後に書かれた文章であるのにまるで少女みたいな可愛らしい文章。
彼女自身辛い事や悲しい事もたくさんあったとは思うのだけどそこを全くクローズアップしようとせずとにかく自分は幸せだったと言い切ってしまう人生観にとても好感を持った。
世の中の人生観を語ったりなんだりしている文章では自分がいかに苦労していかに悲しい思いをして生きてきたかという負の部分にばかり力を入れているものが多いがこの本はそれらのものとは違う。
悲しくても、言わない。悲しいと思わない。
自分も辛い事や悲しい事があってもそれをやたらめったら人に喋って同情を買おうとしたりしない著者のような人間になりたいなあと思った。 -
Posted by ブクログ
朝ドラが新しく始まった。ご出身地の岩国は縁があって、岩国高校も訪れたことがある。宇野千代氏の頃の女学校は別場所にあったみたいだが、立派な高校だ。
宇野千代氏の名前は聞いているも、世代が違うせいかその程度。朝ドラをより楽しむために晩年のエッセイを読んでみた。
生きておられれば130歳くらい、僕の爺さんよりは少しお姉さんで、人力車が走ってた時代。蒸気機関車は走り出してたかの頃。
4回離婚、しかもその時代に、というインパクトが強くて、そういう目で読んでしまうも、かの東郷青児とまでというものだから、単に4回ではないようだ。現在なら誰であろうか、沢尻エリカ的スキャンダラスな大物女優か。当時は女優業ないだろうから、文壇や画壇が芸能界。
そういう目で読み出しても、文章はエネルギーに溢れ本人そのもの。納得感がある。読み終わりにはすっかりファンになって、自伝的小説も読んでみたい。とにかく東郷青児に興味がある。晩年まで活躍した秘訣も。
これから半年、ドラマも楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
激動の時代をなんとも、軽やかに奔放に生きた宇野千代さん。
いろんな、文豪や有名な方とのふれあい。
今じゃ叩かれそうなくらいの恋多き女性。
それであって、芯があるので読んでいてこんな生き方もあるんだと、清々しささえ感じる。
最後の宇野千代さんが百歳を迎えて、角川文庫版によせての文が全てかな。
「私は年齢を意識せずに生きてきた気がする。
とりたてて長生きするために努力してきたわけではない。長生きするために何か特別なことをするのは私の流儀に反する。ただ、私は21世紀が見たい。なぜなら私は人一倍好奇心が強いからである。」
「私は自分の気持ちに正直に行動してきた。人がどう思おうが世間が何と言おうがこれっぽっちも思ってなかった。ただそれだけであるのに私が何か特別なことをしてきたことのようにいう人が少なくないとはなんとも面白いことではないか」
人はもっと軽やかに生きてもいいのではないかって思ってしまう(笑)無理かな。