鈴木結生のレビュー一覧

  • ゲーテはすべてを言った

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    難しい!でも面白いです!
    久しぶりに哲学を齧ってみたい衝動にかられました。プラトン、キルケゴール、ゲーテ。聞き覚えはあっても理解していない偉人たちの名前が出で来るたびに、もっと知りたい欲が湧きます。
    言葉は誰かがすでに言ったことで、それを辿ることは途方もなく困難で、それでも言葉に宿る美しさを感じることのできる作品。

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    2026年05月16日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ネタバレ

    ゲーテ学者博把統一が結婚記念日のディナーで出会った、彼の知らないゲーテの名言を探し求める話。第172回芥川賞受賞作。

    父が鈴木結生さんのクリスマス講演を聞いてとても面白かったらしく、クリスチャンで年が一つ違い、同郷という共通点にも親近感を覚えて(ゲーテには全く馴染みがないけど)読みました。

    「ゲーテ学者が侵した、超えてはならなかったはずの一線」という帯や、「徳歌のハンドバッグに詰め込まれたティー・バッグは博把家のゴミ袋に詰め込まれ、回収されることになる(これは結局どうなったのか時系列を辿って振り返ってみてもまだわからない…)」という描写を見て、なにかサスペンスが始まるのかと思ったけどそうで

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    2026年04月26日
  • トーマス・マンはなぜ日本で愛されるのか

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    三人のバランスが良い。
    平野氏の広範な議論は難しかったが、鈴木氏のゲーテを通したマン像は分かりやすい。
    小黒氏の翻訳の話が特に面白かった。

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    2026年02月07日
  • 携帯遺産

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     芥川賞を受賞した鈴木結生氏の受賞後の最初の作品。次作を楽しみにしていたので、期待して読んだ。

     イギリスとC・ディケンズが好きなファンダージ作家の舟倉按が、自伝小説を書き進める中で、父や母のこと、自分を
    振り返る、自分の記録を探す物語。

     独特の表現、イギリスのgenntleman、loue、英語の振り仮名だったり、「携帯財産+X」などなど。さーっと読んだだけでは、ん・・・?と思ったりするし、作者の圧倒的な知識に、これはどういう意味なんだろうと考えながらページをめくった。作者の意図することは、理解できているとは思えないが、主人公の按の頑張る姿はつい応援したくなるし、独特の世界観はちょっと

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    2025年12月21日
  • 携帯遺産

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    前作『ゲーテはすべてを言った』にあった博覧強記のエンタメ性とは違って、今作は天真爛漫な文学の雰囲気があって微笑ましく読みました。基本的に別々である書き手と作品の距離を近くして語られることもままある面倒なこの頃、なら殆ど重なるような自伝やその体裁をとった小説であれば書きやすそう、と読む側でしかない私は思ったりしていたのだけれど、実際素材として揃っているものは自分の生きてきた大切な時間や記憶なのだから、どこを使うのか捨てるのかの選択は創作よりも難しいだろうし、伝えることが考えの押し付けにならないようするのも慎重に期す部分が多くて寧ろ書きにくいものなのかなと考えが改まりました。主人公の舟暮按(アンネ

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    2025年11月22日
  • 携帯遺産

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    わからないことも含めて楽しめました。小説を書くって、こういう作業を重ねていくってことなのかなあ、と思いました。

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    2025年11月06日
  • 携帯遺産

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    英文学や聖書に詳しくない私にはなかなか手強い作品でした
    主人公の甥が、空から降ってくるお話をつかまえようと手を叩いてるシーンが素敵で印象的

    登場人物の名のアナグラム2人は分かったんですが、他の登場人物もアナグラムなのかなと思うと内容に集中できなかった


    舟倉按(ANN FNEKRA)
    →アンネ・フランク(Anne Frank)
     アンネの日記の著者
    台場有奈(だいばありな)
    →ダイアナ・バリー
     赤毛のアンの主人公の親友

    アナグラムではないけど
    蛇羽宇奥(じゃばうおく)
    →ジャバウォック
     『鏡の国のアリス』にある架空の生物



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    2025年10月13日
  • 携帯遺産

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    作家が自伝を描くことで、失踪した父親を求める気持ちが膨らんでいく。たくさんの古典の蘊蓄や創造した作品などが混然としてケムに巻かれたような面白さもあった。

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    2025年09月03日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ネタバレ

    ゲーテ研究の権威が知らないゲーテの名言に出会ってその出典を探す話。
    タイトルはジョークであるとともにゲーテの偉大さを示す言葉でもある。

    ゲーテの名言を軸に、言葉や文学をめぐる考察がアカデミックな世界で展開する。
    謎解き要素が物語を先へ進める原動力になっている。

    半日で読み終えるくらい面白かった一方、登場人物全員のエリートっぷりおよび知的(?)な文体に少々辟易した。22歳でもまだサンタからのクリスマスプレゼントがあり、レ・ミゼラブルの劇中歌を口ずさみ、ドライブ中にバッハをかける家族。げえ。何が「もう付き合うしかないよね」だ。語り手の娘は最初から最後まで鬱陶しくて好きになれなかった。嫉妬やない

