鈴木結生のレビュー一覧
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ゲーテはすべてを言った
ティーカップに書かれていたある言葉の出典がゲーテだが、ゲーテ学者はそれを知らず、出典を探す話
ドイツ人の中で「ゲーテ曰く...」というジョークがあるというのがまず面白かった。日本で言うと。「... みつを」みたいな感じか。
そして、言ったか言ってないか論争についてはハッとさせられた。
本になったり、訳されたりした時点で確かに原文から変わってくる訳で、厳密にそのことを言ったかどうかって証明は難しい。
ゲーテが好きになった理由が、シャーマンキングに出てくるファウストのセリフ『時の止まれ。お前は美しい。』を気に入ったことが始まりだったけど、このように翻訳されているのは -
Posted by ブクログ
学者や戯曲、格言の引用が沢山出てくるので、哲学の知識がほぼない私にはかなり難しかった。でも、その前提知識があればもっと面白く読めるんだろうなと思いながら読み進めた。
ティーバッグのタグに書かれた「ゲーテの言葉」とされる一文の出どころを追う、という軸がありつつ、実際には「誰もが自分の中に “ゲーテ像” を作り上げ、その視点によって語る真実が変わる」という、すごくモダニズム的な物語になっているのが印象的。
そして何より、同世代の人が書いたとは思えないほどアカデミックで、素直に尊敬した。恥ずかしながら、私自身も文系だけど「文系の研究って、例えば教授たちは何をそんなに深掘りしてるんだろう?どこに“ -
Posted by ブクログ
読後、しみじみと考えてやはり面白かったというか、自分好みの作品だったな、と思った。
文体がクラシカルで昔の小説を読んでいる気分になれるのに、昔の小説より圧倒的に読みやすい!憧れの本の世界に入れたようなお得感。
登場人物ほぼエリートなのにどことなくほんわかしてて、興味の対象や環境が違うだけで、一般人と対してやってること(感情とか行動)は変わらないんだなぁ、親近感が湧いた。
ゲーテの言葉の解釈にしてもそうだよね、って納得。大昔の人の言葉なんて今に伝わるまでに色々な言語を行き交い、大勢の人間の解釈を行き交い、大量の時間を行き交い、価値観を行き交い、中には然先生のように捏造したり、意識せずに捏造して -
Posted by ブクログ
どんな名言もゲーテがすべて言った、とするドイツ人のジョークは初めて聞きました。
「ゲーテ曰く、◯◯。」という感じでしょうか??
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世の中に名言はたくさんありますが、本当に当人が言ったのか??あやしいものもたくさんあるようです。
たとえばアイラブユーを月がきれいですねと訳したのは漱石ではなかったとか、愛の反対は無関心、と言ったのはマザーテレサではなかったとか…。
とすると、ゲーテはすべてを言ったのか?というのもあやしいということになりそうですが…。
それはさておき、このことばはとても便利な言葉だと思いました。
なにかの説明で着地点を間違ったとき、
笑わせようとしてすべったとき、
「