馬伯庸のレビュー一覧

  • 両京十五日1 凶兆

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    二段組の文章は字だらけで流石に目がくらっとする。しかし内容が面白いので良いペースで読めた。
    虚実混在であると思うが、その詳細は次巻で解説があるとのこと。
    この時代の人々の血や汗や糞尿の臭いが漂ってくるようなリアルさがある。
    ストーリーの骨子が明確なので、地形や建物、位置関係などの理解が多少テキトウでも迷子になることはなかった。




    訳者あとがきに、自然規則だけに従っていては民衆は生存できない。人為規則でその弊害を正すことが必要だ。と、ある。要は、ほっとくと人間は、ずるい奴が愚かな人をだまし、強いものが弱いものをいじめる。そうならないために人道主義的なルールが必要だということであろう。この国

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    2025年11月05日
  • 風起隴西 三国密偵伝

    購入済み

    ミステリ好き、三国志好きは是非

    同じ作家の「両京十五日」が面白かったので、期待してましたが最高でした!
    今回は「三国志」の時代、蜀と魏の連弩の設計図を巡っての密偵同士の駆け引きから、中盤の友好国・呉での諜報戦、スパイ・燭龍の正体を巡る駆け引きと最後まで飽きさせない展開、そして驚愕の真相……!と最高の読書体験でした。
    密偵・諜報機関の人物が主役ですが、三国志の英雄達も登場し、ファンも楽しめる作品です。

    #深い #ドキドキハラハラ #憧れる

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    2025年11月04日
  • 風起隴西 三国密偵伝

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    三国志✕スパイ小説✕馬伯庸

    はいもう面白いー
    はいもう★5ー

    という期待に違わぬ面白さでした
    まーさんやるなー

    そもそも『三国志』が大好きなんでね
    ずるいわ〜『三国志』にスパイ小説ねじ込むてずるいわ〜

    史実と史実の間にちょうどよくフィクションという名の妄想をねじ込む度合いがかなーり絶妙
    ずるいわ〜

    でもって諸葛孔明先生ですよ
    舞台は劉備亡き後の諸葛孔明の北伐のあたりなんだけど、魏延と楊儀がめちゃくそ仲悪いとことか、李厳が平民に落とされた事件とかマニア必涎のエピソードに絡めて蜀漢と魏の諜報戦が展開

    でもって諸葛先生が超かっこよくてずるい
    わい大好きな姜維もしゅっとしててずるい
    一番好

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    2025年11月02日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    ネタバレ

    ミステリやSFに面白い華文小説がどんどん増えてるけど、鳴物入りで発刊されたこの冒険小説も先月の1巻ですっかり魅了され、待ち望んでた2巻目は正にページをめくる手が止まらない圧巻の面白さだった。 中国の明時代の正史に虚構実々の味付けをした、熱量一杯のエンタメ小説で、魅力的なキャラ総立ちの活躍による王室簒奪事件の見事な解決を堪能。しかし、回収予定の復讐譚がこんな結末になるとは。冒険小説だったはずなのに最後は重厚なミステリ小説。表紙絵も帯文も暗示してて、気になりながら読んだが納得した。どこか懐かしいラストも秀逸。

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    2025年10月07日
  • 風起隴西 三国密偵伝

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    ネタバレ

    両京十五日ですっかり気に入ってしまった馬伯庸の新作で、三国志の後期の史実を背景に、蜀と魏のスパイ大作戦が繰り広げられる。ただしアクション要素は少なく、自国に潜入したスパイを知的に探すミステリ的展開が主で、最後の首謀者判明に至るまでとても面白く、一気に通読できる娯楽作品となっている。多彩な登場人物の構図と中国の土地・風土の把握が導入のネックになるけど、最近よく入れられているハヤカワの人物表の栞(でかいけど)が大変役に立つ。好みとしては両京の方だけど、本作も良く、とてもおすすめ。どんどん翻訳が進むことを願う。

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    2025年10月07日
  • 風起隴西 三国密偵伝

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    ★5 三国志の魏と蜀の境界線、漢中郡の隴西における間諜たちの戦いの記録 #風起隴西 #三国密偵伝

    ■あらすじ
    中国は三国時代が舞台。蜀の間諜である陳恭は、情報を盗むために魏に潜入していた。彼は魏の反諜機関の追手を掻い潜り、さらに魏にも間諜がいることを知る。

