【感想・ネタバレ】行動することが生きることであるのレビュー

あらすじ

人生は凡てのことに、のぼせなければならない、と思っているのである。……何事かをするのに、あとさき考えてからすると、どうも勢いがなくなる。のぼせていると、何事をするのにも、することに勢いがつく。そこで初めて、行動することが生きることになる。90歳を優に過ぎた著者が経験から贈る、生き方についての343の知恵。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

行動が思考を引き出す。手で考える。手を動かすことにより、考える。
思い込んだことは、その通りになって現れる。
恐怖は判断を狂わせる。
希望を発見することが上手な人は、生活の上手な人である。
自信は成功の鍵である。
褒めること、喜ばせることが人間関係の基本である。
好意を受けたものは、好意で返す。
婚生活を持続させるものは友情。言葉の攻撃は頭に刻み込まれて決して忘れない。だからよした方が良い。
暗示は魔法の力を持つ。
上手になるとは、ひたすら続けることである。
習慣が生き方を決める。
書くことが無いと思っていても、毎日決まった通りに机の前に座る。

深み、重みのある言葉がちりばめられている。

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2018年11月23日

Posted by ブクログ

かっこいい女だな、って思った。

初めての宇野千代。

文章はとぎれとぎれで、一行だけのものもあったりする。
はじめは「?」と思うけど、読みすすめるほどにときめいて、ファンになってしまいそうだ。

おれもこんなふうに生きてやる。

追記
神について。
仕事をしていて悩んだ末に開けた道、は神によるものでなく自分の力だという内容の文章があった。
最初は傲慢のような印象も受けたが、「神様が助けてくれてこれができた」という表現を見たり聞いたりしたときには、なんとも思ってこなかったが、そうか、神様は「わたし」の手に宿ったりしないんだな。
人間以外のもの、それが神様なんだな。
その考えは反転すると、やっぱり、困難を乗り越えるのは自分の力によるものだということになって、それはなんとも勇気の湧いてくることだなと思った。
同時に、神様を(人間以外の存在を)敬うことにもつながって、それは傲慢とは正反対なことだった。

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2018年01月13日

Posted by ブクログ

99歳まで生きた宇野千代さんの言葉集です。
はじめは表紙が集英社文庫の『ナツイチシリーズ』で
可愛かったので買ったのですが、中身も素晴らしかった!
人生、幸福、人と人のつながり、恋愛、結婚、健康、暮らし方…どれもこれも私の心に響きました。
何度も読みたくていつも持ち歩いています。

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2016年07月22日

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【本の内容】
人生は行動であり、行動が思考を引き出す―。

人生の達人が贈る、幸福になるための343の知恵。

[ 目次 ]


[ POP ]
損をしたくないというのはある種の本能なのかもしれないが、生きることのダイナミズムを確実に奪う。

著者は数々の結婚遍歴、実業家としての苦労など生涯に損もいっぱい、でも途轍もない幸福も得てきた人。

人生はすべてのことにのぼせるべしという骨太な生き方の見事な手本帖。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年08月24日

Posted by ブクログ

すごく勉強になります。役に立つかどうかは受け手次第。だけど、私にはすごく役に立ちそう。目から鱗も同意もたくさんあった。

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2012年01月26日

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タイトルとかわいい表紙に惹かれて購入。

宇野千代さんは、表紙のイメージにぴったりなかわいいおばあちゃんといった感じ。
その楽天的でエネルギッシュな考え方には元気をもらえます。

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2013年03月02日

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破天荒なようで、その実サムライのように一本筋が通って、
でもめちゃくちゃチャーミングで嫌味がない。
大先輩は生き方も書く技術もすごい。

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2010年09月08日

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一つ一つの言葉がしみます…
買ってから最後まで読んでなかったけど、
最近カバーが変わって本屋に売られてるのを見て
久しぶりに読み返しました。
宇野千代さんの生き方はとっても前向きで、
私も頑張ろうって気持ちになれます。

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2010年07月17日

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「心の張り」
「心に張りを持つ」は生きる、生き抜くための秘策である。それには思い立ったらまず行動すること。そこであったことに熱中できるほど好奇心を抱くことだ。心が健康であれば身体も健康である、まさに自分に暗示をかける生き方が素晴らしいもの、ことを作り出すと言うことだろう。

