鈴木結生のレビュー一覧

  • 携帯遺産

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     芥川賞を受賞した鈴木結生氏の受賞後の最初の作品。次作を楽しみにしていたので、期待して読んだ。

     イギリスとC・ディケンズが好きなファンダージ作家の舟倉按が、自伝小説を書き進める中で、父や母のこと、自分を
    振り返る、自分の記録を探す物語。

     独特の表現、イギリスのgenntleman、loue、英語の振り仮名だったり、「携帯財産+X」などなど。さーっと読んだだけでは、ん・・・?と思ったりするし、作者の圧倒的な知識に、これはどういう意味なんだろうと考えながらページをめくった。作者の意図することは、理解できているとは思えないが、主人公の按の頑張る姿はつい応援したくなるし、独特の世界観はちょっと

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    2025年12月21日
  • ゲーテはすべてを言った

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    主人公が大学教授であり、ゲーテを初めたくさんの文豪について多くが割かれ、アカデミックな展開。実際に、ゲーテもどんな人か良くわからない中ゲーテ論が展開されるため、始めはかなり難解に感じた。また。学問を探求することが当たり前の環境で織りなす議論は難しいと同時に現実味が薄く感じた。
    読み終わった後、最終的にゲーテがこの物語にどう関係したか、人に説明できる気がしないものの家族の絆も含め、最後は何となく、まとまった作品だった。

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    2026年04月05日
  • 携帯遺産

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    前作『ゲーテはすべてを言った』にあった博覧強記のエンタメ性とは違って、今作は天真爛漫な文学の雰囲気があって微笑ましく読みました。基本的に別々である書き手と作品の距離を近くして語られることもままある面倒なこの頃、なら殆ど重なるような自伝やその体裁をとった小説であれば書きやすそう、と読む側でしかない私は思ったりしていたのだけれど、実際素材として揃っているものは自分の生きてきた大切な時間や記憶なのだから、どこを使うのか捨てるのかの選択は創作よりも難しいだろうし、伝えることが考えの押し付けにならないようするのも慎重に期す部分が多くて寧ろ書きにくいものなのかなと考えが改まりました。主人公の舟暮按(アンネ

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    2025年11月22日
  • 携帯遺産

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    わからないことも含めて楽しめました。小説を書くって、こういう作業を重ねていくってことなのかなあ、と思いました。

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    2025年11月06日
  • 携帯遺産

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    英文学や聖書に詳しくない私にはなかなか手強い作品でした
    主人公の甥が、空から降ってくるお話をつかまえようと手を叩いてるシーンが素敵で印象的

    登場人物の名のアナグラム2人は分かったんですが、他の登場人物もアナグラムなのかなと思うと内容に集中できなかった


    舟倉按(ANN FNEKRA)
    →アンネ・フランク(Anne Frank)
     アンネの日記の著者
    台場有奈(だいばありな)
    →ダイアナ・バリー
     赤毛のアンの主人公の親友

    アナグラムではないけど
    蛇羽宇奥(じゃばうおく)
    →ジャバウォック
     『鏡の国のアリス』にある架空の生物



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    2025年10月13日
  • 携帯遺産

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    作家が自伝を描くことで、失踪した父親を求める気持ちが膨らんでいく。たくさんの古典の蘊蓄や創造した作品などが混然としてケムに巻かれたような面白さもあった。

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    2025年09月03日
  • 携帯遺産

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    ウィットに富み、格調が高い文体なのに、力みがない。言葉遊びも独特。難解な描写も、自由に想像して楽しむ。視覚でも楽しめる工夫(按が生笑に物語を語る場面)が為されており、読者への細やかな気配りと愛を感じた。

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    2025年07月22日
  • 携帯遺産

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    いやぁ〜、私にとって素晴らしい読書時間を満喫できました。ゲーテはすべてを言ったで芥川賞を受賞後、第一作目として注目の作品。前作同様アカデミックでありながら、一方で愛を感じるめちゃくちゃ良い話だった。衒学的ではあるものの作者の文学、歴史への深い造詣と作家に対するリスペクトと自分自身の作者であることへの矜持が伝わる。愛こそすべて…。

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    2025年07月12日
  • 携帯遺産

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    作者の知識量がすごい。大半は知らない固有名詞で、書かれていることもわからないことが多いけれど、なんとなく雰囲気が好き。

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    2025年06月30日
  • 携帯遺産

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    主人公のアンは、アンネ・フランクのアナグラム?前回の作品には、ニキ・ド・サンファルのタロット・ガーデンの本が出てきて、うぉっ!となったけど、今回はアドルフ・ヴェルフリが!鈴木さんの小説は、本当にいろんな楽しみ方ができて、毎回ワクワクする。いろいろなものが潜んでいるから、何度も読みたくなるし、古典文学にも興味が湧く。本を読みながら本を読みたくなる不思議な本!

