鈴木結生のレビュー一覧

  • ゲーテはすべてを言った

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    ネタバレ

    高名なゲーテ学者は、ゲーテが言ったとされる言葉を探しにアカデミックな旅に出る。

    学者の犯した禁忌、などとあるからサスペンス感が強いのかと思いきや結構ハートフルな部分が多く、まさに愛を語るゲーテやプラトンのようであった。

    なぜ頑なに済補(スマホ)なのかは気になった。

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    2026年02月10日
  • トーマス・マンはなぜ日本で愛されるのか

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    三人のバランスが良い。
    平野氏の広範な議論は難しかったが、鈴木氏のゲーテを通したマン像は分かりやすい。
    小黒氏の翻訳の話が特に面白かった。

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    2026年02月07日
  • ゲーテはすべてを言った

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    本の雑誌で2025上半期ベストで薦められていたので、手に取る。松岡正剛さんがゲーテは知の巨人だったという文も思い出すけど、昔の高校生のときに若きウェテルの悩みは読んだけど、という有様。

    内容を説明してもしょうがないな。なんとも不思議な魅力がある。ゲーテ研究者の主人公には、義父、娘、同僚と文学の世界の住人に取り囲まれている。その会話の中に時折、知らない人名、単語が出てくる。パソコンを手元に置いて読んだ方が良かったかな。勿論、そうしなくてもいいんだけど。

    ゲーテの言葉以外の過去の著名人の言葉も出てくるけれど、ビートルズの言葉もあったりで、ちょとクラクラする。
    架空の小説について、映画「はつ恋の

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    2026年01月31日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ネタバレ

    芥川賞受賞作品。
    ゲーテはまったく読んだことがないので、大丈夫かなと思いつつ、
    結果、なかなかおもしろかった。
    難しいことはさておき、博把一家の雰囲気のよさがよかった。
    統一さんはちょっとご不満ありのようだけれど、最後、いい感じになってほっこり。
    みんなでTVを見ながら、統一の件の場面で「あー、言った!」とはしゃぐ徳歌がおもろかった。

    『愛はすべてを混淆せず、渾然となす』

    せっかくなので、『ファウスト』に挑戦してみようかなと思った。
    でも、鈴木結生さんによると、『ファウスト』は『聖書』の知識がないと理解できない箇所が多く、
    そうでないならお薦めしないと。ゲーテを最初に読むなら『ゲーテ格言集

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    2026年01月24日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ゲーテ学者統一と家族との知的な会話が面白かった。名言をあれこれ引用しながらおしゃべりしていて、思考することを楽しんでいて素敵。

    自分はちゃんと理解できていないし、背景知識も不足しているのを感じた。だからこそ、もっと本を読みたい、学びたいって思えた。

    聖書の写しを日課にしている統一の師が出てくるけど、あんなふうに毎日少しずつ聖書を読んでいくのもいいな。

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    2026年01月17日
  • 携帯遺産

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     芥川賞を受賞した鈴木結生氏の受賞後の最初の作品。次作を楽しみにしていたので、期待して読んだ。

     イギリスとC・ディケンズが好きなファンダージ作家の舟倉按が、自伝小説を書き進める中で、父や母のこと、自分を
    振り返る、自分の記録を探す物語。

     独特の表現、イギリスのgenntleman、loue、英語の振り仮名だったり、「携帯財産+X」などなど。さーっと読んだだけでは、ん・・・?と思ったりするし、作者の圧倒的な知識に、これはどういう意味なんだろうと考えながらページをめくった。作者の意図することは、理解できているとは思えないが、主人公の按の頑張る姿はつい応援したくなるし、独特の世界観はちょっと

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    2025年12月21日
  • ゲーテはすべてを言った

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    主人公が大学教授であり、ゲーテを初めたくさんの文豪について多くが割かれ、アカデミックな展開。実際に、ゲーテもどんな人か良くわからない中ゲーテ論が展開されるため、始めはかなり難解に感じた。また。学問を探求することが当たり前の環境で織りなす議論は難しいと同時に現実味が薄く感じた。
    読み終わった後、最終的にゲーテがこの物語にどう関係したか、人に説明できる気がしないものの家族の絆も含め、最後は何となく、まとまった作品だった。

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    2026年04月05日
  • 携帯遺産

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    前作『ゲーテはすべてを言った』にあった博覧強記のエンタメ性とは違って、今作は天真爛漫な文学の雰囲気があって微笑ましく読みました。基本的に別々である書き手と作品の距離を近くして語られることもままある面倒なこの頃、なら殆ど重なるような自伝やその体裁をとった小説であれば書きやすそう、と読む側でしかない私は思ったりしていたのだけれど、実際素材として揃っているものは自分の生きてきた大切な時間や記憶なのだから、どこを使うのか捨てるのかの選択は創作よりも難しいだろうし、伝えることが考えの押し付けにならないようするのも慎重に期す部分が多くて寧ろ書きにくいものなのかなと考えが改まりました。主人公の舟暮按(アンネ

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    2025年11月22日
  • ゲーテはすべてを言った

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    すごく芥川賞、文学的な小説を読んだ気がする。選者に「ペダントリー」という表現があったけどその通り読む人を置いていくレベルの高い研究者の話ばかりでゲーテとか西洋文学の文学的研究がほんとにこんなものなのかは分からないけど文学に造形が深く学問を心から楽しんでいる父と娘の会話が言葉と知識が文章に根付いていると感じた。作者はまだ20代?
    一方で、私はなんとなく文学って作者の生死観とか根源の欲望とかをメインに書くものな気がしてるのね。「空想上の文学者の日常」のお話をわざわざ書いて何のために何を表現したいんだ、と思う気がしなくもない。

