鈴木結生のレビュー一覧

  • ゲーテはすべてを言った

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    エセ座禅。

    世の中は大半そんなもので成立している、のかもしれないし、それって言葉の進化ーとか言ってみてもいいけど、SNS拡散やハラスメントで成長不足が議論される昨今からすると、
    人間そのものは進歩して、、、ない気に強烈にさせられました。


    やっぱり西洋思想史は、死ぬまでに一度は学び直したいなと序盤では思いつつ。
    スパコンか!な脳スペックの違いに絶句。
    やっぱり私には小説止まり、なんてつくづく思わされました。

    超難解な要約サイトみたい。
    でも教授のぶつぶつが面白いので折に触れて再読します。
    でも紙媒体だったら120%挫折してた。

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    2026年01月20日
  • 携帯遺産

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    「愛」について書かれた書。
    モチーフとして出てくるネタはほとんど読んだことのないものばかりだけど、筆致が軽快なのと、登場人物のキャラ立ちが強くて飽きずに読める。
    全体に散りばめられた言葉あそびも楽しい。
    最後にはきれいに愛に収斂していく物語が美しい。
    鈴木結生、天才なんだろうな。

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    2026年01月18日
  • ゲーテはすべてを言った

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    凄まじい構造の妙。珍しすぎる苗字で遊びつつ、媒介者語りで進むリアリティ。権威委託型フィクションと呼べるが、義父に読ませたら「これ僕じゃないやん」と言われた。みたいな一文を足されることにより、より深まるリアリティ。どこまで本当?と思っちゃった。読ませるために引き込んでるんやろうけど、恐ろしさすらあった。

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    2026年01月16日
  • ゲーテはすべてを言った

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    少し前に小川哲『言語化するための小説思考』を読んで、「小説とは記述がすべて『伏線』でなければならない」ということを念頭に置いていたが、素晴らしい「伏線」の数々だった。
    ゲーテの出典不明の「名言」を追い求めるという軸だけで物語をこうも動かせるのかと感動した。
    本の半分くらいまでは「伏線」を撒きながら世界設定を丁寧に行い、後半で一気に回収するストーリーラインも見事だった。純文学ジャンルには珍しくハラハラする展開もあり、読後の満足感が大きかった。

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    2026年01月04日
  • 携帯遺産

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    ネタバレ

    「ゲーテはすべてを言った」に続き、作者の知識量というか、勉強量には感服する。一つの小説として、起承転結が分かりやすくなされているなかで、独特なユーモアや構造主義などの文学的な要素が取り入れられて、一つの作品になっているということが、本当に凄まじいと思う。自分には到底できないことに思え、本当に頭が上がらない。

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    2026年01月03日
  • ゲーテはすべてを言った

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    あらすじからさぞ難しい本なのだろうと思っていたのだが、とても読みやすく一気に読んだ。いろいろと繋がりすぎ、うまくいきすぎなところは否めないが、ラストは自分でもわけがわからないくらい感動してしまった。言葉は本当に難しい、厄介なものだけれど、本質的には祈りで、自分が信じられればそれでよいのかもしれない。「愛はすべてを混淆せず、渾然となす」、いい言葉、祈りだ。
    そして端書きにあったサイトまでしっかり堪能しました。その作り込みにも拍手。

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    2025年12月21日
  • ゲーテはすべてを言った

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    最近の小説ではなかなかの面白さ。アカデミックを全面に押し出して手強いような文章だが、史実や現実にフィクションがうまく融合して、後半につれてグッと視界が良好になり、結局は凡ゆる人への賛美と愛の物語だと知らされる。誰の言葉でも自分に響いたならええじゃないかええじゃないか、とゲーテが言ったとか言わなかったとかw
    これを2001年生まれの若者が書いたことに感服。

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    2025年11月13日
  • ゲーテはすべてを言った

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    さすがの芥川賞受賞作ということもあり、アカデミックで結構マニアックで、理解が追いつかないところが多々ありましたが、ふふっと笑える点もあり、えー!そうなるの!という展開もあり、知的好奇心もくすぐられ、全体的におもしろい本でした。著者の鈴木結生さんと同年代ですが、なにより知識量に圧倒...。

