馬伯庸のレビュー一覧

  • 両京十五日1 凶兆

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    中国の歴史には疎いので、どうかと思ったが、エンタメ小説で面白い。歴史上の人物にも親しみが持てる描き方で、太子が色々と経験する過程で成長していくのに好感が持てる。後半も楽しみです。

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    2025年02月04日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    全てにおいて素晴らしかった!
    上下巻あわせて圧巻の960頁!
    小説におけるエンターテインメントの要素を全て備えており、物語完結までダレることなく持っていきます。
    そして、北京到着後から始まる壮絶なミステリーも繰り出し、ハヤカワミステリー史上!?最高のフィナーレによってこの長い物語の幕が閉じます。

    凄いな〰華文娯楽小説!!!
    あっぱれ〰!華文❢

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    2025年01月31日
  • 両京十五日1 凶兆

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    ネタバレ

    オールドチャイニーズムービーの興奮が味わえるエンタメ歴史もの。

    太子を罵りまくるウケンに爆笑!

    水に落ちまくる、矢が刺さったまま移動させられる、頭剃られる、足蹴にされる等々、こんなに誰よりも災難に遭う皇太子は初めて。
    コオロギ狂いの太子の活躍の場があるとは…
    というか、そんな賭け事があったとは…

    ヒーローのゴテイエンの冴えないこと!
    のっけから死体の横でリバースし、お父さんから小遣いをせびり、酒が過ぎて息切れし、発作を起こし…

    ヒロインのソケイケイも登場後すぐ叩きのめされ、酷薄で復讐の鬼…

    キャラ立ちまくりの面々が、ぶつかりあって成長して行くロードムービーでもあって、とってもエキサイ

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    2025年01月27日
  • 両京十五日1 凶兆

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     このミス一位に飛びついたが、読むのに一苦労した。用語が難しい、例え話が理解できない、歴史に興味が持てないなどで、一向に進まない。思い切って読み飛ばし、登場人物と流れだけおさえることにすると、ハラハラドキドキの大冒険の連続で、面白いかもと思えるようになった。
     皇太子なのに、どうしてこんな目に?と思うほど、朱せん基の旅は命がけだ。支えとなってくれる仲間はキャラが濃く訳あり。旅の行方も、事の真相も気になって仕方ない。しかも、あとがきによると実在人物のストーリーらしく驚かされる。
     はまってきたところで、第二部にも着手したい。

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    2025年01月26日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    ネタバレ

    中国、明朝4代皇帝治世の時代、首都を北京から南京に遷都することを計画した皇帝はその先ぶれとして皇太子を南京に派遣する。皇太子朱瞻基は南京到着すぐに御座船を爆破され命を狙われる。

    白蓮教徒、遷都反対派、行程の座を狙う派閥が入り組みあって、朱瞻基の命を狙う。彼は皇帝皇后の命も狙われると知り、南京から北京への逃避行を試みる。仲間は若いくせに理想を追い続けるお堅い官僚于謙、酒浸りのやさぐれ捕縛人呉定縁、謎多き美人の女医蘇荊渓。

    次々に襲い来る絶体絶命の危機、彼らは無事に北京にたどり着き陰謀を防げるのか?

    とこんな筋書きなんだが、とにかく長い!そういえば初めて完訳版の西遊記を読んだ時も長いと感じた

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    2025年01月22日
  • 両京十五日1 凶兆

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    いゃー、素晴らしい
    ドキドキ、ワクワク圧巻の前編480頁!!
    南京から北京への道程を4人の凸凹コンビならぬカルテット!?が右往左往しながら北京を目指す、一大冒険活劇!!!

