田中薫子のレビュー一覧
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すごく独特の作家なのよね。ローリングなんかより発想や世界観は上等だと思う。キャラクター造形も負けてない。だけどローリングがあれだけ人気がでたのは、一般人の大好きな、感情移入がしやすいこと、恋愛・友情を含んだ学園青春ものであることに理由があると思う。イボットソンやこの人がいたからこそのハリー・ポッター。イギリスの魔法使い文学の豊かな土壌がハリー・ポッターを産んだのだ。ダイアナ・ウィン・ジョーンズだってイボットソンだってもうちょっとそういう要素を取り入れてたらもっと人気が出ただろう。惜しい。でもファンにはこの世界がまたいいんだろうね。
大人としては、読み始めてすぐに、これは『いつもポケットにショパ -
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ネタバレ大魔法使いクレストマンシーシリーズ。主人公は次期クレストマンシー候補のキャット。
もう一人の主人公といえるのがマリアン。彼女はこっそりと魔法を悪用している町に住む少女で、痴呆気味のおばあさんと暮らしている。機械技師になりたい兄はクレストマンシー城に密偵として送り込まれるがクリストファーの息子ロジャーと意気投合して飛行機を作ったり、ジュリアとジャネットがほしがった馬のシラクーザがキャットと心が通うようになったり。わくわくするような日常、古きものを解放する冒険だ。マリアンはきっとキャットにとってのいい伴侶になりそうだし、今後の展開にも期待が持てそう。 -
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ネタバレ大魔法使いクレストマンシーの一作。主人公はコンラッド。
このシリーズはクリストファーといい、大人に振り回される子供がかわいそうすぎる。子供を利用して悪事を企む大人の多さに絶望しそうだ。
今作のコンラッドも金に汚い叔父や無関心な母に振り回される。業が悪いなどだまされて進学する道を閉ざされ、変な屋敷で働くことにされるなんてむちゃくちゃだ。クリストファーとミリーの件は双方のコミュニケーション不足、屋敷でこき使われるのはそれが仕事なのだからそれほど酷いとは思えないが、コンラッドの進路の件はかわいそうすぎる。
可能性の世界を操って悪巧みをする一家は最終的に罰せられるのですっとはする。後、今更ながらキャ -
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大魔法使いクレストマンシーシリーズの第3作。才能のある気の強い姉と才能がない気弱な弟の物語。
もうこの話は姉のグウェンドリンに腹が立ちっぱなしだ。こんなどうしようもない姉はいらないとしか思えないのだが、弟のエリック通称キャットには大切な存在らしい。姉が弟の魔力を引き出して使った上に、弟の命を犠牲に世界を渡る。しかも並行世界のジャネットが身代わりに自分たちの世界に引き込まれる。ジャネット以外の並行世界のグウェンドリンは皆身代わりになった場所により救われているというのもまた救いようがない。それでもその優しさがキャットがキャットである所以、らしさだとは思うのだがスッキリしない展開だった。 -
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大魔法使いクレストマンシーシリーズの第2作。前作でクレストマンシーとして違う世界に呼び出された青年の少年時代の物語。
不思議な夢を渡る能力があったクリストファーだが、その世界は自分のいる世界の並行世界だった。クリストファーはその並行世界のどこにも自分を持たない。そのため、9つの命を持っているとのこと。心を許した伯父は盗賊だし、母親はかまってくれないし、父親はわけがわからないし、引き取られた城は楽しくないし、人生詰んだ感があった彼。しかし、別の世界であった女神になっていた少女と、伯父の使いタクロイを助ける為に城の住人と協力し、成長していく。
タクロイを開放するために自分の命を差し出し、それが捉 -
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ダイアナさんにしては珍しく全部が全部救われたわけではない終わり方。というか、最近悪役に容赦なく見えるのは自分の感性が変わったせいなんだろうか。まあ実際同情できる罪状ではないんだけど。
魔法が実在する並行世界だと、キリスト教の在り方も随分変わると思うんだけど、その辺どうなんだろう。ピンホーのお役目とその真相は好みだったけど、ちょっともやもや。
ジャネットの出番が少なかったのと、アイリーン姫の物語が伏線でも何でもなかったのが意外でした。マリアンは多分あのまま書くのをやめちゃうんだろうなあ。
クラーチは文句なしに可愛かったです。ミリーの活躍が多くて満足。