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    2025年09月13日
  • 携帯遺産

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    芥川賞作家 鈴木結生氏の受賞後第一作。
    英国に傾倒しているファンタジー作家・舟倉按が自叙傳を依頼される。この仕事に取り組む中で自身の記憶に向き合う。
    ストーリー自体は分かりやすく、起伏も少ないので、固有名詞や表現が独特なところはあるが読みやすい部類。主人公自身の考えが科白として言う(考える)ので読めばわかる。過去の創作者(今作はディケンズ、前作はゲーテ)を題材に展開するものであり、前作と似ているなと感じる。

    鈴木結生氏のBookishな面が非常に色濃くでており、読むだけで賢くなったような気分になれる。
    作中で取り上げられている作品には、著者が創作した実在ではないものも多い。
    今作は、少年漫画

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    2025年09月11日
  • 携帯遺産

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    もう一度最初から読み返してしまった。なるほどと納得!ずいぶんと数多くの書籍名や人物名更に英文が出てきて戸惑うどころか笑ってしまった!この本英文でしたらいいかも。そんなことを考えながら読み終えた。

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    2025年07月17日
  • ゲーテはすべてを言った

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    たくさんの文学や思想家を日常の会話に盛り込む贅沢さは一度では消化できず、読み返す度に発見がありそう

    【フレーズメモ帳】
    「いや、確かに。また、考え直してきます」と言った。絶えざる自己批判―専門への知ったかぶりと専門外への知らん振りがマナーのような学問の世界にあって、これもまた彼の数多い美点の一つだった。

    これらの本にであってからというもの、私は私の脳内に詰まっていた色と音を文字に変換するという作業を無意識的に行っていった。とどのつまり、それが文学ということであった。

    『言語システムそのものが引用なんだ』って私が言ったわけ。『ボルヘスだってそう言ってる』と。そしたら、綴喜が、『議論において

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    2026年01月08日
  • ゲーテはすべてを言った

    購入済み

    意外と読みやすく面白い

    2025年初めの芥川賞受賞作で、2作のどちらにしようかと迷って初めは登場人物の名前も難しそうでどうかと思ったが、読み始めるとすらすら読めた。1年に1000冊も読む読書家の作ということだし、いろいろな方面のことがよくわかって書かれているし、日常のことを描写するところも面白い。この本だけでなくURLに飛んでゲーテの言葉についての証言を読者自ら調べてみるというのも面白かった。色彩論は前から興味を持っていたし、多様と統合とは気になるテーマだった。最近は読書離れも感じられて自分もいままで大した読書もしなかったが、今後いろいろと関連するものからものへ、興味から興味へと読んでいきたいと思った。この若い新人に

    #スカッとする #ほのぼの #笑える

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    2025年03月13日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ネタバレ

    芥川賞受賞作品。
    ゲーテはまったく読んだことがないので、大丈夫かなと思いつつ、
    結果、なかなかおもしろかった。
    難しいことはさておき、博把一家の雰囲気のよさがよかった。
    統一さんはちょっとご不満ありのようだけれど、最後、いい感じになってほっこり。
    みんなでTVを見ながら、統一の件の場面で「あー、言った!」とはしゃぐ徳歌がおもろかった。

    『愛はすべてを混淆せず、渾然となす』

    せっかくなので、『ファウスト』に挑戦してみようかなと思った。
    でも、鈴木結生さんによると、『ファウスト』は『聖書』の知識がないと理解できない箇所が多く、
    そうでないならお薦めしないと。ゲーテを最初に読むなら『ゲーテ格言集

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    2026年01月24日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ゲーテ学者統一と家族との知的な会話が面白かった。名言をあれこれ引用しながらおしゃべりしていて、思考することを楽しんでいて素敵。

