渡邉雅子のレビュー一覧
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岩波新書『論理的思考とは何か』の研究書版(というか、新書は本書のエッセンスを一般向けにまとめ直したもの)。学術的に書かれている分、著者の議論の特徴と問題点がより明確に出ていると感じる。
著者の主張のエッセンスは、学校教育で「何を・どのように書かせるか」ということ自体に、その国・地域の社会的・文化的な特性が反映されている、というもの。だが、その国・地域の最大の問題点は、「論理」を文化的・社会的に構築されたものと捉える着想は重要としても、それを検討するモデルとして学校教育の作文がほんとうに適切なのかはよくわからないところがある。各社会、各文化が求める作文の「型」が、それぞれの思考のスタイルを規 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者が前著で示された4つの論理的思考の中でも、日本の社会原理の論理性に焦点を当てて、
ポスト近代の世界に対処するうえでどう活かせるか、どう打ち出していけるか、みたいな可能性を論じられていました。近代資本主義の矛盾が顕わになる今日、日本式の思考法が世界的に意義のある解決策となり得る、とのことです。
ポスト近代の多元的世界。
科学と哲学による新しい物の見方として、例えば、量子力学やそれを含む複雑系システムは私たちの世界の見え方をどう変えるか。
この二つは、何がどう見えるかが観察者の見ている(問題にしている)スケール、位置、視点によって異なるということを明らかにした。
何を一つの総体として -
Posted by ブクログ
ネタバレ前著「論理的思考とは何か」による教育原理の4類型(経済原理(技術目的×経験的知識)・政治原理(価値目的×大気的知識)・法技術原理(技術目的×体系的知識)・社会原理(価値目的×経験的知識)により、パラダイムシフト後のポスト近代社会(経済:成長・形式合理⇒持続可能性・価値合理、社会:機能的分業・競争⇒多様な価値共同体・協調相互扶助、規範:自然と切り離された人間・要素還元主義⇒自然と一体の人間・複雑系・間主観、政治:リベラル民主主義・代表民主制⇒協調的自由主義・直接参加民主主義)においては、日本型の社会原理に基づく教育が有効とする。
前著の明確な割り切りほどの切れ味はない。
・日本型教育でとりわ -
Posted by ブクログ
示唆深い内容だったが、あまり頭に入ってこなかったので、どれだけ理解しているか疑問である。
とにかくはっきりと理解したのは、何を思考するかでそれにマッチする論理的な思考の型が変わってくるということ。他の型で考える多文化圏の思考を自分の型で考えてしまうと、時に論理的ではないように思えることである。
本書では、論文の書き方を例に4つの思考のスタイルを示している。
また、言語による思考のパターンが分かりやすく図で示されている。(p49)
前半の思考の定義があまり頭に入ってこなかった。
「おわりに」で著者が高校生にも読めることを考えて著したと書いているが、高校生も対象に入れるのであればもう少し平易に書く -
匿名
文章を読むのが苦手な人に大人気
論理的思考について扱っているわりに、著者の思い込みによる議論のみが展開されており、そもそもこの文章自体があまり論理的に展開されてないという問題がある
また、下記サイトによると、そもそも著者自身の論理学などについての知識に疑念があるようだ。
https://sokrates7chaos.hatenablog.com/entry/what-is-logical-thinking-w