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2022年06月28日

Posted by ブクログ

人間は現実と想像を往復して巧みに生活している。その往復こそ宇野千代の「行動像」であり、どこまでも体をぶつけて逃げないことだと説く。さすがにこの考えで90歳まで生きたとあらば言葉に重みがある。

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2017年08月02日

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ネタバレ

とてもよかったです。書かれている内容は、そりゃあまあ、よく言われるような基本的な事柄なのかもしれないけど、この人の文章で読むと、説教じみたところや押し付けがましいところがなくて、すんなり心に入っていく。奔放に生きたような言われ方をしがちな方だが、むしろ臆病な面も垣間見えて。読んでいて、元気になってくる本。私もがんばろう、と思える本でした。

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2015年01月08日

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タイトルがすべて。
私が持っている本は、こんなに可愛い表紙じゃなかった。
表題、内容な対して、この表紙は可愛すぎないか?
考えてるだけじゃダメ。行動しなきゃ意味ない。自分を奮い立たせたい時に、このタイトルを思い出す。

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2013年06月10日

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読みやすい。そして、視界がクリアになることば。たまに瞑想暴走世界に突入してくのも整然としてなくていい。

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2011年08月29日

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黄金(クガニ)言葉が散りばめられている。取り入れたいこと多々あり。自分の意思に素直に行動し、きらきら輝く自立した女性だったんでしょうね。2011/1/15(60-2)

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2011年01月20日

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初めての宇野千代さん。
かっこよすぎ。
はまりました。
ぐっとくる言葉は、彼女の経験がちゃんと現れてるから。
もっと作品読んでみたい。

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2010年11月22日

Posted by ブクログ

美しい桜色の表紙にひかれて購入

「私、死なないような気がするんですよ…」

彼女のデザインした桜色のハンカチを持っていた。
潔く生きた先駆者

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2010年09月01日

Posted by ブクログ

これはいつも以上に時間をかけてじっくり丁寧に読みました。

潔く力強い。
年齢からは考えられないほどチャーミングで全てに前向き。
おまけに嫌味がない!

こういう生き方って素敵です。
読むだけでスッキリします。

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2011年03月02日

Posted by ブクログ

自信たっぷり、という感じの所も読み取れるのに嫌みがなく(むしろとっても微笑ましい)、全て70代から後に書かれた文章であるのにまるで少女みたいな可愛らしい文章。

彼女自身辛い事や悲しい事もたくさんあったとは思うのだけどそこを全くクローズアップしようとせずとにかく自分は幸せだったと言い切ってしまう人生観にとても好感を持った。

世の中の人生観を語ったりなんだりしている文章では自分がいかに苦労していかに悲しい思いをして生きてきたかという負の部分にばかり力を入れているものが多いがこの本はそれらのものとは違う。
悲しくても、言わない。悲しいと思わない。
自分も辛い事や悲しい事があってもそれをやたらめったら人に喋って同情を買おうとしたりしない著者のような人間になりたいなあと思った。

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2010年07月25日

Posted by ブクログ

読むと、元気がわいてきて前向きになれる。

彼女の生き方はすごすぎて圧倒されてしまうが

意識を前向きに変えていくその力がすごいなぁと思った。

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2010年06月23日

Posted by ブクログ

いろいろ考えさせられることがたくさんありました。
この本、人生のバイブルにしたい感じ。

恋愛についても、仕事に対しても学ぶことがたくさんありました。
彼女の生き方は大変だけれども、考え方を是非まねしたい。
2,3ヶ月をかけて少しずつ読んでいったので、最初のほうのお話はもう忘れかけて来ているので、この本はずっと手元に置いておきたいです。

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2010年03月21日

Posted by ブクログ

さ、さすが宇野先生!といった感じの彼女の生き方についての考え方、習慣が描かれています。
考える前に体が動いちゃってたのよね。という先生の生き方は、読んでいてすがすがしい。

