宇野千代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
次回の読書会課題図書は、今年の後期朝の連続テレビドラマのヒロイン宇野千代さんの「おはん」。
宇野千代さん、お名前はもちろん知っていたけど、著作を読むのは初めて。
宇野千代さんへの勝手なイメージと、タイトルの女性の名前から、奔放な女性の一代記なのかと思っていたら、一人称で描かれる物語の語り手は、30代前半のうだつの上らないいわゆるダメンズ。
7年ほど前、女房(おはん)のある身で、はじめて馴染んだ芸妓にうつつを抜かし、それ以来、おはんは実家に戻されて、自分はその芸妓の家で半ばヒモのような生活をしている。長い間願っていた子どもは、タイミングの悪いことに実家へ引き戻された直後におはんのお腹にいる -
Posted by ブクログ
「幸せな思い込み」はその通りになる。帯に書いてある言葉がいい。
私はよく「幸せだ」「楽しいな」とよく言っているが、ますますその通りになっている気がして、帯の言葉に納得した。
・超ポジティブ思考
・迷った時は「行動する」ほうを選ぶ。
・過ぎたことは後悔せず、たちまち忘れる。
・一人でいるときも「陰気な顔つき」をしない
・陰気は罪悪
・何に対しても否定的に言わない。
・幸福は幸福を呼び、不幸は不幸を呼ぶ。
・「自分はできる」という確信が、能力を発揮させる。
・能力は情熱である。
・仕事は「やる気」に必ず応えてくれる。一生懸命にすると必ず面白くなる。
・体は「心の思う通り」になる。
・長生きの人 -
Posted by ブクログ
これは、加納屋を語り手に設定したことによって成功した作品だと思う。
物語として読むなら、正直なところ、どの登場人物にも共感できない。
でもこれが、エロスとアガペーについて書かれた寓話なのだとしたら?
おはんは、一心に加納屋の幸せを願い、加納屋の幸せこそが自分の幸せであると考えている。
一方、おかよは、加納屋の肉体を求め、とにかく自分のもとにとどまってくれることを望む。
そして加納屋は、そんな二人の間で、どっちつかずの態度を取り続ける。
でも、おかよとの生活をこのまま続けたい気持ちも、おはんと悟と親子3人で暮らしたい気持ちも、その瞬間においては本物なのだ。
本物だからこそ後悔し、悩み苦しむ。