鈴木結生のレビュー一覧

  • ゲーテはすべてを言った

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    ネタバレ

    ちんたら読んでたもので、ようやく読み終わったという感じ。漢字を個性的に読ませてるもので、特に人名に関しては、時々迷子になった。一気に読んでればそんなことはなかったかもしれないけど。
    単行本として本棚に収めてるけど、例によって、文藝春秋掲載のもの。
    ゲーテを専門とするドイツ文学、その妻と娘、娘の恋人がおもな登場人物。そこに長年の友人だったりが絡んでくる。
    流れとしては、ゲーテの言葉とされる名言に振り回される話…と言えるのかな⁈
    中に出てくるテレビ番組は、Eテレの100分de名著とナントカ夜話をミックスしたような感じ。思わず、一瞬だけど伊集院さんを思い浮かべてしまった。全然違って、すぐ引っ込めたけ

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    2025年09月06日
  • 携帯遺産

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    忍耐強い読者(文中のあり(笑))として完読しました。

    前作に引き続き、不思議な登場人物の命名、古典と英語がいっぱいの独特なストーリー、SFものではないのですが、異世界に連れ出されたようです。

    けど、タイトルの「携帯遺産」がなんかるか・・・だけはなんとなくわかった気がします。それ以外はほとんど???ですけど(笑)

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    2025年07月07日
  • 携帯遺産

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    ネタバレ

    作家の舟暮按が、編輯(へんしゅう者)の台場有奈から文学的自叙傳(バイオグラフイア・リテラリア)を書くべきでは、と提案されることから物語が進んでいきました。

    普段使わない漢字や読み方、英語が多く使われ、しかも古典から現代の文学まで網羅されていました。知識不足の私は、読むのがとても時間がかかってしまいました。しかも完全に理解できた自信はありません。

    でも、舟暮按が、始めは渋っていた自叙伝をようやく完成させたものを抹殺し、新たなタイトルをつけたときに、私までなんだかほっとしました。両親の発言などから新たに生み出されたこの自叙伝が、これからどんなものになるのかとても気になりました。

    最後の終わり

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    2025年06月28日
  • 携帯遺産

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    『ゲーテはすべてを言った』で第172回芥川賞を受賞した作家の受賞後第1作。
    人気ファンタジー作家の舟暮按(ふねくらあん→アンネ・フランクのアナグラム。1文字足りないがw)が、知り合いの編輯者に薦められて自傳を書くことになり、これまで辿ってきた人生を振り返る物語だ。
    旧字体や当て字を多用した文体、横文字が入り乱れるスタイルは前作同様だ。タイトルはディケンズの小説『大いなる遺産』から取られており、作中にも多くのトリビアが登場する。それ以外にも本筋とは関係のないあれやこれやがてんこ盛りで、読み進めるに苦労したが愉しかった。

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    2025年06月28日