    魏は先の戦で蜀の兵器連弩に軍隊を壊滅させられており、連弩の設計図の略奪が懸念されていたのだ。陳恭から情報を得た荀詡は、機密を守るために奔走する…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 三国志のスパイ小説、もうこの設定だけで優勝ですよね~

    私と三国志の出会いは横山光輝のマンガ、大学生の頃でした。それまで時代ものなんて全く興味なかったので

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    2025年10月02日
  • 両京十五日1 凶兆

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    この本、どうしても欲しくて購入。小口が黄色で、表紙が中国って感じで、手に取ってペラペラとめくっていきたい!自分のものとして持ちたい!という所有欲がめらめらと湧いた本。この本を読む自分が素敵な気がするというファッション買いだけど、それはそれでいいよね。

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    2025年09月13日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    キャ~! 蘇荊渓(そ・けいけい) 様~ !
    (*´∀`)ノ
    ギャ~! 昨葉何 (さく・ようか)様~ !
    (*´艸`)ノ
     も~、女子たちに大人気! いまならカリスマ・インスタグラマー?だと思います。だって、妖艶で華麗、かっこよすぎます!
     作者の馬伯庸(ば・はくよう/マー・ボーヨン)さんは、物語を終えて、蘇荊渓さんを「任侠のひと」と表現されていました。
     任侠とは、「仁義を重んじ、弱気を助け強きをくじくために体を張る」ひとだそうです。そして、彼女は深い知性のひとでもあります。
     この本は、中国の明(みん)の時代を舞台にした「冒険歴史ミステリー」である『両京十五日』上・下巻の下巻です。まだのかた

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    2025年08月17日
  • 両京十五日1 凶兆

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    こちらでの評価が高かったので手に取ってみました。面白い!今まで中国の方の書いた中国の時代小説を読んだことなかったので少し不安がありました。(「薬屋のひとりごと」的な中華風の日本人が書いた小説や、「三国志演義」なような中国の方が原作だけど最早あちこちで意訳されてる…のどっちかくらいしか読んだことなく)
    でもそんな心配、杞憂でした。

    ただ、他の方も書かれてますが漢字多めで、中国人なら共通認識で知ってるのかな?漢詩とか地名とか人の名前とかちょいちょい出てきてカッコ書きで簡単な説明はあるのですが、それだけじゃわからない!!せめて日本語版には地図だけでもつけてもらいたかった。。でも、それを上回る面白さ

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    2025年08月06日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    2025年版「このミステリーがすごい!」海外版第1位の作品。

    今年はまだ半分しか過ぎていないが、恐らくこの作品が自分に取っても今年のベストワンになる。
    中国の歴史小説ということで敷居が高く感じて手を出しかねていたが、食わず嫌いはダメだと実感。

    とにかく、やたらに面白い。
    実在の歴史上の人物をキャラクターに設定した、中国発の超大作エンタメ冒険小説。

    政治的陰謀に巻き込まれ、命を狙われる皇太子が、心に傷を持ち、役立たずと呼ばれながらも実は切れ者の捕吏、ひたすら忠実な下級役人、ミステリアスな美人女医ともに、南京から北京までの決死の逃避行を試みる。

    敵味方入り乱れてのどんでん返しに次ぐどんでん

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    2025年06月19日
  • 両京十五日1 凶兆

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     最高におもしろかったです!中国語を漢文調に巧みな翻訳がされていて、漢字多め、漢字の画数多めの「冒険歴史ミステリー」です!
     学生のとき、朝に漢字小テストとかあるとイヤでした・・・漢文の授業?とくに思い出なく、灰色気分だったかなぁ?
     でもこの本は、楽しかった!言葉のリズムがいい、キレキレ。意味わからん言葉も多いけど、並んでいるワードが新鮮に感じられます。読むだけで、教養あるひとになった気分です。

     日本なら室町のころ、中国王朝の「明(みん)」初期が物語の舞台です。
     この楽しさは、漢文調のノリに加えて、次々と展開する物語の「スピード感」の凄さにあると思います。
     作者の馬(マー)さんの臨場

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    2025年06月15日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    ネタバレ

    面白かった。
    途中難しいところもあったので、なかなか読み進められなかった。
    呉定縁のキャラクターが特に好き。
    それぞれの人生の歴史があるから、それを無き物にする事は難しいとは思うが、復讐がその人を幸せにするわけではないところが切なかった。

