馬伯庸のレビュー一覧
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ネタバレ著者初読。自分にとっては珍しい翻訳小説でもある。もともと翻訳物にはどこか苦手意識があり、購入をしばらく躊躇していたのだが、物は試しと手に取ってみた一冊である。
物語の舞台は15世紀前半。日本でいえば室町時代、いまだ戦国の世が到来する以前の頃であり、中国では明が繁栄を極めていた時代だ。当時の皇帝洪熙帝は、皇太子である朱瞻基を留都南京へと派遣する。朱瞻基は実在した歴史上の人物であり、のちに皇帝として即位する存在であるが、恥ずかしながらその背景知識をほとんど持たないまま読み始めたため、序盤は状況を掴むのにやや手間取った。
さらに、物語の随所に登場する官職名や職業名、あるいは地名などがすべて漢字表 -
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15世紀の中国、明の時代。
洪熙帝が都である北京の紫禁城で突如として病に倒れる。その容体の重さからすぐに後継者争いが始まる。第一位の太子である朱瞻基は南京にいて、すぐに帰還させるために皇后である母が手紙を送るが、朱瞻基の乗った船は何者かによって仕掛けられた爆弾によって大爆発をおこす、、、。
南京で酒色に溺れているが、腕は立つ捕吏の呉定縁、生真面目で口数も多く、人一倍の正義感に溢れた役人の于謙、謎めいた女医蘇荊渓という仲間を得て、十五日のうちに北京まで帰ろうとする朱瞻基。そして、それを阻もうとする者たちとの戦い。
在位一年での仁宗洪熙帝の急死という史実、実際の人物と架空の人物を交えてまるで -
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白蓮教徒の手に落ちた呉定縁を救うべく、済南へと辿り着いた皇太子一行。しかし、各人がその地で驚くべき事実を知る。はたして北京で進行する陰謀を阻止することは出来るのか。巨大な陰謀の背後で糸を引くのは誰か。ぎりぎりの戦いが続く。そして4人が最後に見たものとは…。
中国•明王朝の歴史的事実を下敷きに描かれた本書。皇太子•朱瞻貴(後の第五代皇帝•宣徳帝)や南京行人司•于謙(後に『土木の変』で王朝継続に貢献)らは実在の人物です。それ以外にも『靖難の役』に関連した人物など、多数登場します。色々と調べながら読んだので時間はかかりましたが非常に面白かったです。明王朝の歴史なんて、高校時代の世界史以来に“復習” -
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ネタバレ『Ⅰ凶兆』に続く下巻。やはり地理などがわからず、Ⅰに続いて詳細は飛ばして約12時間で一気読み。冒険譚に最後はミステリー要素を入れて締めくくられました。期待通りの面白さでした。
Ⅰで気になっていたことが明らかになります。そして敵が…
こんな展開ありなん?→なんでもありです!
朱瞻基のピンチの脱出の仕方に涙しそうになり、呉定縁の大胆な作戦にスカッとし、病仏敵を『行け、やってまえ!』と心から応援し、昨葉何が自分のあるべき場所を見つけたことに感動しました。
そして時間がなく逼迫した場面で登場する新キャラ・阮安に苦笑。
唐賽児、漢王、周徳文、海寿なども、敵も味方もサブキャラも全部面白い。登場人物全員 -
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西遊記の裏側では何が起こっていたのか? 道教と仏教の神様たちが様々な計略をめぐらせ… #西遊記事変
■あらすじ
道教の仙人の李長庚は、天庭でのんびりと生活を送っていた。ある日仏教の観音菩薩から、天竺に経典を求めるために向かった三蔵法師に対して、八十一の劫難をたてることを押し付けられる。
李長庚は宗教間のいざこざや仲間内での争いなど、様々な調整事が後を絶たず仙界、地上界を右往左往。さらに孫悟空の身分を奪われたと主張する猿も現れてしまい…
■きっと読みたくなるレビュー
中国の古典文学『西遊記』、日本だとテレビドラマが有名ですよね。子どもの頃に再放送でよく見てたなぁ。アクションばりばりの孫悟空 -
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へー、こんな結果になるんだ、と思った完結編。
先に作者の後書を読んでしまったため、殉死が大きなテーマらしいとわかってしまった。
それでも最後に至るまで、どんでん返しがたくさんあって退屈しなかった。
作者の後書を読んではじめて、呉定縁が主役だったことをしった。
てっきり宣徳帝かと思った。
2巻になってからの恋愛要素は、正直不要かな。
でもそのへんがラストに向けて効いてくるのも確かだった。
白蓮教の変わり身にいろいろびっくりした。
たぶん大半の読者と同じく、私も于謙と阮安がいいと思う。
後者のキャラクターが田中芳樹っぽいなあとやはり思ってしまった。
作者はキャラクターをブレさせないことに尽力し -
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三国志を舞台に、蜀と魏のスパイ戦を描いた「風起隴西」。
「三国志」の中で、どのタイミングの出来事かについて言及すると、結構なネタバレになってしまう気がするなぁ。よみ進めていくうちに、この登場人物がやらかしていて、その周囲にスパイの手が伸びているのか、という予想はついてしまった。
一応、蜀の北伐のタイミングでの物語です。何次かは言わない。
魏国に潜入しているスパイの視点から始まり、蜀への潜入員と防諜の物語へと移っていきます。視点が基本的に蜀の立場からなのは、魏の攻勢を防ぐことが物語の骨子になっているからか。魏に潜入しているスパイの活躍も見たかったな、という思いはあります。だとすれば、蜀の攻勢の