鈴木結生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレちんたら読んでたもので、ようやく読み終わったという感じ。漢字を個性的に読ませてるもので、特に人名に関しては、時々迷子になった。一気に読んでればそんなことはなかったかもしれないけど。
単行本として本棚に収めてるけど、例によって、文藝春秋掲載のもの。
ゲーテを専門とするドイツ文学、その妻と娘、娘の恋人がおもな登場人物。そこに長年の友人だったりが絡んでくる。
流れとしては、ゲーテの言葉とされる名言に振り回される話…と言えるのかな⁈
中に出てくるテレビ番組は、Eテレの100分de名著とナントカ夜話をミックスしたような感じ。思わず、一瞬だけど伊集院さんを思い浮かべてしまった。全然違って、すぐ引っ込めたけ -
Posted by ブクログ
ネタバレ作家の舟暮按が、編輯(へんしゅう者)の台場有奈から文学的自叙傳(バイオグラフイア・リテラリア)を書くべきでは、と提案されることから物語が進んでいきました。
普段使わない漢字や読み方、英語が多く使われ、しかも古典から現代の文学まで網羅されていました。知識不足の私は、読むのがとても時間がかかってしまいました。しかも完全に理解できた自信はありません。
でも、舟暮按が、始めは渋っていた自叙伝をようやく完成させたものを抹殺し、新たなタイトルをつけたときに、私までなんだかほっとしました。両親の発言などから新たに生み出されたこの自叙伝が、これからどんなものになるのかとても気になりました。
最後の終わり