    息つく暇も無いほど、次から次へと災難が降っくるが、それぞれの4人のキャラが得意分野を活かして、苦難を乗り越えていく物語
    伏線、回収も各所に配置されており、ページを捲るのが止められない〜
    我々、日本人には聞き慣れない明という時代背景をリアルにそして明確に描写しており、後編の北京への到着編!?が楽しみでならないぃー

    興味をお持ちの方、是非❢

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    2025年01月19日
  • 両京十五日1 凶兆

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    明の皇太子・朱瞻基の乗った船が爆破され、太子は運よくそこから逃れたものの次々と危機が襲い掛かる。大がかりな反逆の裏には誰が関わっているのか分からず、誰を信じて良いのかもわからない。そんな中で味方となった三人と共に、都へ戻ることにする太子。だが皇帝が危篤との報もあり、敵が事を起こすと予想される期限までは十五日しかない。とんでもない読みごたえの歴史サスペンスです。
    中国、しかも古い時代を舞台とした物語に慣れていないので、序盤は取っつきづらく感じました。見慣れない漢字がいっぱいある。聞き慣れない用語が多くて注釈がいっぱいある。漢詩の引用も多くて、古文の授業を思い出す。でもルビが多いのはとってもありが

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    2024年12月28日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    拉致された呉定縁を救うため、決断する太子。一方で自分の出自について知らされる呉定縁。タイムリミットを前にして、事態はますます複雑に、そして盛り上がりも加速します。
    ここに来て予想外の展開に衝撃。いやまさか、あの人が味方に付くとか。頼もしすぎるでしょうよ!!! まだまだ次々と危機は襲い掛かり、謀略の大本は見えてきたものの、それでもスリルは減じることがありません。ひそかに蘇荊渓を間にしての太子と呉定縁の関係がどうなるのかにもどきどきしちゃいますしねえ。
    あとは多くを語らず、とにかく読めとしか。すべてがまとまり大団円、に思えたところでまだけっこう残りページがあるんだけど? というのにもどきどきさせら

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    2024年12月28日
  • 両京十五日1 凶兆

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    本の雑誌2024年上半期のミステリ・1位に選ばれていた本。
    中国の歴史ものは全く読んだことがなく、出てくる役職や、地名、建造物名などがわからないので、描写の詳細を深追いせず読みすすめました。
    詳細はわからなくでも、めっちゃくちゃ面白いです。もちろん詳細がわかったほうがもっとワクワクするんだろうなと思います。せめて中国史や漢文の授業をちゃんと聞いとけばよかった、と今更後悔しています。

    誰が味方で誰が敵かわからない中、朱瞻基(しゅうせんき 太子)ら4人が身分を隠して南京を脱出し、次々にピンチを搔い潜りながら、次の帝位を守るため北京へ向かいます。

    キャラクターが良すぎる。全員大好き。特に蘇荊渓(

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    2024年12月10日
  • 両京十五日1 凶兆

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    今年マイブームの中国小説。明の太子南京で爆破暗殺されかけ身分を隠しながら命崖で北京の都を目指すスペクタクルミステリーアクション奮闘記って感じかな。感じが多く人物も多いためもちろんスラスラは読めないけれど、続きが気になり何日も追いかけてしまう。さぁ太子は仲間4人と都に帰還できるのか。

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    2024年09月21日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    ネタバレ

    ・あらすじ

    梁興甫によって連れ去られた呉定縁を救出するべく朱瞻基と蘇荊渓は斉南城、于謙は朱瞻基の叔父である張泉に援軍を求めるため臨清へと向かう。
    白蓮教徒に捕えられた呉定縁は仏母から衝撃的な事実をしらされる。

    朱瞻基、呉定縁、蘇荊渓の三人に絡まる因果の糸と十五日の旅の結末。

    ・感想
    幾度も危機を乗り越えてきた三人の結末がこれなのか…。
    こういうのめっちゃ好き。読み終わった後とても切なくてやりきれない思いになった。
    三人ともひとりひとり「人間」同士なら或いは違う結末もあったかもだけど、でも朱瞻基は「皇帝」になってしまったからもう三人の道は永遠に交われなくなってしまった。

    それぞれの信念、

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    2024年09月11日
  • 両京十五日1 凶兆

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    1425年の明時代の中国が舞台。
    明の皇太子である朱瞻基は遷都を成功させるために長江を南下し南京を目指していた。
    いざ南京へ到着後に太子の乗船した宝船が爆破される。
    金陵で捕吏をしている呉定縁は宝船爆破後、船から怪しい人物を救い出す。
    そして太子暗殺の陰謀に巻き込まれていく。

    ・感想
    面白いー!!兎に角キャラクターが魅力的すぎる。
    展開も次から次に苦難が押し寄せ、それを4人が力を合わせて乗り越えるまさに冒険小説!!