    自分はちゃんと理解できていないし、背景知識も不足しているのを感じた。だからこそ、もっと本を読みたい、学びたいって思えた。

    聖書の写しを日課にしている統一の師が出てくるけど、あんなふうに毎日少しずつ聖書を読んでいくのもいいな。

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    2026年01月17日
  • ゲーテはすべてを言った

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    とにかく知的でセンスのある物語だった。
    ゲーテは読んだこと無いけど。
    作者の膨大な知識量に脱帽した。

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    2025年12月24日
  • ゲーテはすべてを言った

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    これも杉江・マライ芥川本から。そしてこちらも面白し。これは実際に受賞もしているんやね、納得。デートピアと同時受賞ってことで、たまたまそっちも面白く読んだのもあり、芥川賞、なかなか良いかも、と思えてきた。本作は、ゲーテについてズブの素人である自分のような者であっても、まるで関係なくついていける親切設計。説明臭くならないように、絶妙に必要な知識は付与される。確かに、”誰それの名言”って、純粋にその誰それの”無”から発せられたものかと考えると、そうとも言えない気もするし、なかなかに微妙ですね。そんな気づきも得られる物語。

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    2025年12月24日
  • 携帯遺産

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     芥川賞を受賞した鈴木結生氏の受賞後の最初の作品。次作を楽しみにしていたので、期待して読んだ。

     イギリスとC・ディケンズが好きなファンダージ作家の舟倉按が、自伝小説を書き進める中で、父や母のこと、自分を
    振り返る、自分の記録を探す物語。

     独特の表現、イギリスのgenntleman、loue、英語の振り仮名だったり、「携帯財産+X」などなど。さーっと読んだだけでは、ん・・・?と思ったりするし、作者の圧倒的な知識に、これはどういう意味なんだろうと考えながらページをめくった。作者の意図することは、理解できているとは思えないが、主人公の按の頑張る姿はつい応援したくなるし、独特の世界観はちょっと

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    2025年12月21日
  • ゲーテはすべてを言った

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    第172回芥川賞受賞作品。私はゲーテに関しては「ゲーテとの対話」「若きウェルテルの悩み」「ファウスト」が積読状態であるが、この作品は「ファウスト」と深く関わっている。ゲーテの残した言葉、名言がテーマである。「ファウスト」を読んでみたくなった。ゲーテだけではなく、ゲーテ以外の人物の名言にもスポットライトが当たっているので、とてもアカデミックな印象を受ける。

    高名なゲーテ学者・博把統一(ひろばとういち)は「Love does not confuse everything,but mixies.―Goethe愛はすべてを混乱させることなく、混ぜ合わせる。―ゲーテ」
    という一家団欒のディナーで、彼

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    2025年12月20日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ネタバレ

    友人から貰ってよんだ。

    いちばんの感想としてはとにかく理解するのに頭を使う。私は娯楽として読書をしてるからなんかいな言い回しや議論だとかはあまり好まないのだけれどメディアでも騒がれていたし賞も受賞していたし、何より1度読み始めたものを途中で投げ出すのが性格的に出来ないので最後まで読んだ。

    この物語を自分と高々3年ほどしか変わらない年齢の方が書いているのはとても驚いた。とにかく語彙が豊富だし、内容の幹である哲学的な部分もよくできていると思う。自分は哲学に人生で関わったことがそれほどなかったから、多分哲学分野においては入門も入門の内容だと思うけれど理解するのに苦労した。

    最初は何回だったが、

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    2025年12月14日
  • ゲーテはすべてを言った

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    ゲーテと言われると、ゲーテ学者の物語と言われると、少し構えてしまう。

    「ファウスト」と「若きウェルテルの悩み」くらいしか読んだことのない私にとって、この作品はどうなんだろう、衒学的すぎるとどうしようなどと、読む前までは思っていた。

    読んでみると、確かにアカデミックな内容も自然と多く現れるも、それがほとんど邪魔せずに、物語はどんどん進む。
    ラストはまさに円環して上手く収まった。
    軽いミステリーにも、主人公を取り巻くドタバタ群像劇にも思えるほどに。

    非常に面白かった。

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    2025年12月12日