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    2025年06月15日
  • ゲーテはすべてを言った

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    おもしろかったけど、文系高学歴男子の夢詰め込んでみましたスペシャルて感じだった。エンタメ色強いし本質的にはなろう系じゃないか? でもおもしろかった。

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    2026年07月19日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ネタバレ

    芥川賞受賞作。とっつきにくい内容である。先によんだ安堂ホセとのW受賞だがまだ私はこちらの方が合うかもしれない。

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    2026年07月14日
  • ゲーテはすべてを言った

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    鈴木結生さんの『ゲーテはすべてを言った』を読んだ。主人公の職業柄か小難しい文体や言葉選びがなされており、ともすれば退屈な読書になりそうなところ、そうならずにページを繰れたのはやはり鈴木さんの稀有な筆力に依るのだろう。読後感は一言、痛快!それだけに鈴木さんの年齢に驚いた。凄い才能…

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    2026年07月12日
  • ゲーテはすべてを言った

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    こちらに教養がなくて所々わからないものもあったが、最初と最後が繋がる構成も良かったし、こんな小説があるんだと久々に新たなテーマのものに触れて新鮮だった。知らない言葉もたくさんあって勉強にもなった。
    「耳をつねる」のように、登場人物が端々で芝居がかったことをすると、主人公以外の人物(特に女性)に深みが全くなく、子供向けアニメに出てくるような単純で典型的な人間で、そういう箇所が見えるたびに白けた気持ちになってしまうのが残念だった。

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    2026年07月12日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ユーモアがきいていて、面白い。
    ゲーテに対する熱が伝わってくる。
    やや息苦しいくらい。

    架空の人物の著作の盗用・・・
    笑ってしまう。
    アカデミズムのペラペラさ加減を表現しているのか?
    しかし、「誰が言った」などということを重要視するのが学問ではない。
    そういうことも感じさせる。

    まずは登場人物の名前が面白い。
    そこに惹かれる。

    本文の内容は、ゲーテやファウスト、その周辺の文学についての知識がないと、読みがつまってしまう。
    決して読みやすいわけではなかったが、学者のうんちくに付き合わされている感はでた。
    以前から、芥川賞の作品は、いろんな角度から眺めることのできるものが多い、と感じていたが

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    2026年07月09日
  • ゲーテはすべてを言った

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    細かいこと書きます、ごめんなさい。
    イタリアンレストランで娘が帰り際に大量にティーバッグを取ってきて名言が書いてあるタグを片っ端からチェック、結局はバッグに入れっぱなしにして1ヶ月後に捨てるって、なんかイヤなんだが…。
    統一が綴喜と食事する場面、注文したのはショートパスタだけど、「パスタを巻きつけたフォークを置き」とあり、途中で違うもの(ロングパスタ)も注文したって設定?とか思ったり。
    登場人物のちょっと読みづらい変わった名前のせいで、なんて読むんだっけ?と読んでいる流れが途切れてしまい、何度か同じところを読み返すことも。

    全体のアカデミックな雰囲気とかはとてもよかったし、好き。最後にドイツ

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    2026年07月01日
  • ゲーテはすべてを言った

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    言葉と歴史の面白さを知れた一冊。

    「ゲーテはすべてを言った」と言われるほど名言づくしの彼。
    その彼が言ったとされるある言葉を探していく物語。

    話としては中盤から家族のわだかまり、教授とのいざこざ、和解…のようなものがあり、最終的には丸く収まりハッピーエンドでした。

    何分教養が無いもので理解し切れない部分も多々あったが、歴史を知って読むともう一段階楽しめるのかなと思う。

    特に印象に残ったのはゲーテやその家族の話ではなく、チャップリンが言ったとされる

    「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇である。」

    という言葉。

    これから転職をして環境が大きく変わる私にと

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    2026年06月27日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ネタバレ

    教養を持ち合わせておらず内容に至っては理解できたとは言えないし何を感じるべきだったのかもわからなかった!(おい)
    統一の研究に対する姿勢と家族の話(これを書いたのが綴喜だった!)としてしか読めず自分の無知さを恥じますが、心温まる話だった。ゲーテが何者か知らないけれど、統一の人生を以って言葉の限り意味はあるんだと思えた。『言葉はどれも未来へ投げかけられたいのりである。』

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    2026年06月27日
  • ゲーテはすべてを言った

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    オーディブルで聞いたが、英語の発音がクソすぎて肝心の「名言」がほとんど聞き取れなかった。流暢っぽく発音しようとするな。そんなんならカタカナ発音のほうがマシじゃ。

    話はまあまあ面白いが、自分の世界に近すぎて逆に入れないとこある。

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    2026年06月20日
  • ゲーテはすべてを言った

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     博把徳歌(娘)が、父・統一と母・義子を郊外のイタリア料理店へ連れて行ったのは、十二月初めの火曜の晩のことである。

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    25歳
    【第172回芥川賞受賞作】
    高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。
    ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。
    ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う。
    若き才能が描き出す、アカデミック冒険

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    2026年07月12日