宇野千代のレビュー一覧

  • 生きて行く私
    何と人間性豊かな人なことか。
    こんな老人になりたいと切に願う。
    波乱万丈な人生も独自の哲学で乗り越えていく。
    最初から最後まで引き込まれる内容であった。
  • おはん・風の音
    いい。

    宇野さんは好きな女性小説家のベスト5くらいです。
    心情および情景の描写が好きな感じ^^
    中村天風さんの門下なんだよね〜。

    だからかな?
    主人公を取り巻く状況はどうしようもなく悲劇的なのに
    主人公は暗くないの。
    芯が強いというか、ちゃんと自分の足で立っている感じです。
    その、環境と心情の不...続きを読む
  • 生きて行く私
    パワー不足を感じるとき、取り出してきては読みます。いつも手元において、活力をもらう、そんな本です。宇野千代さんのように自立して、奔放で、一途な生き方に憬れます。
  • 生きて行く私
    智恵の塊のような人だった。あらゆる困難を笑顔で乗り越えていく気質は一言でいえば「楽天的」だけれど、影の覚悟と涙さえ女らしい人だった。瀬戸内晴美とよく似ている。「私は辛いと思うことがあると、その辛いと思うことの中に体ごと飛び込んでいく」。生きてきた私ではない。「生きていく私」は「死なないような気がする...続きを読む
  • 生きて行く私
    なんという逞しさ!なんという運命!いまだって昔だって宇野千代先生のような人はきっといない、多分これからも。あまりのいさぎよさに心打たれます。
  • 九十歳、イキのいい毎日
    読めば元気になれる本。特に「私の発明料理」は楽しかった。豚肉の入ったお鮨など、名前を見たときはぎょっとしたが、読んでみると実に美味しそう。そのうちやってみようかな。
    表紙の着物は富士山だろうか。同じ柄が続いているから、波のようにも見えるが、こういう大胆な柄を着こなせるのは本当にすごい。
    巻末には瀬戸...続きを読む
  • 生きていく願望
     毎日1万歩、歩く。外は危ないので広い部屋の中を歩く。要する時間は1時間半。片足立ちは17分間平気。台所の用に3時間半。机での仕事に3~4時間。あとは着物の仕事と雑談など。くよくよしてる時間はない。宇野千代(1897.11.28~1996.6.10、享年98)「生きていく願望」、1989.11発行。...続きを読む
  • 行動することが生きることである
    「心の張り」
    「心に張りを持つ」は生きる、生き抜くための秘策である。それには思い立ったらまず行動すること。そこであったことに熱中できるほど好奇心を抱くことだ。心が健康であれば身体も健康である、まさに自分に暗示をかける生き方が素晴らしいもの、ことを作り出すと言うことだろう。
  • 生きて行く私
     いつでも、生活の始めに、まず家を建てる。馬込の家から現在の青山の家まで13軒の家を建てたと。宇野千代はおかしい。理解し難いとの風評もしばしば。雄一、悟、尾崎士郎、梶井基次郎、川端康成、東郷青児、三好達治、北原武夫・・・。宇野千代「生きて行(ゆ)く私」、1992.1刊行、1996.2文庫。明治、大正...続きを読む
  • 生きて行く私
    こんなふうに自由に生きたい、自分の感情だけに素直でいたい。そんなふうに強く感じさせられる。宇野千代さんのことは全然知らなかったけど、著名すぎる芸術家たちが出てきすぎてびっくりした。
    素直に言うと、この女すげーな!!!って感じ。リスペクトを込めて。
  • 行動することが生きることである
    人間は現実と想像を往復して巧みに生活している。その往復こそ宇野千代の「行動像」であり、どこまでも体をぶつけて逃げないことだと説く。さすがにこの考えで90歳まで生きたとあらば言葉に重みがある。
  • 恋愛作法
    心身健康で生命力あふれた作家の本を読んでみようと思い、「長生きした作家」という話題の中で宇野千代を知りました。明治から平成にわたり、98歳まで生きられ
    た女性。元祖肉食系女子とも呼ばれているようだけど、本当に「積極的」という表現では足りないほどアグレシッブ。この時代の女性とは思えないほど。(現代の女...続きを読む
  • 生きて行く私
    宇野千代さんの生い立ちから、いまに至るまでの自伝。
    冷静に考えてみれば、とんでもないことをやってきた人なんだけど、どんな出来事もさらっと書いているので、さらっと読んでしまう。

    思い立ったが吉日というのか、行動的でバイタリティのあふれる姿は見ていて気持ちよいほど。
    前向きな生き方も、信じたら疑わない...続きを読む
  • 生きて行く私
     この本の存在を知ったのは学生時代だった。恩師の文学の講義でたまたま取り上げられていたのだ。
     どんな苦労や不幸をも幸せに変える宇野千代の生き方を、先生は惜しみなく称賛していた。
     
     先生の人生にも様々な障害や苦労あり、しかし、それを全く感じさせない人だった。いつも太陽のような天真爛漫な明るさと笑...続きを読む
  • 行動することが生きることである
    とてもよかったです。書かれている内容は、そりゃあまあ、よく言われるような基本的な事柄なのかもしれないけど、この人の文章で読むと、説教じみたところや押し付けがましいところがなくて、すんなり心に入っていく。奔放に生きたような言われ方をしがちな方だが、むしろ臆病な面も垣間見えて。読んでいて、元気になってく...続きを読む
  • 生きて行く私
    「好い齢をして、見っともないとは思わないか、と言って、私を笑う人がある。」と書いている。私はそう思う。能天気な女である。今頃天国で別れた男に懺悔の日々を送って居ることだろう。南無
  • 行動することが生きることである
    タイトルがすべて。
    私が持っている本は、こんなに可愛い表紙じゃなかった。
    表題、内容な対して、この表紙は可愛すぎないか?
    考えてるだけじゃダメ。行動しなきゃ意味ない。自分を奮い立たせたい時に、このタイトルを思い出す。
  • 行動することが生きることである
    読みやすい。そして、視界がクリアになることば。たまに瞑想暴走世界に突入してくのも整然としてなくていい。
  • 行動することが生きることである
    黄金(クガニ)言葉が散りばめられている。取り入れたいこと多々あり。自分の意思に素直に行動し、きらきら輝く自立した女性だったんでしょうね。2011/1/15(60-2)
  • 生きて行く私
    毎日新聞に連載されていたという自伝的エッセイ。特に半生を語った前半部分はほとんど小説を読んでいるかのよう。時代は大正末期から昭和中期。複雑な家庭環境、地元での教員生活、上京後の文士たちとの交流、焼け野原からの雑誌発行、その成功と没落等々、どれも当時の風俗が垣間見えて興味深い。後半は時代も現代に近づき...続きを読む