    特に呉定縁が好き。
    ああいう昼行灯の放蕩息子とみせかけて実力者ってのはさ…単純にかっこいいわw
    しかもトラウマ持ちとか属性もり過ぎてない?大丈夫??
    あとやっぱり呉

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    2024年09月07日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    ネタバレ

    なんとか読み終わった。
    うけん視点パートが少なめになったせいか、引用も少なくなった感触。
    北京について、ハイ終わり、じゃなくて、その後の謎の解き明かしもあって面白かった。画面映えしそうな描写がいっぱい。
    漢王の次男と五男とか。
    香炉の破片とか火事とか。

    内容と関係ないけど、中国語読みの名前で良いんじゃないかな?と思った。三國志などで、日本語読みに慣れちゃってるけど、中華BLだと中国語読みになってるし。三体では両方明記されてたし。中国語読みは慣れないけど、日本語読みしたって、日本でしか通じないから、やっぱ名前の読みは原語のままが良いなと感じた。

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    2024年07月03日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    ネタバレ

    1巻で得体のしれない敵だった白蓮教が頼るべき味方になるなど、展開にワクワクが止まらない。数々の困難を乗り越えて、朱瞻基が北京に到着し漢王の策略を打ち破ってハッピーエンド、かと思いきやラストでこれまでの謎が全て回収される。15日間の旅をしてきた仲間たちとの結末がこれか、と切ない気分にもなったが、後書きを読んで作者が描きたかったテーマがこれなんだとわかった。

    大長編だが読み終わるのが勿体なくなった、大傑作の冒険譚!

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    2024年06月15日
  • 両京十五日1 凶兆

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    ネタバレ

    明の皇太子・朱瞻基は南京で自身の乗っていた宝船が爆発する。一方首都・北京では皇帝・洪熙帝が危機に瀕していた。何者かの陰謀を防ぐため南京を脱出し北京まで15日間で帰還しなければならない、というストーリー。

    呉定縁・于謙・蘇荊渓らの仲間と協力しながらなんとか南京を脱出するところや、白蓮教の凶徒・梁興甫との死闘も目が離せなく、とにかく展開が面白い。

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    2024年06月15日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    ネタバレ

    中国の長い歴史の中の明という時代、その中の実在する五代 宣徳帝の皇太子時代〜の
    たった十五日間の冒険
    なのにこんなに 激しく長く感じられる

    誰が味方か敵なのか、読み進めるうちに驚きの連続
    読む方も 登場人物と共に何度も溺れかけたようだ 
    そしてまさかまさか!のどんでん返しも

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    2024年06月12日
  • 両京十五日1 凶兆

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    ネタバレ

    波乱万丈 冒険小説 ミステリ要素、友情もあり、これ以上、何をどう表現するべきか
    凄い小説を読んでしまった

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    2024年06月12日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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     題名にある「両京」とは、北京と南京のことである。時代は明、約600年ほど前のことである。明の初代皇帝は都を南京においた。そして第3代皇帝は、北京に遷都した。

     しかし第4代皇帝(本書の時代)は、南京に再遷都を考えていた。そこで皇帝は、皇太子を南京に派遣する。皇太子は南京の到着するが、乗っていた船が粉々に爆破される。九死に一生を得た皇太子は、ひねくれ者の捕吏(いまでいう刑事)に救出される。その頃、北京では皇帝が人事不省となる事態に陥っていた。

     これらは、皇位簒奪を狙う何者かの仕業か。皇太子はこれを阻止すべく、15日以内に北京へ戻らなければならない。しかし、陰謀と裏切りのなかで、誰か味方で

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    2024年06月10日
  • 両京十五日1 凶兆

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     ハヤカワポケットミステリの2000番台突入記念作品。2段組の2冊で1000頁を超える華文歴史冒険小説である。感想・レビューは2巻で。

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    2024年06月10日
  • 両京十五日1 凶兆

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    なかなか難しい「明朝」を題材にした歴史冒険小説。
    初期の「靖難の役」を絡めたストーリーは、登場人物の強烈な個性で、どんどん物語に引き込まれる。

    続けて2を読むことにする。

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    2024年05月22日