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    2026年07月29日
  • 携帯遺産

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    ウィットに富み、格調が高い文体なのに、力みがない。言葉遊びも独特。難解な描写も、自由に想像して楽しむ。視覚でも楽しめる工夫(按が生笑に物語を語る場面)が為されており、読者への細やかな気配りと愛を感じた。

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    2025年07月22日
  • 携帯遺産

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    いやぁ〜、私にとって素晴らしい読書時間を満喫できました。ゲーテはすべてを言ったで芥川賞を受賞後、第一作目として注目の作品。前作同様アカデミックでありながら、一方で愛を感じるめちゃくちゃ良い話だった。衒学的ではあるものの作者の文学、歴史への深い造詣と作家に対するリスペクトと自分自身の作者であることへの矜持が伝わる。愛こそすべて…。

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    2025年07月12日
  • 携帯遺産

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    作者の知識量がすごい。大半は知らない固有名詞で、書かれていることもわからないことが多いけれど、なんとなく雰囲気が好き。

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    2025年06月30日
  • 携帯遺産

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    主人公のアンは、アンネ・フランクのアナグラム?前回の作品には、ニキ・ド・サンファルのタロット・ガーデンの本が出てきて、うぉっ!となったけど、今回はアドルフ・ヴェルフリが!鈴木さんの小説は、本当にいろんな楽しみ方ができて、毎回ワクワクする。いろいろなものが潜んでいるから、何度も読みたくなるし、古典文学にも興味が湧く。本を読みながら本を読みたくなる不思議な本!

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    2025年06月15日
  • ゲーテはすべてを言った

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    アカデミックな作風とは聞いていたけれど、まさかここまでとは…!インパクト抜群で混乱しつつも読み切ってしまった
    格言とは、言葉とは誰のものか、という筋立ては面白かったし、実社会への皮肉も感じられた
    言葉に魅せられ、言葉に翻弄され、言葉にすがる人々の姿を延々と、大量の格言(つまりこれも過去の言葉たち)を通じて見せられる とはいえ彼らの印象はどうも記号的で、後半急に家族愛めいた展開になったのには「えっそういう話!?」とちょっと驚いた

    あまりに個性的な作りだったので、作者の別作品が気になる 同じ手は二度使えないだろうし…

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    2026年07月30日
  • ゲーテはすべてを言った

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    おもしろかったけど、文系高学歴男子の夢詰め込んでみましたスペシャルて感じだった。エンタメ色強いし本質的にはなろう系じゃないか? でもおもしろかった。

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    2026年07月19日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ネタバレ

    芥川賞受賞作。とっつきにくい内容である。先によんだ安堂ホセとのW受賞だがまだ私はこちらの方が合うかもしれない。

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    2026年07月14日
  • ゲーテはすべてを言った

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    鈴木結生さんの『ゲーテはすべてを言った』を読んだ。主人公の職業柄か小難しい文体や言葉選びがなされており、ともすれば退屈な読書になりそうなところ、そうならずにページを繰れたのはやはり鈴木さんの稀有な筆力に依るのだろう。読後感は一言、痛快!それだけに鈴木さんの年齢に驚いた。凄い才能…

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    2026年07月12日
  • ゲーテはすべてを言った

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    こちらに教養がなくて所々わからないものもあったが、最初と最後が繋がる構成も良かったし、こんな小説があるんだと久々に新たなテーマのものに触れて新鮮だった。知らない言葉もたくさんあって勉強にもなった。
    「耳をつねる」のように、登場人物が端々で芝居がかったことをすると、主人公以外の人物(特に女性)に深みが全くなく、子供向けアニメに出てくるような単純で典型的な人間で、そういう箇所が見えるたびに白けた気持ちになってしまうのが残念だった。

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    2026年07月12日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ユーモアがきいていて、面白い。
    ゲーテに対する熱が伝わってくる。
    やや息苦しいくらい。

    架空の人物の著作の盗用・・・
    笑ってしまう。
    アカデミズムのペラペラさ加減を表現しているのか?
    しかし、「誰が言った」などということを重要視するのが学問ではない。
    そういうことも感じさせる。

    まずは登場人物の名前が面白い。
    そこに惹かれる。

    本文の内容は、ゲーテやファウスト、その周辺の文学についての知識がないと、読みがつまってしまう。
    決して読みやすいわけではなかったが、学者のうんちくに付き合わされている感はでた。
    以前から、芥川賞の作品は、いろんな角度から眺めることのできるものが多い、と感じていたが

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    2026年07月09日
  • ゲーテはすべてを言った

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    細かいこと書きます、ごめんなさい。
    イタリアンレストランで娘が帰り際に大量にティーバッグを取ってきて名言が書いてあるタグを片っ端からチェック、結局はバッグに入れっぱなしにして1ヶ月後に捨てるって、なんかイヤなんだが…。
    統一が綴喜と食事する場面、注文したのはショートパスタだけど、「パスタを巻きつけたフォークを置き」とあり、途中で違うもの(ロングパスタ)も注文したって設定?とか思ったり。
    登場人物のちょっと読みづらい変わった名前のせいで、なんて読むんだっけ?と読んでいる流れが途切れてしまい、何度か同じところを読み返すことも。

    全体のアカデミックな雰囲気とかはとてもよかったし、好き。最後にドイツ

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    2026年07月01日