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2009年10月04日

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宇野千代(1897~1996年)氏は、山口県玖珂郡横山村(現・岩国市)の酒造家に生まれ、岩国高等女学校(現・県立岩国高校)卒の小説家、随筆家、着物デザイナー、実業家。野間文芸賞、日本芸術院賞、菊池寛賞等を受賞。勲二等瑞宝章受章。文化功労者。作家の尾崎士郎、梶井基次郎、画家の東郷青児、北原武夫など、多くの著名人との恋愛・結婚遍歴を持ち、その波乱に富んだ生涯は、様々な作品の中で描かれているが、中でも『生きていく私』(1983年)は自伝的小説として有名。
本書は、著者の様々な作品等から、「生き方についての知恵」に関する文章を集めたもので、1988年に出版、1993年に文庫化された。
私は、著者については、大正、昭和、平成にかけて活躍し、女性の社会的活躍の先駆けともなった人として認識しており、今般新古書店で偶々本書を目にして、どんなポリシーで生きた人なのかを知りたくて読んでみた。
沢山のセンテンスが目に留まったが、例えば以下である。
◆人生は行動である・・・「人間の考えることは、その人の行動によって引き出されることが多い」、「あの時は思わずそうした、考える隙間がなかった、と思うほど速い、速力のある行動ほど、「生きていた」という感覚が強い」、「感動は行動に結びつき、人生を愉しくする」、「そうだと思い込んだことは、その通りになるものである」、「人間のすることは、自然に同じことの繰り返しになる。そう言う風になりたくないと思っても、なりたくないという拘泥が、かえって事態をなりたくない方へ持っていくからだ」、「自信のない人間は、褒められた事項に対しても、また新しい不安を持つ」、「人生で一番面白いのは、事実では真っ赤な噓であったことが、心理的にはほんとうであった、そう言うことがあり得ると言うこと」、「忘れることが新しい道へ踏み出す一歩である」
◆幸福をはりめぐらせて生きる・・・「幸福というものは客観的判断にあらずして、主観の断定にある」、「私たちは何よりも、生活の中から、希望を発見することが肝要である。希望を発見することの上手な人は、生活の上手な人である」、「自信は成功の鍵である」、「自慢は自分を救う最上の方法である」
◆人と人を結ぶものは善意である・・・「褒めること、喜ばせることが人間関係の基本である」、「好意を受けたものは好意で返す」
◆健康は心がつくる・・・「自然な気持ちで、つまり、平常心をもって生活していさえすれば、ほんとうに長生きをすることが出来る」、「好い話は会う人ごとに自慢する。・・・つまり、自分の言葉で、繰り返し自分に暗示を与えるのである。この、繰り返される暗示くらい、魔法のような力を持つものはない」
◆暮らし上手は生き上手・・・「お洒落をする、或いは気持ちよく身じまいをすることは、生きて行く上の、生き甲斐でもある」
◆人生は死ぬまで現役・・・「どんなに大変なことでも、それが愉しいと感じられるときは、人は疲れないものです。成功感を持てたときも同様です」、「好いものだけを見分ける眼の訓練を、自分のものにしたかったら、好いものだけしか、見ないようにすることである」、「心に張りがあると、人間というものは、死ぬまで、ボケるものではありません」、「人生は死ぬまで現役である、老後の存在する隙はない」
読み終えて、まず、宇野千代はこうした生き方をする類稀な才能を持っていたのだと強く感じたし、宇野さんのような生き方が全ての人に望まれるとは思わないのだが、どちらかと言えば慎重で自制的になりがちな日本人にとっては、刺激的で、色々な場面で背中を押してくれるようなセンテンスが多かった。
宇野さんは、ある意味非常に女性的に生きた人とも言えるので、(年齢を問わず)女性が読む方がより心に響くと思われるが、私のような50を過ぎた男性が読んでも元気が出る一冊である。
(2023年2月了)

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2023年02月10日

Posted by ブクログ

"人生とは凡て言葉の暗示である"
自分自身に暗示をかけて、こうでありたいと思う方へ進む。
愉しくないこと、辛かったことは自分を夢中にさせることをたくさん考えきれいさっぱりと忘れる。