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    2025年11月17日
  • 携帯遺産

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    わからないことも含めて楽しめました。小説を書くって、こういう作業を重ねていくってことなのかなあ、と思いました。

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    2025年11月06日
  • 携帯遺産

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    英文学や聖書に詳しくない私にはなかなか手強い作品でした
    主人公の甥が、空から降ってくるお話をつかまえようと手を叩いてるシーンが素敵で印象的

    登場人物の名のアナグラム2人は分かったんですが、他の登場人物もアナグラムなのかなと思うと内容に集中できなかった


    舟倉按(ANN FNEKRA)
    →アンネ・フランク(Anne Frank)
     アンネの日記の著者
    台場有奈(だいばありな)
    →ダイアナ・バリー
     赤毛のアンの主人公の親友

    アナグラムではないけど
    蛇羽宇奥(じゃばうおく)
    →ジャバウォック
     『鏡の国のアリス』にある架空の生物



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    2025年10月13日
  • 携帯遺産

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    作家が自伝を描くことで、失踪した父親を求める気持ちが膨らんでいく。たくさんの古典の蘊蓄や創造した作品などが混然としてケムに巻かれたような面白さもあった。

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    2025年09月03日
  • 携帯遺産

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    ウィットに富み、格調が高い文体なのに、力みがない。言葉遊びも独特。難解な描写も、自由に想像して楽しむ。視覚でも楽しめる工夫(按が生笑に物語を語る場面)が為されており、読者への細やかな気配りと愛を感じた。

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    2025年07月22日
  • 携帯遺産

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    いやぁ〜、私にとって素晴らしい読書時間を満喫できました。ゲーテはすべてを言ったで芥川賞を受賞後、第一作目として注目の作品。前作同様アカデミックでありながら、一方で愛を感じるめちゃくちゃ良い話だった。衒学的ではあるものの作者の文学、歴史への深い造詣と作家に対するリスペクトと自分自身の作者であることへの矜持が伝わる。愛こそすべて…。

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    2025年07月12日
  • 携帯遺産

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    作者の知識量がすごい。大半は知らない固有名詞で、書かれていることもわからないことが多いけれど、なんとなく雰囲気が好き。

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    2025年06月30日
  • 携帯遺産

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    主人公のアンは、アンネ・フランクのアナグラム?前回の作品には、ニキ・ド・サンファルのタロット・ガーデンの本が出てきて、うぉっ!となったけど、今回はアドルフ・ヴェルフリが!鈴木さんの小説は、本当にいろんな楽しみ方ができて、毎回ワクワクする。いろいろなものが潜んでいるから、何度も読みたくなるし、古典文学にも興味が湧く。本を読みながら本を読みたくなる不思議な本!

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    2025年06月15日
  • ゲーテはすべてを言った

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    2026 04/10
    知らなかったことを知りたいと思い調べる。どんなに手間がかかっても、手に入れたい『知』があるって、凄く羨ましい。
    前半は難しかったけど、途中から一気に物語が動いてページを捲る手が止まらなかった。停滞気味の前半の雰囲気からの変わりようにびっくりして、こんな展開になるとは想像していなかった裏切られた感がとても楽しかった。
    言葉って生き物だなぁって思いました。

    いつか『ファウスト』読んでみるっ!

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    2026年04月11日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ⭐︎3.5
    最初から中盤にかけては淡々とした学術的な探求が続き、正直少し退屈に感じてしまった。
    しかし、後半に入ると散りばめられていたパズルのピースが見事にはまっていく展開になり、一気に面白さが加速した。
    特に「娘の彼氏」のことや、然氏の仕掛けた「壮大な悪戯」のくだりは、小難しい雰囲気の中に人間臭さやユーモアが溢れていて非常に楽しめた。
    序盤の助走が長かった分、全体としての評価はこのくらいに落ち着いたが、最後まで読んだときの着地や仕掛けの鮮やかさは間違いなく味わえる一冊だった。

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    2026年04月10日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ネタバレ

    YouTubeの一万円もらって書店で本を購入するコンテンツで知り、興味を持ったので読んでみました。

    ゲーテや昔の偉人の話をふむふむと読んでいるなかに、東日本や能登の震災が出てきて、急に現代に引き戻されたり、現代的なんだけどゲーテの時代にも思いが馳せられる、静かだけど情熱的なお話。

    やはり知識の海に身を浸すのは、幾つになっても楽しいんだよねぇ。好きなことなら特に!と思い、今年はたくさん本読もうと改めて思いました。

    そんでもって、後記の最後の一文が1番好きかも。こういうユーモア、好きです。

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    2026年04月06日
  • ゲーテはすべてを言った

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    自分の頭への限界を感じることが、日々それなりにある。抽象的な言葉や概念を理解できないし、体系的に物事を考えたり、段取りを立てることも苦手。混沌とした話から主題を見つけることや、物事に対して持つべき視点のようなものがいつまでも分からない。この本の登場人物のように、日常の会話に瞬時に学問を持ち出すなんて到底できない。
    学問への憧れがいつまで経っても止まないのは何故なんだろう。本を読んで、とある世界を知って、その度に、その世界に生きる人に憧れる。私も理解してみたいと思った、と同じような感想を毎回書き残す。

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    2026年03月02日