馬伯庸のレビュー一覧

  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    前作『凶兆』編の終盤、呉定縁が白蓮教徒の梁興甫に捕まり“旅の仲間”は離れ離れに……。

    そしていよいよ京城へ。
    呉定縁、蘇荊渓、于謙の運命は
    朱瞻基は生きて京城へ入城できるのか?

    中国に現存している歴史的建造物や文化風習の多くは明・清の時代のものである。
    にもかかわらず、明朝はあまり物語の舞台には登場しない(明末清初は別)。
    巻末には、舞台となった明朝初期の歴史解説が、作家本人により記されてる。登場する人物はかなりの割合で実在(作者の創作では無いということ)しているようで、この時代のことが少し垣間見えた。

    それにしても、出来上がった物語は随分と“冒険活劇”で、ドンデン返しの連続だった。

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    2024年05月25日
  • 長安のライチ

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    「両京十五日」は、展開が読めなくてハラハラしながら楽しめたが、こちらはそんなに意外性もなく、たぶん映画で観た方が面白い気がする
    訳がこなれていない感じの部分も多く、ちょいちょい物語の内容以外のところで引っかかってしまった
    趙辛民の話し方とか、もう少しどうにかならなかったのかな…

    (図)

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    2026年04月07日
  • 長安のライチ

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    ネタバレ

    『両金十五日』は楽しく読めたが、エンタメというにはひたすら気の毒で辛かった。

    生のライチは冷凍ものとは全く違ってそれはそれは美味しく、一年のうちでも一瞬しか食べられないのでぜひ!
    という言葉に乗せられて、かなり前に台湾から生ライチを取り寄せたことがあったなぁ。(今は普通に流通しているのかも。)

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    2026年04月04日
  • 風起隴西 三国密偵伝

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    馬先生の本、2作目です。余談ですが「マー・ポー・ヨン」先生と読むんですね。なんか可愛い。

    個人的には前に読んだ「両京十五日」の方が読みやすかったです。三国志は知ってるはずなのに、やはりこれまで読んでたのは日本人向けだったのか…。地理がどうにも掴めず本作は魏と蜀の争いの話なので、ある程度は分かったほうがきっともっと面白かったろうにと思う。ちょっと残念。

    でも、概ね話は面白かったです。諜報戦の話なので、アクション要素は少なく、狐と狸の化かし合い的な感じで話が進みます。三国志で有名なキャラと言うと孔明先生ですが、本作ではかなりのご高齢のようですが流石の冴え渡りです。最後がもっと悲劇的なことになら

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    2026年04月01日
  • 風起隴西 三国密偵伝

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    著者の言では「歴史可能性小説」。史実を曲げず、実在の人物と事件の合間に、架空の人物と架空の事件を配置する。矛盾は全くなく、読ませる。
    舞台はほぼ蜀の漢中、時は229年初め、北伐第3次から231年春北伐第4次までの出来事、魏のスパイと蜀のの反スパイ組織との戦いを描く。主人公は蜀の反スパイ組織の現場トップ。上司の上司が諸葛亮になる。細部の描写が凄まじいが、基本的に創作らしい。しかしこれだけの組織とその運営がさもありなんとおもわせる。ただ、半分以上頭脳戦で、変化に乏しく、滅茶苦茶に面白いというほどではない。
    全500ページで200ページずつの2部構成。間に「間奏」100ページが入る。主人公が呉の武漢

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    2025年10月10日
  • 西遊記事変

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    主人公やその他の登場人物は俗世を離れた神仙であるはずだが、仕事を進める様子にとても共感できるという面白さがある。単純なお仕事小説ではなく、関係者の話からことの真相を明らかにしていく、というミステリ的な要素もあって飽きない。

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    2025年10月06日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    ネタバレ

    下巻読み終わりました。ラストはこうなのか…。

    太子が帝位を継ぐために期日までに北京に戻らないと…というストーリーで進んでましたが、下巻の3/4くらいで北京にたどり着いたんですよ。え?着いちゃったけど、この後どうなるの??と思ったら、もう一捻りがありましたね。

    伏線の復讐劇なのですが、大切な人が理不尽なことで亡くなったので復讐するという流れはまぁ分かるのですが、家族でもないようなので、そこまで人生と命をかけてまで??とちょっと首を捻ってしまったのが一つ。あとは亡くなったことに関わった者は全て殺す流れで復讐を進めるのですが、え?そのレベルの関わり度合いの人まで殺す必要あります??という感じで極

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    2025年09月08日
  • 西遊記事変

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    「西遊記」をベースに、その西遊記の裏側を描く。
    玄奘を西方に旅立たせ、数々の苦難に遭遇させようとするのは仏祖(仏教側の祖、つまりは釈迦?)と、道教の世界の仙人たちの意思であり、その苦難も彼らが全てお膳立てをしており、玄奘も孫悟空、猪八戒、沙悟浄の三弟子もその筋書きを知っており、進んでいくという、なんかテレビドラマ制作みたいな建て付け。
    「西遊記」という作品をちゃんと知っていればもっと楽しめるのでは?と思う。

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    2025年03月22日
  • 西遊記事変

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    ネタバレ

    西遊記は「やらせ」。前半は、天庭と仏界の神仙・仏弟子たちが介入する中で、プロデューサーの李長庚(太白金星)が八十一劫難を用意し何とか取経を続けさせようとするお仕事小説。後半は一転孫悟空が絡まるミステリーで「大いに天宮を騒がす」も冤罪、孫悟空もすり替え等が明らかになり、取経自体が真の目的があったことがわかる。

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    2025年03月20日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    薄々勘付きながらも下巻の途中で、あ、これは韓流歴史物のメロドラマをやってるな、と確信し、読み進めるテンションが下がっていった。

    また、随所に散りばめられる格闘や、ピンチを奇跡的に乗り切る描写は、Netflixドラマ化にはうってつけのチープな演出に感じた。

    最後まで読み切った事は、エンタメとしてのクオリティの高さを認めざるを得ないが、ミステリーとしてのラストはイマイチ揺さぶられるものもなく、歴史物として読んだとしても、やたら長い筆者本人のあとがきを読んだほうが有意義に感じた。
     

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    2025年02月24日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    上下巻だけど一気に読んだので、面白かったのだと思う。
    歴史的な事実とフィクションがあるのだろうけど、中国史に詳しく無いので、登場人物の会話に使われる故事も楽しめた。日本漫画の影響、ハリウッド映画の映画を受けてそうなところが面白いのだけど、ちょっと深みが無いかなあ。

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    2024年07月09日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    前篇の『Ⅰ:凶兆』とくらべて没入感が減ったかな。
    まったく関係のない対比だが『三体Ⅲ』の読後感と似ているような消化不良。
    期待感が絶頂になったホラ話の収束には少々不満かな。諸手をあげて称賛している書評家の意見には同意しない。

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    2024年05月18日