"謙遜は美徳ではなくて悪徳である"
自分の言葉が自分の耳に反射して、本当に自分は駄目だと思ってしまう。

"人間は心配すると心配した通りになる"
心配してびくびくしていると、自分で自分の心にわるい暗示をかけてしまっている。

"上手になると言うのは続けてすることだ"
嫌いなこと、苦手なことでも辛抱してやり続けるとだんだん面白くなる。

いくつになっても愉しいこと、したいこと、出来ることを考え、行動する。宇野さんの生き方、素敵です。
私も見習ってまずは『自己暗示』やってみよう…


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2022年07月14日

Posted by ブクログ

1.著者;宇野さんは小説家・随筆家。編集者・着物デザイナー・実業家でもあった。1921年、懸賞小説に「脂粉の顔」が一等当選し、作家デビュー。1936年にファッション雑誌「スタイル」創刊。1980年代から、女性向けの恋愛・幸福・長寿等のエッセイを多く執筆。「おはん」で野間文芸賞・「幸福」で女流文学賞・・等を受賞。多くの著名人との恋愛・結婚歴があり、波乱に富んだ98歳の長寿を全うした。
2.本書;宇野さんの人生観を、着飾らなく素直な気持ちで語ったエッセイ。8章・45項の構成。「第1章;人生は行動である 第2章;幸福をはりめぐらせて生きる・・・第7章;暮らし上手は生き上手 第8章;人は死ぬまで現役」。最終項で、「老後の心配と言うものは、充実した生活にはない、私は自分がやがては死んで行くと思ったことが一度もない、80歳でもまだまだ生活の途中である」という。強靭な精神力を持った女性だったと思います。
3.個別感想(心に残った記述を3点に絞り込み、感想と共に記述);
(1)『“第1章;人生は行動である”の中の、「困難な事には自分の方から進んで這入っていく、すると道は開ける」』より、「或る困難な事態に出会うことがあると、本能的に、その困難を打開してみたい。・・私は、何か困る事があって、それを少しずつ直していくのが好きである。・・人間というものは、一旦覚悟を決めたとなると、どんなことでも出来るものです」
●感想⇒宇野さんは前向きで、強い意志の持ち主。羨ましい性格ですね。私事です。祖父は、ある期間、船員で世界を駆け巡っていました。私は子供の頃に、当時の話をよく聞かされました。「航海生活は困難な出来事の連続だった」。先端的な電子機器も少なく、「経験がものをいう生活で大変だった」と述懐していました。祖父に言われました。「困った事、困難な事があっても逃げない事、そうすれば、救いの神が現れるものだ」と。私は、困難な事態に直面した時、逃げずによく考えて行動する事の大切さ学びました。但し、物理的に危害を被るような時には退散という術も身につけなければなりません。どんな時でも、臨機応変に真正面からぶつかる位の気概を持ちたいものです。
(2)『“第2章;幸福をはりめぐらせて生きる”の中の、「精神を積極的に保つコツ」』より、「謙遜は美徳ではなくて悪徳である。人の持っている良い芽は決して摘み取るものではなく、伸ばすことが大切である。芽は手当て次第でどんどん伸びる。伸びないなどとは、夢にも思ってはならない。伸びる、伸びる、どんどん伸びる」
●感想⇒ニュアンスが少し違うかもしれません。万能選手はそれほどいないと思います。人には“強みと弱み”或いは“長所と短所”があります。私は、強み・長所を伸ばせば良いと考えます。弱みの克服は、強みの発揮に比べ難しいと思います。試験を例にとれば、苦手科目は平均点を目指し、得意科目は高得点を狙うのです。私も色々な試験の際、得意科目を重点に勉強しました。まずまずの成果があがりました。偏った勉強を勧めているのではありません。すべての事に精力を注ぐのが理想ですが、例えば、子供に苦手な科目よりも、得意科目を楽しく学ばせるのも良いと考えます。好きこそ物の上手なれ。強みを伸ばせば、自信に繋がるでしょう。但し、弱みの補強は、人並みを目指しましょう。
(3)『“第8章;人は死ぬまで現役”の中の、「心に張りのある人間はボケない」』より、「心に張りがあると、人間という者は、死ぬまで、ボケるものではありません。私の言う事は、あなたにとっては、少し大袈裟過ぎるかもしれませんが、ボケを防ぐには、たった一つ、この方法があるだけなのです」
●感想⇒ボケ防止だけでなく、心に張りがある人は活き活きしています。仕草さや会話に現れます。精神が充実していないと、後ろ向きになり、どんなことも悪く考えがちです。物事に失敗した時など、原因をあれこれ考え、悩み落ち込みます。心に張りがあると、原因よりも次に何をすれば良いかを考え、行動します。顔つきを見ればわかります。心に張りも持つ条件は、まず“健全なる精神は健全なる身体に宿る”です。体の健康に留意し、豊かな心を作る為に、読書等で疑似体験と先人に学び、思考の幅を広げましょう。それが心に張りを作る第一歩だと考えます。
4.まとめ;宇野さんは、本書で最初に「考える前に、体を動かすこと」と言っています。私は、「行動する前に十分考える事が重要だ」と、教えられました。結果は、考え過ぎて中々行動出来ず、過ちを犯したこともあります。その時の教訓は、時と場合により「思考と行動の順序」を使い分けなければいけないです。まとめです。本書には宇野さんの生き方がギッシリと詰まっています。私達に生きて行動する事の大切さとヒントを与えてくれます。しかし、人間は生を受けてこの方、生い立ちや生活環境が違います。従って、先人の生き方を参考にしつつも、自分流の生き方が最も幸福と思います。暗中模索しながらでも、自分流を構築したいですね。(以上)