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    2025年06月07日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    面白かった!けど色々ありすぎて疲れた〜
    最後の最後までどこに落ち着くのか、落ち着けるのか、そわそわした
    話が終わってからのち、作者の注釈が続き、明代をふわふわ彷徨っていた心を落ち着かせてくれたのもとても良かった
    この注釈がまたすごい量で、読み応えがある

    個人的記録として
    (「」内タイトルは中国時代劇)

    鉄鉉
    「永楽帝」での鉄鉉の生き様ととてもスムーズにリンクした

    于謙
    「大明皇妃」(永楽帝時代から宣徳帝の後の代まで描かれる)でも違った苦労を重ねた上で出世して、于謙の于謙らしさを最後まで存分に発揮

    殉葬
    皇室の殉葬は「尚食」で、市井の殉葬は「玉楼春」で描かれている
    玉楼春はたぶん時代がも

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    2025年06月04日
  • 両京十五日1 凶兆

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    面白かった。
    くすっと笑えるところもあり、壮大なところもあり、好きだと思った。
    キャラクターのバランスがいい。
    下巻が楽しみ。

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    2025年06月03日
  • 両京十五日1 凶兆

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    面白い!
    けど、地図が欲しい!
    簡単なもので良いから地図が載っていたら、もっと臨場感を持って楽しめた

    中国古装劇でもこの時代を扱っている作品はいくつかあるので、黒幕の予想はついてしまってるのだけど…このあとどう話が転がるのか楽しみ
    于謙には、登場したら面白くないわけがないと思ってしまう謎の信頼感があって、今回も裏切られなかった
    ドラマではいかにも特務機関な錦衣衛(精鋭揃いで一糸乱れぬ統率めっちゃ怖い、でも制服かっこいい)が多い中、この話では今のところちょっとへっぽこ…なところも、あれは南京だからなのか、今後印象は変わるのか変わらないのかちょっとかなり気になるポイント

    (図)

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    2025年06月01日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    めっちゃ面白かった!もう下巻なので、大ぶりなアクションや怒涛の謎解きパートに宣徳帝と愉快な仲間達の大冒険が終わろうとしている…と、しんみり読んだ。読み終わって寂しい。
    怪しい人達が混沌と共に湧き出し混沌と共に去るのは、水滸伝的な中国創作物語の美学よなぁと思った。

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    2025年03月12日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    展開も早く、続きが気になる面白さ。色々な謎が解き明かされ、その内容に驚かされた。ぜひ映像化を希望します。

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    2025年02月17日
  • 西遊記事変

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    ほへ?このミステリーがすごい!2024年1位の馬伯庸さんだよ?ぜんぜん登録数伸びひんなーと思ってたんよね

    うん、これは読む人を選ぶわ

    中国神話、道教、仏教、西遊記の基礎知識がある程度ないと楽しめない
    その代わりある程度あるとめちゃくちゃに面白い

    なのでこの作品の面白さを伝えようとしたら少なくとも道教あたりことも書かないとダメだと思うのね

    うん、でもそんなんめんどくさくてやってられるかー(╯°□°)╯︵ ┻━┻

    西遊記の世界を描いているのに、めちゃくちゃ現代をはめ込んでるところが風刺が効いてるのね
    完全にお仕事小説

    ちゃんとした『西遊記』も読みたくなってきたなー

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    2025年02月11日
  • 西遊記事変

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    私好み。非常に面白い!…故に人にはお薦めするのが難しい(笑)

    物語は西遊記のスピンオフ…というより『裏事情』を描いたもの。仙人の李長庚(太白金星)は仏門の観音大士に助力する仕事を受ける。それは天竺に向かう三蔵法師に課す八十一の難行を企画立案する仕事だった…。

    この作品、現代的な視点で読み解いても面白い。太白金星と観音大士は、それぞれ『仙界』と『仏門』からなる合弁会社で一大プロジェクトを任されたプロジェクトリーダーのような存在。二人とも事の成否が取締役昇進に関わっている…という感じ(だから観音も『菩薩』じゃない)。太白金星は長年の勤務の末にやっとここまで来たのに、観音大士は若くてやり手の女性

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    2025年02月08日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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     途中、難しい言葉や例えが多くて、挫折しそうになったが、なんとか最後まで読み切った。どうせ、朱せん基が目的を達成して、四人の結束が強くなりめでたしでしょう?などと想像していたが、ラストの展開は、衝撃だった。
     また、殉葬というしきたりやそれに対する著者の思いを知ることができ、読んだ甲斐があったと思った。

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    2025年02月06日