田中薫子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ大魔法使いクレストマンシーシリーズの第1作。
世界観を掴むのに、ちょっと時間が掛かりましたが、途中から一気に惹きこまれて読んでしまいました。(お米を炊く火加減みたいな感じ・笑。)
最初の食いつきが悪かったのは、主人公キャットの頼りなさと姉のグウェンドリンのずる賢さや性格の悪さの所為な気がします。
キャットはかなり後半まで頼りなくて優柔不断だけれど、あの姉に懐いているわりには、心の芯の部分が汚れていなくて、それが良かったかな。
それに引き換え、どんどん性悪になっていくグウェンドリン。彼女の扱いを考えるとハッピーエンドなのかが微妙な気もします。あと、ジャネットもちょっと可哀想な気もします。クレスト -
Posted by ブクログ
ネタバレグウェンドリンが思った以上に性格が悪すぎて爽快だった。
考えつく嫌がらせの魔法の内容が多種多様で想像力豊かだなぁと感心。
読者と距離を置きながら、結構シビアに進んでいくなあと思った。
ファンタジーの世界だけど、現実を書いている気がする。(魔法という救いや夢があるからこそ、悲しい現実もリアルに書くことができるのかもしれないけれど)
クレストマンシーのキャラクターがとっても魅力的だった。
つかみきれずにするっと抜けていくようなお茶目な感じがいい。
シャープさんのへろへろっと手をふるジンジャークッキー、可愛いね。
この作者さんの作品は躍動感溢れる書き方で、どれも一気読みしてしまう。 -
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Posted by ブクログ
すごくおもしろかった
はじめて読むクレストマンシーシリーズ
とにかくお姉さんのグウェンドリンがひどい
弟のキャットがかわいかった
ほんとのお姉さんなのにキャットの魔力をずっと使っていて
キャットの命までも自分の所有物にしてしまっていてほんとにひどかった
でもグウェンドリンにそっくりなジャネットが他の世界からきて
最初はキャットも苦労するけど
ジャネットがキャットのことを思ってくれてほっとした
ジャネットは両親のいる自分の世界から無理やり他の世界に飛ばされてかわいそうだけど
自分の両親のもとにやってきた別の世界の自分が
自分の両親のことを慕っているのを知ってキャットの世界に残ることを決意し -
Posted by ブクログ
久々に読んだので、『クレストマンシー』シリーズを忘れていました。
読み始めたらすぐに思い出しましたが。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの物語は、いつも魔法でいっぱい。
そこが、彼女の作品が大好きな理由のひとつでもあります
一筋縄ではいかない登場人物たち。
予想できない展開と結末。
だから面白くてやめられない。
今回、一番ひきつけられたのが、「風の脚」
あれはいったい何で、どこからきたのでしょうかねぇ。
次に、コンラッドとアンシア姉さんのお母さんが、最後までお母さんの理想像でなかったこと。
子どもに関心を持たなかった為、みんな去って行くけど、やっぱりお母さんは本屋の屋根 -
Posted by ブクログ
ネタバレ(「BOOK」データベースより)
山麓の町に暮らす十二歳の少年コンラッドは、魔術師である叔父から、「高地の貴族の館にいるある人物を倒さないかぎり、おまえの命は長くない」と言われ、その人物を探すため、魔法の渦巻く館に従僕として奉公に行くことになる。同じときに従僕としてやとわれた、少し年上の少年クリストファーも、やはり別の目的を持って館に来ていた。きらびやかな館の中でともに苦労しながら働くうちに、実はクリストファーは、別世界からやってきた強大な魔法使いだということがわかる。二人は館の屋根裏で、異世界の不思議な塔に通じる扉を見つけ…?「魔法のファンタジーを書かせたら第一人者」「ファンタジーの女王」と -
Posted by ブクログ
今回の作品には、終盤にちょっとした大団円は用意されてはいるが、大きな見せ場はありません。しかし、心配はない「ギリギリでセーフ」を繰り返す2人の少年の行動による起伏と、徐々に新しいことが分かる期待感で充分に読ませます。
この作品はきっと、後のクレストマンシーであるクリストファー・チャントの人物造型のために、その生い立ちとして少年時代を描きたかったものなのなのです。さらに幼いころを描いた「クリストファー魔法の旅」を初めとするシリーズを何作か読んでおいた方が楽しめると思います。いや「クリストファー魔法の旅」を読んだ人には是非読んでもらいたいです。彼の成長を楽しめるはずだからです。