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2022年06月03日

Posted by ブクログ

読書録「行動することが生きることである」3

著者 宇野千代
出版 集英社

p202より引用
“どんなに小さなことでも、飽きることなく、仕事として続けて
いる間には、そのことが自分の体に定着して、本当の仕事として、
働けるようになるものである。”

 目次から抜粋引用
“人生は行動である
 幸福をはりめぐらせて生きる
 人と人を結ぶものは善意である
 愛は誰のためのものか”

 近現代の代表的女性文学者である著者による、人生の過ごし方
についてのアドバイス集。
 行動と思考についてから心の張りとボケについてまで、90年以
上生きられた著者の豊富な人生経験を元に書かれています。

 上記の引用は、上手になることと続けることについて書かれた
項での一文。若いうちに色々な事を試して自分を探すというのも
良い生き方かもしれませんが、一つのことをひたすら続けるとい
うのもまた良い生き方なのではないでしょうか。
 著者の生年は1897年とのこと、生きた時代は全く違いますが、
今より不便な時代を生き抜いた方の言葉故に、重みを感じざるを
得ません。

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2013年12月25日

Posted by ブクログ

いくつになっても前向きに元気に、
最後のその時まで人生を全うしたい。宇野さんの綴る言葉からそう感じた。

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2013年06月08日

Posted by ブクログ

僕にとって少し文章の繋がりかたに訳の分からないところが、多かったように感じます。でも書いてあることは深いと思う。

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2011年08月22日

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購入

宇野千代という人の文章を読んでみたくて買った

彼女の考え方や行動力に触れることができると思う
でも、なんだかすんなり読み下せない
また読み返したい本

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2011年07月06日

Posted by ブクログ

心中未遂した直後の東郷青児とその現場である血まみれの布団で同衾したという凄絶なエピソードをしって、宇野千代先生はこまかいことにこだわらない、たいへんおおらかな方なのだな、きっとエッセイでもその無限の包容力で読者を癒してくれるにちがいないとおもい、最近つかれていたわたしは本棚の隅にあったこの本を手にとったわけなのだけれど、適当にめくった最初のページが「人と人を結ぶルール」と題された章で、冒頭に「世の中には、時間にルーズでも、ほかのことは几帳面で、誠実な人もあるかもしれないが、そんな人は稀であろう。時間を守ると言うことは、人との付き合いの上で、守られなければならない最低の義務である、と私には思われる。また、文明人としての最低の義務でもある、と思われる」などと書かれており、癒されるどころか全人格、全人生を否定された気がした。よくかんがえてみれば件のエピソードはおおらかとかそういう問題じゃなくただの変態だし、心中相手のコンパクトだか鏡だかをそれから何十年もつかいつづけたという後日談からして筋金入りだ。わたしはそっと本を閉じた。が、そのあとも暇をみてはなんとなく開いたページをよんだりしていて、もちろんまったく癒されないのだけれど、料理の章とかはためになるし、参考にもしている。水にさらしたり煮込んだりしないで、根菜は油で揚げてから調理するといいそうですよ皆さん。そうしたら野菜の風味が逃げないらしい。

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2011年02月14日

Posted by ブクログ

宇野千代、なんとドラマティックな女性なこと・・・

人生経験豊富な女友達ができたわ、くらいの感じで読みました。

共感することもあるけれど、彼女のように生きるのはちょっと怖いなぁと思ってしまう。特に恋愛。

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2011年07月11日

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