おおや和美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
はじめて自分で購入したコバルト文庫、じゃなかろうか。小学生の頃、塾に通うようになって本屋にいきはじめて、表紙にひかれたのだと思う。そしてきっと、昔からお姫様が好きだったんだと思う…… そういうわけで、子供の頃に書いていたファンタジーっぽい話は前田珠子の影響下にあったんじゃないかな。ずっとずっとあとになって、この話で造られている民族のうちのメインのカル・ランシィがジャパネスクな民族なのだと認識して、すごく感服した。おおや和美のイラストがとっても西洋なかんじだからだとは思うんですが、西洋風異世界かと思いきや、ばっちりジャパネスクファンタジーだったのでした。「竜の牙」という山脈の名前も、それを考える
-
Posted by ブクログ
「ブルーサウンド」の非常勤コック、山下はある日、店で男性同士の痴話げんかに巻きこまれ、水をかけられてしまう。片割れだった男はさっさと逃げてしまい、残されたのは真っ青になったまま泣いている一葡。幼いころから実家のレストランで鍛えられた接客のプロとしての意識から、そつなく振る舞う山下だったが、再会した山下に一葡は「やさしいあなたのことが好きになりました」と告げる。やさしく見えるのは仕事に慣れているからだけなのにと山下はただ困惑するばかり。苛立ち、なぜか一葡にだけはうまく接することができないでいるうちに、ブルーサウンドの支店店長を任命された山下は、不注意から大事な手を骨折してしまい――。
-
-